3/4 「じゃあ知也は誰か好きな奴いるのかよ」 「ああ。一組のジョセフィーヌ」 「‥‥そんな奴いたっけ」 「お、おい真に受けるなよ!? 冗談だって!」 「あっはっははっ笑えね〜」 「笑ってんじゃん」 そんなやり取りが続いていく。俺はふと微笑んだ。こういうのは悪くない。寧ろ好きな方だ。 そこで盛り上がって声が大きかったのだろう。下から先生が注意しに来た。奴らは一気に静かになって狸寝入りをしていた。 ガキだな、と思わず笑ってしまった。 先生の足音が消えると奴らは起き出して話の続きを始めた。 「で、さっきの恋バナの続きなんだが淳史はどうなんだよ」 「俺? 俺は‥‥‥‥」 > [しおりを挟む] [mokuji] |