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今日から3日間、両親が旅行でいない。
それはいいんだけど、1人だし夕飯どうしようかなって考えながらスクイズボトルを洗っていたら誰かに話しかけられた。
上の空だったから耳に入ってきた「悩み事でもあるんか?」って声に何も考えず私の状況を伝えたら肩を力強く掴まれて体の向きを変えさせられた。
いきなりの事でボトルは落とすし、変な声も出るし……あれ、ツムくん?


「それほんまか!?」
「え、あ……うん」
「今日(名前)の家行ってええか!?」
「いいけど、家のご飯は大丈夫?」
「ヨッシャ!オカンに連絡しとくから大丈夫やで……あ、家に誰もおらん事、絶対他の奴に言わんといてな!特にサムには言うたらアカンで。ほら、アイツめっちゃ飯食いよるやん?(名前)の晩飯準備が大変になってまうで?」
「……作るくらい別に気にしな、」
「アカーン!サムには絶対内緒にしといてや!」


部活が終わり、いつも通り3人で帰宅して……本当にツムくん1人が我が家に来た。
勝手知ったる家だからお風呂掃除してお湯を溜めてくれた。
そんなツムくんは今、私を後ろから抱き締めて調理を見ている。
顔を頭に寄せて、すりすりと頬擦りをしてくるのをそのままにさせていたら、首筋を舐められた感触と小さな痛み……。
場所を少しずつ変えながらも、ずっと音を立てて吸い付いている。


「ツムくんっそんな上に付けられたら隠せないってば」
「隠す必要ないやん。堂々と見せ付ければええと思うけど」
「……それが出来たらこんな事言わないってば」
「気にしすぎやって。ええからいっぱい付けさせてや」


ツムくんの方に顔を向ければ、頭を押さえられて唇を舐められた。
何かを確認するかのように舐められたかと思えば、唇を塞がれて……啄むように合わせてくる。
学校の水道で会話をしてからツムくんは本当に楽しそうで、でもふとした瞬間に緊張した顔も見せていた。
それも一瞬だったから特に理由も聞かずに過ごしたんだけど……。
夕飯もお風呂も、それからツムくんの手の手入れも終わって、もう寝るだけって時にその理由が分かった。
……私、今、ツムくんに押し倒されている。



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