イレギュラー | ナノ

 第三話アロエ君と戦闘の予感

『マルコさん、
あなたのお父様はいささか、警戒心無さ過ぎじゃないですか?』
「俺もつくづくそう思うよい」
何気に仲良く慣れそうな気がする。
それにしても、この苦労人はクソリーダーより鬼鮫に似てる。見た目が怖いところも含めて。
「なんかマルコさんって鬼鮫さんみたいっすね」
へらへらとマダラが言うもんだから、ついうっかり吹き出してしまった。
「誰だ?そいつは」
『わたし達の仲間で、気苦労が多い人なんです』
「ま、イタチさんと組んでる時点で貧乏くじ決定ですけどね」
「イタチってのもお前らの仲間なのかよい」
『俺様ブラコン団子野郎です』
「ほかにはどんな奴が居るんだ?」
『お金にうるさい財布役の角都に、
馬鹿で宗教家の飛段。
リーダーっぽくないリーダーのペインに、
かっこいい小南姐さん。
爆破狂のデイダラに、
見た目は子供、中身はおっさんなサソリ。
あ、あと、食人植物のゼツ』
「酷イ言イ様ダナ」
「まあ、否定はしないけどね」
好き放題言っていると、いきなり目の前に見覚えのあるアロエが出現した。
上半身だけ出してこちらに向かってしゃべっている光景ははっきり言ってシュールだ。
マルコや船員たちが武器を向ける。
「お前、一体何m『ゼツ!!』
攻撃を受けさせるわけにも行かないので彼に飛びつく。
「何だ、知り合いか?」
『さっき言ってた食人植物です』
「・・・・・・植物なのかよい」
「あ、食人には突っ込まないんだね」
「アクマデモ夜兎ハ俺タチヲ植物扱イスルンダナ」
「グランドラインには人食い植物くらい、掃いて捨てるほどあるよい」
「「『へぇ』」」
相槌を打つわたし+マダラ+白ゼツ。
「俺ノ抗議ハ無視カ」
若干ふてくされる黒ゼツ。
「そういえば、何でゼツさんがここに?」
全員が聞きたかったことをマダラが代弁した。
「リーダーに言われたんだ」
「全員シャボンディ諸島に集マレダト」
「『了解』」
言うだけ言ってさっさと帰ってしまったゼツ。
その後、改めて私たちを勧誘しようとする白ヒゲさん。
マジで危機感を持ってくれよ四皇。
そんな事を呟く暇もなく、
大砲の音があたりに響いた。

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