アンデットについて | ナノ


生活について  


死んだと思ったら生きてて戦BASAの足利義輝に拾われましたまる
こんな私がトリップして大丈夫か。
大丈夫じゃない問題だ。

なんだかんだで面倒を見ていただくことになり、ひとまず新しい衣服をいただくことになった。
制服が私の血で汚れていたから仕方がない。
落ち着いてからまた話を聞かせてくれと言われた。
気を使っていただいたようだ。足利さんマジいい人。

いわゆる女中さんに連れてこられたのは、狭いながらも立派な部屋。
これから私が住むところらしい。
不死身ということで興味を持ってもらえたのだろうか、そこそこの待遇は期待できそうだ。
正直死ぬよりひどい目にあった可能性もあるため、かなりありがたい。
出来ることは何もないが、足利さんに従うことにしよう。

あ、着物着れねーや。帯とかどうすんのあれ。無理くね?
そう思っていたら、女中さんがわざわざ丁寧に教えてくれた。
帯の結び方は意外と簡単だった。振袖ではなく、小袖だからだと思う。

小袖すごい。動きやすい。締め付けられない。
着心地がいいのは、高級品だからだと思うけど、それにしてもすごい。
これなら走れる。やんないけど。

しかし、こんな正体不明の女を城に置いて大丈夫なんだろうか。
顔に出ていたらしく、女中さんは優しく笑って

「心配しないで」

と言った。

「将軍様に逆らう者はこの城にいないよ。あのお方は絶対なの。
だから、あなたを傷つける人もいないわ」

ちょっと思っていた回答と違ったが、とりあえず身の安全は確保されているらしい。
着替えが終わると、将軍が待っているからとまた違う部屋に案内された。
そこが将軍の自室らしい。
さっき私が彼と会ったのは、私を寝かせるためにとりあえず使っていた部屋だとか。
流石城。広い。
いかにも立派な襖を女中さんが開けると、中で足利さんが待っていた。


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