秘密の心

私は、抱いてはいけない思いを、今でも・・・。


それは私が司馬家にお勤めするようになった頃のこと。
まだ背も何もかも一まわり小さかったころの事。
貴方に会ったのは・・・。

貴方の姿を見て、胸が高鳴ったのを覚えている。

「お前は誰だ?」
「司馬師殿っ・・・・。」
「誰だと聞いている。」
「えっと・・・・・わたしは・・・・・。」
始めて話したときは、言葉が出なかった。
素敵すぎて、何も言えなかったのです。

「見習いか、しっかりと働くがいい。」

そういって貴方は私の横を素通りしていった。

貴方の中には、私は映っていたのでしょうか?

この秘密の心は、
今でも・・・・私の胸に。

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