6/12 良かった、私は3番だ。 ほっと胸を撫で下ろす。どうやら、4番は美保で5番は美保の隣に座っていた男の子だった。えーやだーとか言っているけど、満更でもなさそう。 それから二回目の王様は、男の子。指名された二人は両方とも男の子だった。だから、亨くんがやらなきゃいけないんだけど…。 命令が「3番が1番を押し倒す」。 1番は亨くんだから、押し倒されることになる。な、何かそんなのイヤだっ! 「おいおい、マジかよ」 「覚悟しろよ亨!」 うう、見てられない。やっぱり王様ゲームって、どんどんエスカレートしていくからイヤだよ。祐香と美保は、きゃーとか言っちゃってるし。 そんな中、三回目。王様は美保。‥‥仕組まれてなんかないよね? 遂に指名がかかってしまった。その内容は。 「1番が6番に、お菓子を口移しー!」 ない。ないない! どうしてそんな命令をするのよーー!!美保のバカ!そんなこと言うとは思わなかったっ! 6番は私で、1番は誰…? まだ祐香だったら良いけど、知らない男の子だったらどうしよう。 そして、1番を引いた人は ──亨くんだった。 [しおりを挟む] [mokuji] |