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「やはり!いやぁ、千代ちゃん美人になったなあー!!あの頃も十分にかわいかったが、今は申し分ないほどかわいい!」

「???…あ、ありがとうございます?」


何が何だか分からないまま、取りあえず褒められたんだと思い、お礼を述べる。なぎちゃんのお父さんは嬉しそうに顔を綻ばしている。

なぎちゃんも私と同じ気持ちだったらしく、私と顔を見合わせていた。なぎちゃんのお父さんは確かに厳しかったけれど、こういう性格もあったような、なかったような。


「千代ちゃんを守ったのか、そうかそうか。でかしたな、渚!母さん、母さん!」


上機嫌でなぎちゃんの背中を叩いて、なぎちゃんのお父さんはなぎちゃんのお母さんを呼んだ。

何よそんな大きい声を出して、とぶつぶつ言いながらなぎちゃんのお母さんも出てきた。


「まあ、千代ちゃん!すっごい美人になったわねー!渚、千代ちゃんと同じ学校だったの?早く言いなさいよ!」

「私も先程知って、驚いたよ。だが、本当に丁度よい。そろそろ逢わせようと思っていた頃だったからな」

「──どういうこと?」


なぎちゃんが口を開いて尋ねた。私も疑問に思ったので教えてほしいという顔で、なぎちゃんのお父さんを見た。

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