※完全パロディー
※時代錯誤上等
※デメテル出てます

以上でいいならどぞ!








昔々、大層美しいハーデスという神がいました。
人嫌いのハーデスはいつも城に引きこもり、
ハーデスは鏡にいつもこう問いかけていました。






「デメテルよ、この世で一番美しいのは誰だ?」



『天界ならともかく、地上ならば大変不本意ですが貴方なんでしょうね。
・・・ああ、言うだけおぞましいですね。
いうだけで口が曲がりそうですわ。』







「おぞましいとは…お前は相変わらず兄を思いやる気がない妹だな。」







心底いやそうにそう返答した鏡。
ハーデスの持つ魔法(笑)の鏡は妹神が取りついており、
腐っても神であるから嘘が付けない性質になっている。
多少くちは悪いけれど。








「しかし…ふふん!
こうして貴様が嫌がりながらも真実を伝える姿は見ていてまことに清々しい気持ちになるな!!!」




「その高くなった鼻真っ二つに引裂いて差し上げましょうか?
・・・私とて、神の一員。
嘘をつくのは好きではありませんわ。」






「ざまあみろ、というのはこのようなことを言うのであろうな。」






「吊るすぞ。」







そんなことを16年続けていた、ある日のこと。








「デメテルよ、この世で一番美しいのは誰だ?」




『サナエですが、何か?』





「…さなえ?」







いつもと違う返答に、驚くハーデス。
そしてガラスのふちをガンガンと叩く。







「…とうとう壊れたか、この鏡。」





『人を電化製品と同じ扱いとは…。
とうとう東〇タワーに吊るす日がやってきましたね。』





「!?
お前…常日頃から世を吊るすとは言っていたがまさかそこに吊るす気だったのか!?」






『吊るす気満々でしたが、何か問題でも?』








鏡から、とてつもない殺気が漏れる。
しかしハーデスはそれをものともせずに鏡に怒鳴った。








「余が人間を嫌っているのはお前もよく知っているだろう!
何の嫌がらせだ!!!」






『嫌がらせと腹いせ以外の何物でもありませんわ。
よくもペルセフォネを・・・!!!』






「まだそれを引きづっていたのか…。
ッそんな話をしたいのではない!
何故余ではなく、そのサナエとやらなのだ!」






分が悪い話になり、慌てて話題を変えた。
デメテルは普段ならば噛みついているところだが、かえた話題に心を奪われていた。








『フフ・・・サナエは美しい女の子ですわ。
茶色の髪は明るい印象を与えますし、顔立ちもとても整っています。
何より、あの澄んだ目が人々の心をつかんで離さないのでしょうね。
今はこの城で私付きの女官をやっていますわ。』






「ええい!そんなことを聞きたいのではない!
何者だ!その娘は!」






『私の娘ですが、何か?』






「…何?」








デメテルの爆弾発言に、ハーデスは硬直した。









prev next

bkm
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -