14:副長の好み★ [ 15/156 ]
「聞いたか!!」
「ああ!」
「"あの"副長が必死の形相で女を連れてきたとは……!」
「副長、聖隷だからそういうことに興味ねぇと思ってたわ……俺の狙ってた美人の娼婦のねえちゃんあっさりふっちゃうし……」
「おれもだ……、副長に気になっていた娘取られちまったことある……あの人目つきは悪いが顔はいいからなぁ…」
「そんな副長にも春が……」
「でもその娘の怪我、やべぇ状態だったんだろ?今は少し落ち着いたって聞いたけど最近の副長は上の空だったしな」
「俺達は俺達ができる限りのことをして回復を待とうぜ……そして副長に春を!」
「おう!!そうすれば娼館に行った時ねぇちゃんたちが副長に流れることも減るだろ!」
「"あの"副長の好みってことはきっと気が強くて聞き上手な美人だぜ」
「野郎だらけのこの船にも紅一点が……!?」
「おい!例の子今起きてるらしいぞ!!」
「マジか!?」
「なんかめっちゃ可愛いらしい!!」
「なん……だと……!!?…………さっき副長を応援するっていったな。あれは嘘だ!野郎ども!!俺らの春の元へ行こう!!!」
「「おう!!!!」」