2015/12月
12月20日
学校が休みになったみたいで、昼間から子ども達が訪れることが多くなってきた。
昼過ぎにやってきた彼女は楽しそうに大量の駄菓子を選んで籠に積めていく。たくさん買うのね、と聞いたらクリスマスに駄菓子を集めてお菓子パーティーするんですって。
「良かったら二人もどうかなー?って思ってるんですけど、誘ってもいいですか?」
そう言って、一護くんの妹さんこと柚子ちゃんが雨ちゃんとジン太くんにも声を掛けてくれる。優しい子だわ。
「どどど、どうしてもっつーんなら、いい、行ってやらねぇこともねぇけどな!!!??」
「・・・ジン太くん、どもりすぎ・・・」
「うるせぇ!!」
「痛いっ、痛いよ、ジン太くん!」
「ほらほら、もう、何してるの。柚子ちゃん、それって誰の家でするの?」
「私の家!今年はお兄ちゃんも参加してくれるって!」
黒崎医院でやるのなら、雨やジン太のことを任せても問題ないだろうと、判断して私は二人の代わりに返事をする。
「そう。楽しそうね。是非とも二人とも参加させてもらうわ」
「おい、ねーちゃん!」
「ふふ、頑張ってね」
柚子ちゃんには聴こえないようにそっと耳打ちすると、ジン太くんは口をパクパクさせていた。
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