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あれからもう一年が経ち、英明はいつもの場所へ来る。 初めて出会ったこの場所。ここへ来ればまた会えるんじゃないかと心のどこかで今でも思っている。
さりあの母親から彼女はフリージアが好きだと聞き、ここへ来る度フリージアを買って、花束を木の根元に置いて祈りを捧げる。
さりあと、さりあの弟のために。
ローズマリーの花言葉は“想い出”。短い一時でも英明の心からさりあが消えることはない。
────そう。 彼女は彼の中で永遠と輝き続ける。
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