に 豊臣の城
※三成視点
ふらりとその女は現れた。
病的に白い肌。それに負けぬ白の髪。
黒の着物には、くすんだ金色の刺繍。
髪も黒の結紐で無造作に結ばれている。
瞳だけが呆れるほど、鮮やかに
紅い
『こんにちは、凶王君』
かけられた声にハッとする。
見惚れていたなんて、認めたくない。
「何の用だ」
『いつものだよ、いつもの』
さあ、右腕君とてふてふ君のところに案内して。
すっと目を細めて、彼女は笑った。
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