2/12 私と亨くんが出会ったのは、中学生の頃。 たまたま、亨くんが私の隣の席になって、「教科書見せて」って声をかけられたのがきっかけ。 その時は普通に接していたんだけど、字とか指先とか横顔がすごく綺麗で、惚れちゃった。 そして、授業が終わったら「お礼にあげる」って言ってマシュマロをくれた。 それから、亨くんのことが好き。 高校で別れるだろうと諦め半分でこの学校に来たら、まさかの同じ高校!しかも、同じクラスになれてとっても嬉しかった!! マシュマロを見る度、初めて亨くんと話した日のことを思い出しちゃう。亨くんがくれたマシュマロは、中にチョコが入っていて美味しかったなー。 「留奈ー!そろそろ授業始まるよー」 「妄想も程々にしておきなよ。何考えてるのか、もろバレだから」 「ん‥‥、ふへっ!?そ、そんなに分かりやすかった!?」 二人が大きくこっくりと頷くと、授業が始まる合図のチャイムが鳴った。また後でねーと席に戻っていく。 うーん、私って本当に顔に出やすいんだなー。何考えているのかもろバレだなんて、ヤバいじゃん…! これからは気をつけないとっ! それにしても、今日も亨くんはカッコイイなー。 [しおりを挟む] [mokuji] |