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〜ケーキ作成班の様子〜
「ひひひ〜〜」
「ちょ、副料理長!
そんな変な物入れようとしないで下さいよ!」
グリンパーチの手にあるのはうごめくうろい物体。
明らかに、そのまんま入れてはいけないような物体だ。
「なんでだよぉ〜?
うまそうだろぉ?」
「まあ、調理すればうまいとは思うんすけど…。
でもまんまは…あーーーっ!?
そのまんま小麦粉の中突っ込むんですか!?」
「なんか悪いのかぁ?」
「・・・いえ。」
グリンパーチを止めるすべを持たないジェリーは、引き下がった。
(ナナシ、悪い。)
小麦粉の中で、黒い物体が白くなるのを見つめながら心の中で謝罪したジェリーボーイであった。
〜アクセサリー調達班〜
「ふむ、高級ジュエリーの店に来ましたが、どれがいいのですかね?」
普段の服で、きらきらときらめくジュエリー店でアクセサリーを見定めるユー。
その姿はかなり様になってる。
「こういうのはどうですかね、バリー。」
「どれだ?」
さすがに今回はスーツに身を包んだバリーがユーが指さしたネックレスを見た。
「・・・・。
これを、ナナシに渡すのか?」
引き攣った顔のバリー。
それを不思議に思いながらも真顔でうなずくユー。
「・・・・。
あいつには、似合わないだろ。」
金の鎖がじゃらじゃらしたネックレスをみながら、「そうですかねえ?」などといって首をかしげるユー。
そんなユーを見ながら、「意外とセンスがあれなんじゃ…?」などと思ったバリーだった。
〜ご馳走制作係〜
「では、さっそくパーティー用の料理を制作する。」
「はい。」
黙々と作業するエルグとスター。
それはまさに、平和的であるといえた。
〜出し物企画班〜
「あぁ!?どうかんがえてもそれはねえよ!
てめえの悪趣味をこんなところで発揮するんじゃねえよ!この目玉フェチ!」
「うるせえよ!
お前の案のほうがありえねえよ!ヤドカニ萌え!
爆発しろ!」
互いにつかみかかり、今にも喧嘩をおっぱ閉めそうなボギーとセドル。
その様子を、相変わらずの笑顔で眺めるトミー。
「何だよ!薬玉開けると目玉が落ちてくる仕掛けって!
気持ち悪いわ!なんだそれ!?ただのいやがらせだろうが!お前祝う気あるのか!?」
「うっせー!
じゃあお前の横断幕ってのもあれだろうが!
ひねりなさすぎだろ!?」
「なんかさー、それどっちも面白くないよねぇ。」
今まで黙ってたトミーがおもむろに口を開いた。
「・・・え?」
「副料理長…?」
「やっぱここは!
盛大に一発芸大会がいいと思うんだぁ!
支部長たちでさぁ。」
「「・・・・・。」」
「僕そういうの、一度見て見たかったんだよねえ。」
あんたが見たいのかい。
そんな突込みは、トミーに言えるわけもなく
「そ、そうですね…。」
「さ、さっそくそれで企画していきましょー…。」
力なくうなずいたお馬鹿コンビであった。
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