「なんだ、思いの外元気そうじゃないか」 「随分な挨拶だな、我が友」 アシュリーが編入試験を受けるってことで、朝っぱらからフラメルに連れられてホグワーツに旅立った。俺は俺で久々の休日を友人と楽しもうと、漏れ鍋に来た。当然、前回の失敗を繰り返すつもりはなく、人避けのルーンを刻んだシャツを着て、だ。 漏れ鍋に着けばこっちのもんなので、シャツを脱いで着替えていると、膝裏に軽く蹴りを入れられて振り返る。一か月ぶりに会うジェームズ・ポッターは、相変わらず憎たらしい顔で笑んでいる。ただ一つ俺の記憶の中と違うのは、少しだけ髪が短くなっていたことか。 「なんだよ、色気づいたつもりか?」 「友よ、お忘れかもしれないが、僕らはもう十七歳になるんだぜ」 「つまり?」 「残された時間はそう多くない、ということさ」 言いたいことは分かるが、理解はできない。こいつの女の趣味も、女の気を引きたいという気持ちも、勝算の無い勝負にばかり挑むこいつの無謀さも。あっそ、と一言返せば、ジェームズは気を悪くしたように眉を顰める。 「なんだいなんだい、自分は部屋にガールフレンド連れ込み放題だからって、親友の恋路には興味すら持ってくれないのかい?」 「待ておい、誰の部屋に何を連れ込むって?」 「君が頑なに家に上げてくれないからさ。リーマスが言ってたぜ。『シリウスが僕らを新居に呼んでくれないのは、マグルの町で引っ掛けた女の子を代わる代わる連れ込んでるからさ』ってね」 「あいつ適当言いやがってッ!!」 いやまあ、『女を連れ込んだ』という点においてはまさしくその通りだ。夏休み始まってからリーマスとは手紙のやり取りすらロクにしてないってのに、なんでそういうとこだけ妙に鋭いのか、あいつは。なるほど、ジェームズが余計な探りを入れてくると思ったら、リーマスの入れ知恵のせいか。 「んなわけねえだろ、何度も言わせんな、めんどくせえな!! 俺は!! ホムンクルスの! 面倒を! 見てたんだ!! だから!!」 「分かってるって、何度も聞かせるなよめんどくさい」 「お前な……ッ!!」 人が本当のこと言ってるってのに──まあ、言えねえこともあるんだけどよ──、その誤魔化しは聞き飽きたとばかりにうざったそうに言うジェームズ。 「仕方ねえだろ!! もしもバラしたらお前らが──っ!!」 そこまで言いかけて、ハッと言葉を詰まらせる。 そうだ、俺だってわざわざ苦手な隠し事をしてまでジェームズたちを遠ざけたいわけじゃない。俺だってぶちまけてえよ。ホムンクルスのこと、フラメルのこと、錬金術のこと、そして未来からやってきたアシュリー・グレンジャーとかいう怪しい女のこと。こんなに面白おかしく、そして理不尽で面倒なことはないというのに、俺はその秘密を誰にも漏らしてはいけないのだ。 『もしもの時は、大事な親友の記憶の保証はできねえからなァ』 フラメルの言葉が脳裏に過る。家を出る前にフラメルが俺に欠けた、最後の忠告だ。あの女を連れていくために、今朝再び我が家を訪れたフラメルが、何でもないようにそう言った。 『不服か? 或いは不満か?』 『い、いや──』 『忘れるなよ。お前が学んだ知識は、それ相応の危険が伴うんだってな』 ──言われなくとも、分かってる。フラメルの言葉は決して脅しじゃないことも、そう忠告されるほどの危険が伴うことも。分かってるから、下手なりに一線引いてるんだ。こっちに踏み込んでくるな、と。なのにこいつらは本気にしてんだかしてないんだか、平然と線を踏み越えてこようとする。 「僕らがなんだい? まあいいさ。詳しくは家で聞くよ」 「言わねえっつってんだろ」 「さ、行こうぜ。ママが君に会いたがって煩いんだ」 息子よりかわいがるなんてひどい親だよ、なんてぶつくさ言いながら漏れ鍋の暖炉に足を踏み入れるジェームズ。《煙突飛行粉》を燃え盛る暖炉にふりまけば、たちまちオレンジの炎がエメラルドグリーンに燃える。一足先にと炎に踏み入れるジェームズは、どこか恍惚とした表情で。 「いい色だよね」 「は?」 「彼女と同じ、瞳の色だ」 一瞬何言ってんのか理解できず、呆然とする。彼女──ジェームズの言う『彼女』に該当する女を思い浮かべ、そういやそうだっけ、なんて記憶を探る。確かに、言われてみればあいつの目はこんな色だったかもしれないが、暖炉の炎見てそんなことを宣うジェームズは、我が親友ながら流石に気色悪いと思ってしまった。 「『ゴドリックの谷・ポッター家』!」 俺の侮蔑の視線など露知らず、ジェームズはそう叫んでエメラルドの炎に飲まれて消えた。そういや、東洋には死体を焼いて天に召すというおぞましい弔い方があると聞く。好きな女の目と同じの色の炎に焼かれれば、あいつも思い残すことなく『向こう側』へ行けるだろうか、なんて思った。親友の弔い方を考えてしまう程度には、あいつの長年の思いが成就する可能性はないと踏んでいるわけだ。 そんなことを思いながら、俺も同じように《煙突飛行粉》を手に、ジェームズと同じセリフを叫ぶ。途端に俺の身体と荷物は暖炉に吸い込まれて、世界中の暖炉が代わる代わる視界に飛び込んでくる。早く『姿くらまし』や『姿現わし』が使えるようになれば、こんな面倒な移動方法を使わなくて済むようになるのに。そう思いながら待つこと数分、俺の身体は見知った暖炉から見慣れたリビングへ吐き出された。 「まあまあ、シリウス! お久しぶりねえ!」 「なんだなんだ、思ったより元気そうじゃないか」 目の前には、ジェームズのおじさんとおばさん。リビングに勢いよくスライディングしてきた俺を助け起こしながら、ジェームズはムスッとしたように言う。 「だから言ったじゃないか、この馬鹿犬は何ともないって!」 「あらあら、シリウスからの手紙が途絶えて大騒ぎしてたのはどこの誰かしらね、全く」 「母さん!!」 「エフィー、そう言ってやるな。この子も素直じゃないんだから」 仲睦まじい、ポッター家のやり取り。顔を真っ赤にするジェームズに、おばさんは呆れ顔で、おじさんはそんな妻と息子をフォローするように笑ってる。絶対に、グリモールド・プレイスでは見られなかった温かな光景。ブラック家は、俺を除けば家族仲は良かった方かもしれないが、こんな団欒とした雰囲気には絶対にならなかった。 なあ、レギュラス。やっぱりあいつらは間違ってんだって。あんな家にいたんじゃ、俺はこんな光景は一生拝めなかった。こんな世界は、夢か御伽噺でしかないって、信じられなかったはずだ。 「シリウス? なんだよ黙って。具合でも悪いのかい?」 ぼうっと三人を見つめていたからだろうか、ジェームズが俺の顔を覗き込みながらそんなことを言う。悪い、何て零して見飽きた顔を腕で押しのける。 「挨拶遅くなってすみません。俺、やっとあの家から解放されて!」 「おお、そりゃあよかった。オリオンたちからの追手はないんだな?」 「多分。うちには俺なんかより出来のいい弟がいるもんで」 「我が子を何だと思ってるのかしら、あの家は! ああ、ごめんなさいねシリウス。母さんの実家だと思うと、つい他人事じゃない気がして」 「別に。あいつらはもう、俺の家族でも何でもないから」 そうだ。ただの一度も、そんなことはなかった。だから誰にどんな悪口を言われようと気にも留めない。寧ろ俺も一緒に石を投げつけてやる勢いだ。そう言えば、おばさんは少し悲しげに微笑んでから、そっと俺を抱きしめて頬にキスをした。 「そうね。これからは私たちが家族ですもの。ねえ、あなた」 「そうとも、君は私の第二の息子さ、実家だと思ってくつろぎなさい」 「ちょっと! 僕、こんな態度のでかい弟いらないよ!」 「何言ってんだよ、俺の方が年上なんだから俺が兄貴じゃねえのか!」 「たかだか数か月だろ! 長兄は僕だ、そこは譲れないね!」 ギャーギャー騒ぐ俺たちに、おじさんもおばさんも仲がいい兄弟だと微笑ましげな眼差しを向けてくる。分かってるんだ、ほんとは。こんなこと言いながらジェームズだって、とっくの昔に俺のことを家族としてこの家に迎えてくれてるって。だから家を飛び出した俺の連絡がなかったことに腹を立てて、乗り込むぞと脅しつけてきたことぐらい。錬金術のことなんかハナから聞くつもりなんかないことぐらい、分かってる。 そんな優しい家族だからこそ、俺はそこに立ち入れないんだ。 こんなおぞましい血を受け継ぐ俺に、『家族』は必要ないからだ。 *** 「で、どうなんだい」 「何が」 「憧れの一人暮らし。実に快適なんだろう?」 夕食まで部屋で待っていてね、なんておばさんの言葉に甘えて俺は二階のジェームズの部屋に向かう。相変わらずごちゃごちゃと物が多い部屋で、うちとは正反対だ。 贔屓のクィディッチ・チームのペナントやポスターが所狭しと張り付けられていて、床にはトランプやチェスの駒が散乱し、机には何とも分からない魔法薬の材料や本が乱雑に詰まれている。そしてベッド脇に立てかけられたジェームズの相棒、『流れ星』だけが、この部屋で唯一念入りに手入れされていることが分かる。きったねえ部屋だが、寮の部屋はこんな感じだし、ああやっと帰ってきたって気分になる。俺の部屋もこれぐらい物を散らかしてみようかと考えるも、掃除の手間暇を思うと気は進まない。こいつはおばさんに感謝すべきだ。 「そうでもねえよ。洗濯も掃除も料理も全部マグル式だぞ、めんどくせえったらありゃしねえ」 「へえ、意外。君が洗濯に掃除に料理だなんて。しかもマグル式で? 冗談みたいな話だな。一か月見ない間に、随分家庭的になったもんだね」 「お前も家出りゃ分かる。人は嫌でも変わらざるをえなくなるってな」 正直、料理についてはあいつに丸投げしちゃいるが、洗濯と掃除は俺の担当。あいつがいなければどうなっていたかは定かじゃないが、俺だってこう見えても綺麗好きな性質だ。こればっかりは幼い頃の環境というか、屋敷しもべ妖精たちが寝る間も惜しんで屋敷を清潔に保ったせいかもしれない。落ち着かない訳じゃないが、自分のスペースぐらいは綺麗に整頓されてないと気が済まない。というか、どこに何を仕舞ったか分かんなくなるだろ、普通。そんな悩みなんて無縁の記憶力を持つジェームズには、言っても理解できないだろうが。 「それにマグル式っつってもな、今や家電──分かるか? マグルの道具だ。そういうので洗濯も掃除も俺らが罰則でやるよりは随分簡単に片付くんだぜ」 「ふうん。あれだろう、『電気』で動かす道具。マグルの連中も、魔法が使えないなりに知恵を絞ってるんだね」 「なんだ、意外と詳しいじゃねえか」 「この辺、魔法使い以外も住んでるしね」 そういやそうだったか。こんな辺鄙な場所、マグルの連中も良く住めるもんだと感心する。箒と《煙突飛行》以外の移動手段があるのかと窓の外を見ようとすると、ジェームズはフフンと得意げに鼻をならず。お、この顔はロクなことをしゃべろうとしない顔だ。 「それに、愛しのリリーもマグル生まれだからね! 彼女のことを知るならマグルのことも知っておかないとさ!」 案の定、聞き飽きたと言っても何度となく語りかけてくる話題が飛び込んできた。あーあ、めんどくせえ。こうなるとジェームズは話が長くて嫌なんだよ。だが、無視してもあいつはこっちの事情なんかお構いなしにペラペラ好き勝手喋り倒してくるので、仕方なく──本当に仕方なく、会話に付き合ってやることにする。 「……お前、マグル学なんか取ってたっけ?」 「知らなかったのかい?」 「マジかよ。ほんとよくやるぜ」 「愛の成せる技だと言って欲しいね」 何が『愛』だ。何度も何度もエヴァンズにアプローチを仕掛けてはフラれておいて、よくまあめげずにいられるなと逆に感心する。この時ばかりは親友を差し置いてエヴァンズの味方をしたくなる。こんなのに永遠付きまとわれる立場を思うと、俺ですらぞっとする。ジェームズはいい奴だと思うし、我が生涯の友と言っても過言ではないし、誰もが認める天才児だとは思うのだが、事恋愛においてはとんでもないポンコツだ。 こいつはエヴァンズに嫌われている理由が、まるで分らないのだ。親切心と僅かながらの同情心からそれとなくアドバイスしてやったことはあるが、浸透したことはない。リーマス辺りが言えば或いはとは思うが、リーマスは割とジェームズ信者なところがあるので、わざわざジェームズの欠点であり俺たちのとっての長所は指摘したくないのかもしれないが。何にしても、こいつの思いが成就する日が来るのと、俺がアシュリー・グレンジャーと結婚する日が来るのがどっちが現実的かと言われれば迷いなく後者と答えられる程度には望み薄だ。 「で、その『愛の成せる技』で、この夏なんかあったのかよ?」 「なに、彼女は照れ屋でね。デートに行こうと誘っても反応は芳しくない」 「おーおー、返事が来るだけ立派なもんだ」 「何言ってるんだい、シリウス。リリーから返事が来たら、僕は今頃こんなところで見飽きた君の顔を付き合わせて作戦会議なんてしてないさ!」 返事も来てねえのにこのポジティブ具合、グランバンブルの糖蜜を口にした奴も、こいつを見てればうつ症状が解消するんじゃないかと思うぐらいの前向きな発言だ。 「何が作戦会議だ。俺からのアドバイスなんか聞きやしねえのに」 「君がまともな助言一つ寄越さないからだろ! 他人事だと思っていい加減言ってさあ!」 「いい加減かどうかは実践してから言ってくれ、親友」 なあ、ジェームズ。俺はな、お前に何度も言ったよな。エヴァンズの前での、その『自惚れ癖』を直せって。でも、お前聞かねえじゃねえか。『何言ってるんだ、彼女にいいところ見せないと振り向いてもらえないだろ』って。友よ、君は本来誰だって夢中にさせられる魅力があるんだぜ。クィディッチも、悪戯も、勉強も、何一つお前に敵う奴はいない。まあ顔と身長は俺の方が上だろうけどな。 でも、それを補ってなお余りある魅力に、何故エヴァンズが気付かないか。それは単にあいつは先生のお気に入りになるような、真面目ないい子ちゃんだからだ。つまり、お前との相性は最悪なんだよ。仮に付き合ったって上手くいきっこねえ。そう何度も何度も言い聞かせているというのに、こいつは「そういうアドバイスが欲しいんじゃない」とブーブー文句を言うのだ。 「大体ねえ、君のアドバイスは抽象的すぎるんだよ! モテ男らしく、もっと具体的な方法ないのかい? 必殺必中のテクニックとか!!」 「悪いな。何分、人生で女を口説いたことがないんでね」 「君が親友じゃなければ、その顔一発ぶん殴ってたところだよ」 「そりゃ幸運なことだ」 「全くだ」 まあ、俺としてもジェームズとエヴァンズが上手くいけばいい、なんて殊勝なことは考えていない。エヴァンズうるせーし、何かとスニベルスを庇うし、めんどくせえんだよあいつ。だからジェームズはさっさと目が覚めればいい。せめてもっとマシな──真面目ないい子ちゃん以外なら何でもいい──相手に目を向けてくれりゃ、俺もエヴァンズに同情することねえのにな。 「……で、その色男はこの夏何かあったのかい?」 「その話題、まだ引きずるのかよ」 「だってホムンクルスの面倒見るって言っても、二十四時間ずっと見張ってるわけでもないんだろう? マグルの街で何かしらの出会いがあってもおかしくないだろ。口説かなくとも女の子が蟻のように寄ってくる君なら、ね」 ……なるほど、いやに勘ぐってくると思ったら、ジェームズはジェームズなりに考えあっての発言だったらしい。いや、これもリーマスの入れ知恵か。まさか文字通り二十四時間ずっとホムンクルスを監視していたとも言えず、俺は適当にでっち上げようと思ったところで──そういえば、とあることを思い出した。 「そういや、街でホグワーツ生に声かけられたな」 「ふうん。引っ込先ロンドンだろう? 可能性はなくはないのか。誰? 僕の知ってる子かい?」 「あいつ──あの、銀髪に釣り目の、キツネ顔」 「あー……レイブンクローの?」 「知らね。お前がそう言うってことはそうなんじゃね」 「うっわ酷いな君。彼女同学年だろ、名前ぐらい覚えてやれよ」 「……覚える必要、あるか? ロクに話したこともねえのに」 「君、いつか背後から呪われるよ」 「やってみろってんだ」 返り討ちにしてやるといえば、レディに対して何てこと言うんだとジェームズが言う。背後から呪いをかけてくるような奴を俺は淑女とは呼ばねえから良いんだよ。頭の後ろで腕組みして、鼻歌交じりに語る。ああ、そうだ。これが俺の日常だ。むっつり顔の女が待つ、あの息のつまるような空間は、俺の帰る場所じゃない。なんて、こいつには絶対言ってやらねえけどさ。 すると、ジェームズは意外そうに眼を丸くした。 「それ、なんだい?」 「あ?」 「歌? 君、そんな趣味あったっけ?」 「あ、ああ……」 無意識に零れた歌を、目ざとく──いや、耳ざとく察知したジェームズはそんなことを言い出した。なんてことない、叔父から暇つぶしにマグルの『レコード』を借りて聞いていると言えば、ジェームズは興味を失ったように鼻を鳴らす。そっちから聞いといてお前、と声を上げそうになったその時、一週間前のあいつの言葉が脳裏をよぎる。 『向こう何十年と語り継がれる伝説のバンドだよ。全世界が夢中になった』 そういや、あいつ──アシュリーが、そんなことを言っていたっけか。全世界、つまりマグルの連中はみんな知ってるってことか。それって、エヴァンズたちも含まれてたり、するのか。あいつ、マグル生まれだけど、真面目ちゃんだけど、あんなうるせえ音楽を好き好んで聞いたりするのだろうか。 珍しくまともなアドバイスを思いついて、それを口に出そうとしたが──すぐ、口を閉じる。 「なんだい、シリウス。クソが詰まったような顔をしてる」 「……別に、なんでもねーよ」 どーせ言ったところで俺の助言なんか聞きやしないんだ。言うだけ無駄だろうと、俺は言葉を呑み込んだ。そんなことより、悪戯仕掛人が二人揃って恋愛話ばかりとは名折れではないか。俺たちに残された時間は短い。せいぜい有効に使おうぜ、親友。 |