04/02 03:29
ギーマ→(←)レンブ/ハッピーエンドは見えたか


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 最近、ギーマがおかしい。いや、おかしいのは元々か。私にはギャンブルの楽しさなど分からない。話がずれたな。つまり、ギーマがおかしいのだ。

「でね、レンブ。」
 ここ最近、毎日私の持ち場にやってきてはたわいもないことをだらだらと喋っているのだ。
「聞いてるかい、レンブ」
「ああ、聞いているが」
 ちなみに相槌や意見を求められればそれぐらいはする。最初は無視していたが、あまりにも可哀想だとシキミやカトレアに言われたのでやるようになった。
「それで…」
 ギーマはやたらと嬉しそうにたわいもない事を話す。何がそんなに嬉しいのだか。そうだ、いっそ聞いてみようじゃないか。
「ギーマ」
「何だいレンブ」
「何故最近ここにくる?」
「何故?」
「私が聞いているのだが。」
 するとギーマは笑みを深くした。しまった。こういう顔をする時は大抵いいことはない。最近それを学習したばかりだ。
「き、聞かなかったことに」
「好きだからだよ」
「…………は?」
 何を言っているんだギーマは。
「嫌われていると思っていたんだが。」
「いつそんなことを私が言ったんだい?」
「そ、そうか。」
「それと、likeじゃなくてloveだから」
「はーそうか。らぶな、ら、はぁああ?!」
 何を言ってるんだギーマは!
「あ、顔が赤いよレンブ。これは脈ありかな?」
「寝言は寝て言え!!」
 ゴンッ
「いったー」
「帰れ!さっさと帰れ!!」



ハッピーエンドは見えたか
(ぎ、ギーマが私を好きなどあり得ない!)
(これは脈ありだね。アタックあるのみ!)

お伽噺5題
劣情ノイズ


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