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「一目合った時から貴方が好きでした!! 付き合って下さいっっ!!」


彼は食べかけていたサンドイッチを危うく落としそうになった。


(う、嘘だろ‥‥!?)


目をこすって見ても彼の目の前にはポニーテルの先を巻いた可愛らしい女の子が立っている。そして彼の返事をドキドキしながら待ってこちらを見詰めている。

落ち着こうとした彼はサンドイッチをコンビニにもらった袋の上に置いて深呼吸した。あーあーと言って声がちゃんと出るか確かめてから彼女に尋ねた。


「えっと……どちら様?」

「やだなぁ忘れたんですかぁ? 私は二年E組の野々宮梅ですよぉ」

「あぁ……そうだっけな」

(と言ってもこんな奴いたか? 同じ学年の女子は全て覚えたはずなんだがな)


不審に思ったが彼は立ち上がり、梅の両肩を掴んで向き合った。


「よし、付き合おう」

「やったぁ!」


梅は彼から離れてくるくると回り出した。彼はますます不審を抱いた。

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