lemon tea
2/11

桜が舞い散る並木道。
学校は珍しく休み。
陽射しも暖かい。


『こういう日は、レモン
ティーでも飲みながら
本でも読もうか』


そんな事言いながら店に
着いた。


店の名前は
「calme endroit」


フランス語だ。
訳すと「静かな場所」
ピッタリだと思う。


『たぁーいまー、留守番
ありがとなー清すm
「爽ーッ!!」

『ゴフッ!』


店に着くなり、何故か
幼馴染みが飛んできた。


『ってぇなぁ〜…、
どうしたよ…』

「観月がぁー!!」

『あ?』


カウンターを見ると、
そいつはいた。


『お、観月だ。
いらっしゃい』

「どうも、高城さん」

『まだ、レモンティーは
邪道か?』

「えぇ、どうもしっくり
きません。申し訳無い
ですケド」

『馴れてこうよ』


何て、和やかに話をして
いたら



「爽のバカ…」

『あ』



清澄が拗ねていた。


(悪ィ悪ィ)
(いいもん!)
(後でお好み焼き奢って
やるから)
(約束ね)
(ハイハイ)
(…親子がいる)



     







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