My nane is・・・
月兎/1.2.3.4.5.6



とてつもなくプライドが高そうなバーナビーにとって、強制排泄はさぞ堪えるだろうと考えたユーリの思惑は外れたらしい。
しかしやめてくれと懇願する姿が見られただけでも、それはそれで愉快だった。
まだ反抗する意志を見せ、強い眼差しを向けるバーナビーに対し、暗い征服欲が芽生える。
再び鎖を巻き上げバーナビーの身体を吊り上げた。
臀部に触れて左右に割り、蕾へ指先を押し込むと大した抵抗もなく飲み込まれる。

「随分と、慣れてるようですね」
「……っ」

指で中を開き、体内へとローションを注ぎ込むとバーナビーの背が震えた。
ファスナーを下ろし、多少は硬くなっているそれを取り出すとユーリは己の手で扱き始める。
その時思い浮かべたのは、目の前にいるバーナビーのことではなく、バーナビーのパートナーの鏑木虎徹の姿だった。
彼に愛されているバーナビーを羨ましい、などと思うことはユーリのプライドが許さなかった。
何より、羨ましいなどという、その程度の感情ではない。
ユーリの鏑木虎徹へ対する思いは、もっと複雑な物だ。
この段階になってようやく、ユーリはそのことを自覚した。

ある程度の硬さになると、バーナビーの腰を引き寄せ押し付けた。

「……やめろ」

バーナビーの言葉は当然無視した。
蕾へと先端を擦り付けると条件反射なのだろう、入口がひくついた。

「欲しいくせに。好きなんでしょう?男に犯されるのが」

少し力を込めると先端が呆気なく中へと飲み込まれる。
そのままズブズブと一気に奥まで貫いた。

「ひ、ア……ッ…」

バーナビーからは悲鳴じみた声が上がったが、腰を揺さ振りピストンさせると中は柔らかく絡み付いてくる。
バーナビーの意志とは関係なく、抱かれることに慣れた身体は、相手が虎徹でなくてもあっさりと受け入れ陥落した。
抜き挿しし奥を突き上げると、バーナビーの口から殺し切れない声が漏れる。
胸に装着したままのクリップも、腰を揺らすたびにチェーンが揺れ、バーナビーの乳首を刺激した。

「いやだ、もう……」

追い詰められ果てそうな気配が迫ってきたのだろう、バーナビーの弱々しい声にユーリは下唇を舐めた。
虎徹以外の相手にイかされるのが、嫌でたまらないのに違いない。

「……イヤじゃないでしょう、もっと、でしょう?」

腰を打ち付ける速度を逆に速めた。
きつい締め付けにバーナビーが達したことを理解しながら、ユーリ自身も頭の中が白一色に染まる感覚に包まれた。



 
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