恋する動詞111題 | ナノ

19.寂しがる(小白)




小石川のアホ。バカ。パセリ

なんで遊園地にデート来てまで俺が迷子にならなアカンねん!


おかしいやろ…こんな可愛い彼女置いてってまで楽しむもんなんか、遊園地は。


大体、逆ナン苦手なん知っときながらのコレやったらマジ許さへんからな。


お前とはぐれた後何人の女の子に話しかけられたことか……
今思い出しただけでもほんま腹立つな。

あ、何か怒っとったらお腹すいてきた。そこら辺でなんか食べ…いやいや、何で俺が今草むらに隠れてこっそりパレード見とるんか思い出せ蔵ノ介!
何でこんな寂しい楽しみ方しかできんのか思い出すんや蔵ノ介ぇぇえ!


どれもこれもあれもそれも、人ごみの中で手を繋いでくれなかった小石川のせいだ。


「小石川のアホ」


今度は声に出してみた。早く見つけてほしい。



ずっと女の子に言い寄られて散々怖い思いをした。

それ以上に、寂しいのに……


「嫌い。遊園地なんて二度と来てやらんからな!!」


「奇遇やな白石。俺も今そう思ったとこや」



「…こいしかわ」



「堪忍なぁ、なかなか見つけられんで」


「次、俺のこと置いてったら別れる」


「本当にすみませんでした!!!」


寂しがる

(俺から離れていく君は嫌い)



111206



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