ちょっと下品めなR-18




するりと指先で身体中を撫で回される。
部屋着を脱いで下着だけの姿でベッドに横になって、そんな私を優しくシチロウは見下ろしている。
おへその周りをゆるく撫でられてぞわぞわと腰が浮く。

『シチロウ』

甘える様にシチロウの指に自分の指を絡めて、手袋の縫い目をなぞる。

「ナマエちゃんを、傷つけたくないからこのままするね?ちゃんと綺麗だから大丈夫だよ」

『ん』

別にシチロウになら傷つけられても構わないけど、むしろ傷つけて欲しいだなんて
でも困った様に笑うシチロウをみてそれを言うのはやめた。

「ナマエちゃん」

『うん』

「……僕もう途中でとまれないと思う」

ポツリと話し出すシチロウに

「ナマエちゃんが泣き喚いても」

ドクンと心臓が音を立てて

「今ならまだ我慢してとめれるけど」


「どうする?」


感情の読めない瞳で私を捕らえる


『いま、辞めるって言ったらやめるの?』

「……ナマエちゃんが、そう言うなら」


シチロウの手を引き寄せて手袋越しにチュッチュと甘える様に唇を落とす。

『辞めないでめちゃくちゃにしてって言ったら?』

「ッ……本当に、めちゃくちゃにしちゃう」

『えへへ、いいよ。めちゃくちゃにシて?』

へにゃんと笑った私を引き寄せていた反対の手でシチロウは優しくなでてくれた。
ここでガバッと押し倒さないとこがシチロウらしくて

ハムッとシチロウの人差し指を手袋越しに緩く唇で咥えて上目遣いでシチロウを見上げる。
唇に当たる革の手袋の感触にお腹の奥があつくなって、この手で直接触ってほしいとも思うけど
逆にエロくない?え?やば。好き

もはやシチロウならなんでもいい

そういえば、昔シチロウがこの手袋に使われている魔獣の革について熱く語ってたなぁ。めちゃくちゃキラキラしててかわいかった。なんてどうでもいい事が思い出されてちょっとおかしくなる。
さっきまであんなに苛々と殺伐とした気持ちだったのに、ちょっとシチロウに触ってもらっただけでこんなにも幸せで

『ふふ』

「ん?」

優しく髪の毛を梳くように撫でられて気持ちいい。

『シチロウ大好き』

「僕もナマエちゃん大好きだよ」


シチロウを引き寄せてキスをして

どんどん深くなるキスに
少しだけ流れた穏やかな空気が一変して熱を持つ。

内ももをゆるく撫でられて思わず太ももで挟む様に力が入る。
ああやっぱり手袋もいいかも

これはこれで最高にえっちい


『ふっ、ぅ』

ふにふにと胸を揉まれて身体が熱い。こんなのただの脂肪のかたまりなのに、なんでシチロウに触られると。気持ちいいんだろう。

「やわらかい」

『んッ、ぁあ』

ブラをズラして、キュッと親指と人差し指で捏ねるように乳首を摘まれて甘ったるい声が漏れでる。

『んん』

身体が勝手にビクビクと揺れる。

「あったかい」

べろりと首筋を舐められてぞくぞくする。やわく胸を揉まれて、時折指先が乳首をかすめてピクリとまた揺れる。
乳首をもっと触ってほしくて背中を浮かせて胸を強調するのに、優しくそのまま触られて
これは焦らしてきてる。ってまた身体があつくなる

なんでなんで、シチロウはじめてだよね?
なのにこんなエッチな触り方

『んあッ』

キュッと強めにこねられて、望んでいた快感にお腹の奥からジュンと厭らしく涎が垂れるのがわかった。


『シチ、ロ』

「ん?」


色気たっぷりの少し意地悪な「ん?」に子宮がキュンキュンして堪らない。
ああもう、シチロウかっこよすぎる。すき。本当にすき
ぜんぶ好き。だいすき

頭の中がとろとろしてきて

わざとらしく足を動かして内ももをシチロウの身体に擦り付ける。
おっぱいもいいけど、違うとこもたくさん触ってほしくて甘えるように強請る。

『んっ』

さすさすと、左手で緩く太腿をなでられてぷるりと身体が震える。それだけでまた子宮がキュンキュンして
ああもうはやく触ってほしい。

『ぁの…もう、』

未だに右手は私のおっぱいを虐めてて、それも気持ちいいけどはやくシチロウと一つになりたいと私は余裕がない。
シチロウの右手を両手で包んでゆっくりとお腹を通って下におろす。

『こっちも』

自分でもわかるくらい甘ったるい声でシチロウを誘惑する。

「ナマエちゃん」

『んッ、ぁあ』

指先でショーツのクロッチの脇を撫でられて、ゾクゾクと痺れて腰が浮く。今から触ってもらえる。とごくりと喉を鳴らしてはやくはやくと腰を揺らすけど

『ひゃ』

カプリと首筋に牙を柔く立てられて、べろりと舐め上げられて

「まだダメ」

ゆっくり頭を撫でられながら耳元でそう言われちゃったら

もう脳みそが溶けだす

『なん、でぇ』

「まだ時間いっぱいあるから。全部使って、ナマエちゃんいっぱい気持ちよくなろうね」

目を細めてそう話すシチロウの色気にまたもやあてられて。
もう脳みそはドロドロなのにこれ以上されたら死んじゃう。だなんて序盤も序盤なのにそう思った。








今何時なのかもよくわからなくて、カーテンから漏れる光でなんとなく朝なんだろうとはわかる。
未だにナカは触ってもらえてないのに、おっぱいとクリトリスをめちゃくちゃ丁寧に触られて、何回も何回も絶頂へと押し上げられた。
何回目かの絶頂で気絶して、どのくらい気を失ってたのかわかんない。意識が戻ると同時に快感で無理矢理引っ張られて、クリトリスをれろれろ舐められてまたイキッぱなしで

「ナマエちゃんかわいい」って、かわいいかわいいシチロウに囁かれながら

口の中に指を突っ込まれて上顎を撫でられて
耳びちゃびちゃに舐められて
尻尾の付け根を揉むように引っかかれて

もう身体のどこを触られてもイッちゃって

どろどろのとろとろで


そんな私に「少し寝てて、僕ナマエちゃんの休暇の申請してくるね。あとそのまま授業一コマ終わらせてくるから」なんて私の頭をなでながら言い残してシチロウは出ていった。

なんつープレイだよ。たしかにめちゃくちゃにシてって言ったけども。なんてどろどろな脳みそで思うけど
私を最大限甘やかすようなシチロウの声でそう言われたら『ありがとう』なんて無意識にいってしまって
疲れてるから目は自然と閉じるのに、お腹の奥がもどかしくて、熱くてたまらなくて
眠たいのに、眠れそうなのに
はやくシチロウが欲しくてたまらない

あと一歩のところで眠れない
ゆるくずっと、夢の中で愛撫されてるみたいな心地で

ナカが寂しくて眠れないから
せめてもう自分の指でぐちゅぐちゅしちゃいたい。でも「いい子で待っててね」ってシチロウの言葉を思い出しては枕をキュッと握りしめて耐える。
シチロウが帰ってきたらきっとナカいっぱい触ってくれる。
あの手袋のまんま、浅いとこちゅぷちゅぷしてGスポット触って
そのまんま奥ぐちゅぐちゅ揺らしてポルチオ撫でてもらって

そしてシチロウのおちんちんで子宮にいっぱいキスするみたいに突いてもらうんだもん

そんなことを考えてたら余計に子宮が痛いくらいに熱くて
はやく帰ってきて。とぽろりと涙がこぼれた。



すき

シチロウがすき


はやく会いに来て





「ナマエちゃんただいま」

『んッぁ、シチ、ろぅ』

頭を撫でられてるだけなのに、指先が頭皮に触れてぞくぞくして
愛しいシチロウの声に身体が震えて

『んん、あッ』

『おかえり』って言うつもりだったのに、かわりに甘ったるい声が口から溢れて
蕩けきってだらしのない顔でシチロウをみつめる。

「甘イキしちゃったの?」

シチロウの目が優しく私を見下ろす。
ゆるゆるとそのまま撫でられ続けて、耳の後ろをつたって、耳たぶを親指と人差し指で優しく挟んで撫であげられる。

『ーッ!!』

ビクンッと身体が大袈裟にはねて

「またイッちゃったね」

「かわいい」って言いながら目元に触れるだけのキスを落とされて

もうこのままじゃ本当に死んじゃう



『ぁっ、う』

期待どおりとは言えるけど、でももっと欲しいのって頭がおかしくなりそう。

指先で浅いところをちぷちぷと、ただ縁を拡げるように触れられてたまらない。

『も、やだぁ!』

「きもちよくない?」

『んッ、きもち、いぃけど』

「ならいいでしょ?」

『よく、ないッ』

なんでまた焦らされないといけないの

「じゃあこっち?」

『んあっ!!!』

くぷっと、音がしてさっきよりかは僅かに入れられた指。でもまだ浅めのそれは膣内を揉む様に動く。

『ぁッ、ああ』

「あ」

『んゃっ!』

「ここ、ぷっくりしてる」

『ぁ、あっ』

「きもちいいね」

『ぅう、あ、ん』


お腹がじんじんしてつま先に力が入る。目の前がチカチカして

ああもう

『んんんッー!!』

きもちよすぎて、息もできない

『ぁ、、、う』

身体全部に入っていた力が抜けて、くたっと四肢がベッドに落ちる。
やっとナカでイケたと。


ずちゅッ


『ふぁッ!』

「ああ、もう」

『ぁッ、あっ』

「子宮完全に降りてるね」

シチロウの中指が奥までグッポリと埋まっている。

「ほら、コリコリしてる」

『あんっ、んッ!』

「ああ、どうしよう」

脳みそが快感で染まりきって
視界もぼやけて、思考もぼやける

ただシチロウの困った様な顔だけは見えて

『しち、ろ?』

「ナマエちゃん、このままだとすぐポルチオイッちゃいそうだね」

『あっ、う』

ぐちぐちと奥を揺らされて、気持いい波がどんどん大きくなってくる


「きもちいい?」

『きもち、ぃ、ぅ』

快感を享受しながら息も絶え絶えに返事をする。『きもちいい』って声に出して言ったらもっときもちよくて、頭がふわふわにらっちゃう

『ぁ、』

ぐぽっとナカから指が引き抜かれて
急に訪れた寂しさにお腹がうねる

「ナマエちゃん」

シチロウが優しく口を開いて

甘い声で

「我慢できないや、ごめんね?」


喜びと愛しさにぶるりと身体が震えた。


ガバッとシチロウが服を脱いで
ああ、そういえば裸で乱れていたのは私だけだったと頭の片隅で思う。
そんな事もチラッと思ったのに、はやくシチロウのおちんちんほしい。と我慢出来なくてもじもじと太腿を無意識に擦り合わせる。
お腹きゅんきゅんして、シチロウがほしいって子宮が言ってる

愛液でしっとりと湿った少し冷たい手袋を纏ったシチロウの手に太腿を優しく撫でられて、それが合図みたいにゆっくりと足を開いてシチロウを招き入れる。


だいすきなシチロウと一つになれる


「ナマエちゃん、挿れるね」

『ん』

ズンと、きっとゆっくりなの
シチロウは優しいから一気に奥まで。なんてそんな事しない

なのに

重いくらいに

キュッと息が止まって
背中が浮いて、思わず目を見開く





え?


「ナマエ、ちゃ…力、ぬいてッ」

『ぁ、うぐ』

ミチッと、少しずつ内臓を押し上げて私のナカにおさまろうとするシチロウのソレは
おっきいとか、ふといとか、かたいとか
そんなのもう全部ブチ抜かれるくらい


ごりゅッ


『うッ、ぐ』

「はぁッ」


目の奥がチカチカする
身体の奥から震える

子宮をごりっと直接持ち上げる様に奥まで入ってきたおちんちんに
身体の中から食べられてるみたいな感覚になって

『ぁ…』

「はいっ、たょ」

頭が真っ白で
動きは止めてくれてるのに
シチロウと一つになれたんだって

なんかもう、全部が気持ちよくて

ぐわぐわと小さく身体が震えて

『んんッ』

「くっ」


甘イキがとまんらい


『あっ、ん…きもちぃ』

「ん、ぼくも」

子宮がきゅんきゅんしてたまらない

動いてないのに、とまってるのに



勝手に腰が揺れて、シチロウのおちんちん欲しいって
ポルチオぐりぐりきもちいいって

すきって

もっとって

あたまんなかぜんぶそれだけになって


『あっ!うう』

「はぁ、ナマエッ」


はあはあって二人の荒い呼吸と
ぶちゅぐちゅッてやらしい音が部屋に響いてる

「ああもう本当に、すき」

『んっ!あう』

「ナマエだいすきッ、すきだよ」

『ぁ、らしも…しゅきぃ』

降りてる子宮を優しくシチロウのおちんちんでごりゅごりゅチュッチュされてずっとイキッぱなしになって

すきすきって甘やかされて
とろとろのポルチオセックスに頭めろめろで

トんでは引き戻されて


『シチ、ロ……おぐ』

「はぁ…ん」

『きもちッ、すきぃ』

「ナマエかわいい」

『あぅ』


「かわいい」でまたイッて、もうシチロウの全部
挙動一つ一つに全部イッちゃう

ぐわぐわ気持ちいい波に揺さぶられて

『しち、ろ』

「ん?」

吐息混じりの「ん?」にまたくらくら

『いっぱい、ほし』

「いっぱいほしいの?」

『ん』

「奥?」

『ふわぁッ』

ずちゅって分厚い身体にポルチオガン付きされて

『アッ、う、…シチロ、の』

きもちよくて


すきで

シチロウがだいすきで


『あかちゃん、ほしぃ』

シチロウの動きが止まる。
でももっとほしくて、ゆらゆらと腰が勝手に揺れてまた気持ちよくなる。

「僕の赤ちゃんほしいの?」

『ほしいッ』

「そっか」

『んんッ』

ずちゅずちゅと激し目に再開された動きに快感が強すぎて意識が朦朧とする。

「僕もほしいよ。ナマエちゃんとの子供」

ああもうキュンキュンしちゃう

『あっ、ひゃうッ』

「孕むまでしよっか」

『ん!うんッ』

「ねぇナマエ」

『あ、う』


「孕ませてくださいって」


「精子くださいって言って?」


耳元で

優しく


甘い大好きな声


『ぁ、う……しちろ』

「うん」

『孕ませて、くらさいッ』

「ん」

『精子ッ、いっぱいくだしゃ』

ガツガツと抉る様に

おく

『あっ、!ひ…も、らめッ』

「出すよッ」

『んっ、ちょーだい!』


ビクリと身体が跳ねて
頭が真っ白で

ドクドクと奥に注ぎ込まれるのがわかって


『シチロウ、すき』

「僕もナマエちゃんすきだよ」



ああ、あまい











『いまなんじ?』

体全部が重い。頭も

「気にしなくていいよ」

頭をなでながらそんなトンチンカンなことを返答してきたシチロウにぷくっと頬を膨らます。

「悪周期休暇3日とってきたし、僕も一緒に休暇とってきたから」

じゃずっと一緒にいられるの?なんて

ちょっと

ううん、嘘。すごくうれしくなっちゃって

『いいの?』

「うん」

ギュッと抱きしめられて

「ナマエちゃん孕ませないといけないし」

きゅんきゅんとまんなくて

『ほんとに?』

「ん?」


だって、孕ませるってことは

キュッと口を紡ぐ

「僕とナマエちゃんの子供だから、多分遺伝的に僕のほうが濃く出ちゃうと思うんだよね」

『ん?』

「身体的特徴がね」

この手とかって言いながら頭を撫でてくれる。
口元がにやけちゃって、それを隠すようにシチロウの胸におでこをくっつける

『ちっちゃいシチロウみたいな?』

「んー……でもそれは、どうせなら雰囲気はナマエちゃんに似てほしいな」

『えへへ、シチロウすき』

「僕もナマエちゃんすきだよ」


おでこに口をつけて囁かれた"すき"がたまらない


「お水飲む?」

『うん。ありがとう』

ふっと笑ったシチロウに、本当に底なしに優しいなと思えば
ちょっと、いやかなりネチネチした焦らしプレイのセックスを思い出してお腹がまたあつくなる。

てか、てかよ……なんであんなに上手いわけ?


『シチロウ……』

「ん?どうしたの?」

『シチロウは』


どうしよう、でも初めてじゃなかったら
私嫉妬に狂いそう
勝手に初めてだと思ってたけど
あんなGスポット責めとか、ポルチオセックスとか

めっちゃ、きもちよかった……じゃなくてッ

あんな触り方できるはずない

もしかして、私が勝手に初めてって思ってただけで
チューもセックスも他の誰かとしたことがあったのかな。
もやもやと、聞いたらだめな気がする

パンドラの箱だ

でもあんな触り方、絶対経験あるのはわかってるのに

「ナマエちゃん?」

『シチロウは』


『セックスしたことあったの?』


似つかわしくない弱々しい声

自分でもびっくりなくらいの不安混じりの声にやらかしたって思った

ぴしりと、シチロウの纏っていた甘い空気が一瞬で冷たくなって


あ、これ


間違ったんだ


胸が一瞬で締め上げられたように痛い



「それを……ナマエちゃんが僕に聞くの?」

『ぁ……』


怒ってる

シチロウがおこってる


『ごめッ』

「自分ははじめてじゃないのに?」


息が止まって


シチロウの目が見れない


知ってたんだ


「はぁ……ごめん」

『ちが、わたしが……ごめんなさい』

「ううん、僕が嫉妬してるだけ」

優しくシチロウのおっきな手で背中を撫でられて身体がピクリと震える

「んー……なんていうか、セックスはしたことないよ。キスもナマエちゃんがはじめて」

『ぁ……』


セックスは?

は?


聞いていいのかもわからずに、その言葉を一人脳内で反復するけど
とりあえずキスははじめてだったんだ。と嬉しくなる。

「単純に学術的な興味で女性を触ってみたことがあるだけで、性欲で触ったことはないよ」

『そう、なんだ……』

「うん。勃ちもしなかったしね」

『そ!そっか』

「そういうとこで女性とお金のやり取りして、学術書片手に2時間触っただけだよ。その一回だけ。それに途中で気失ったからそこで辞めたし」

に、にじかん

相手の娘を思って少しだけ同情心が芽生える。愛なしのあの責めを2時間って……。拷問かな……。

「だからナマエちゃんだけ」

そう困った様にシチロウがわらって
ギュウッと握り潰されたように心臓が痛い。

なんで、あんな半端な興味で経験しちゃったんだろう
1回だけとか、それも何年も前の話とか

そんなの関係なくて

その一回をシチロウに渡したかったのに


『しちろ……』

グッと泣きそうになるのを我慢している私をそっとシチロウが抱きしめる。
私は卑怯だ。シチロウのはじめてがいいなんて思っといて、安心しといて
私が泣いたら駄目なのに。最低だ。

「ん、泣かないの。本当なんであんな男にしたの?」

『え』

「たいして強くもないしさ。ナマエちゃんを幸せにしてくれるならって、思ったけど」



「あの男全然ダメ」


まってシチロウ

あの男って


知ってるの?


なんで


「せめて僕より強くないと」


「あと僕よりナマエちゃんの事好きじゃないとだめ」


『シチロウ』


「でしょ?」


ああもう


『シチロウじゃなきゃだめ』


なんとなく、察した言葉の裏に
重たい愛を垣間見た気がして


私は馬鹿みたいに


嬉しくてたまらなくなってしまった


『シチロウだいすき』

「僕もナマエちゃんだいすきだよ」




「じゃあ、子作りセックスしよっか」



ああもう



愛に溺れる



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