イレギュラー | ナノ

 第二話懐が大きすぎる

「おう! 目が覚めたか!」
よかったな! と、声をかけてきた大きなお爺さんもといエドワード・ニューゲートさん。
友好的な親父と不機嫌そうな長男がなんか凄いウケル。
『おかげさまで』
そう言ってにっこりと微笑んだ。
「異世界からきたってのは本当か?」
「そうそう、僕もその事詳しく聞きたい」
好奇心満々の白ヒゲさんはいいとして、
マダラとマルコの視線が黒くて痛すぎる!!
やめて!! ライフはもう0よ!!
『トビに対して異世界って言うのは、この人たちがわたし達を助けてくれた事でわかるよね?』
「あー、確かに」
「どういう事だよい」
若干ブラックオーラが薄れたマダラ。
眉間にしわが寄るパイナポー。
「僕らは全世界で指名手配中のS級犯罪者集団なんですよ」
「「S級犯罪者??」」
『向こうの世界での賞金首みたいなものです。
もっとも、犯罪者がつるむのは向こうではとても珍しい事なのですが』
「一般人ならこのマントを見ただけで逃げるし、心得のあるものなら殺しちゃうような組織なんですよ」
マダラの言葉にわたしは苦笑した。
『わざわざそんな紹介の仕方する?普通』
「普通じゃないんだから仕方ない」
顔を見合わせて、ケタケタと笑う。
「・・・・・・勝手に和んでんじゃねぇよい」
渋い顔の南国果実。
『マルコさんとうちのリーダーは同じパインなのに大違いですね』
凄くしっかりしてます。
そう口にすると、目を見開いて固まるマルコ。
爆笑する白ヒゲさんと笑いをこらえる後ろに控えてる船員さんたち。
あ、パイナップルは禁句だったか。
「お前ら、名前は何ていうんだ?」
まだ若干笑いを引きずっている白ヒゲさん。
『夜兎です』
「トビッス」
「よし!トビ、夜兎、 俺の息子と娘にならねえか?」
・・・・・・・誰かこのおじいさんに警戒心というものを教えてください!!

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