1


「ナナシって、きょう誕生日らしいぜえ。」





その言葉で、この企画は指導した。









誕生日会は計画的に








「な、なに…?」



「今日、ですか…?」






驚愕する、支部長たち。
ボギーに至っては驚きのあまり、立ち上がって椅子を倒した。





「うん、今日の朝あいつが言ってたんだよねぇ。
オイラも初めて知ったんだけどよ。」







「そりゃ、ずいぶん急な話だねえ。」



「プレゼントとして、心臓食ってもいいかなぁ〜〜?」




「ふむ、知っていたら何かいいものを渡せたんだが…。」






いつものテンションで、会話する副料理長たち。
若干物騒だが、それでも祝う気はあるらしい。







「…いまから、別々で祝うのは無理に近いですね。」





「全員で祝うのかよ?」





「そうだな、そっちのほうが効率がいい。」






ユーの案に、少し不服そうなジェリーボーイだが、スタージュンがその意見に賛同したので黙った。








「じゃあ、何やるんだよぉ?」





「無難に行くなら、ケーキじゃねえか?」




「あれでも女なんだしぃ、アクセサリーなんかはどう?」




「出し物なんかはどうだ?」







和気藹々と話し合う支部長と副料理長。
完全に、置いてけぼりの料理長クロマド。






「お前たち・・・・!
やっと集まったと思ったら…!
ここはナナシの誕生日パーティーについて話し合う場ではないぞ!?
ちなみにわしは新しいメイド服がいいと思うぞ!」





「料理長、それはないです。」






クロマドの力説はスタージュンの冷たい一言によって足蹴にされた。









「じゃあ、あいつの誕生会はケーキ、ご馳走、アクセサリー、各支部長の出し物でいいか?」






「それが無難でいいだろ。」




「というか、このメンバーで出し物って…。」




「色々と危険な感じだな…。」






ため息をつくバリーとボギー。
その様子をにこにことみていたトミーとグリーンが口を開いた。






「つまんないもの見せたら、蟲の餌にするからね?」





「ふひひひ!
おまえらはうまいか〜〜?」






『・・・・・・。』









へたなものを見せたら命はない、それを思い知った支部長であった。










×/



Menu


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -