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01

「よっす!俺っち、皇テオってんだ、よろしくな!」




chapter:01





長い長ぁーい前置きは置いておこうか、だって皆知ってるだろ?『個性』だとか『ヒーロー』だとか、『敵(ヴィラン)』だとか『最強の正義のヒーロー(オールマイト)』だとかは、さ。



初めまして、さっきも言ったが俺っちは皇テオ、この世界じゃなんも珍しくない『個性』の持ち主で、ちょっとした難関学校入試を控える受験生だ。

雄英高校って知ってる?正式名称、国立雄英高等学校、そんでもってそのヒーロー科が俺の受験先。
この世の中『個性』は身近に存在する、多種多様な『個性』が生まれ、今や世界のー、あー、8割だっけ?そのくらいの人間が『個性』持ちだ。
その『個性』のなかにはくっっっだらないものから簡単に命を吹き飛ばすものと本当に色々ある、だから『個性』ってのはむやみやたらに使っちゃいけない、そんな法律が出来るくらいだからやっぱヤバイ。

無断で『個性』を使い、尚且つ一般市民を脅かす存在は、『敵』として一くくりにされ『悪』となる。
その『悪』を倒すため、そして市民を守るための存在は、合法的に『個性』の使用が認められた『ヒーロー』、つまり『善』だけは『個性』をおおっぴらに使っていいってわけ。

不公平だよなー、って思うやつ、敵予備軍だぞ気を付けろよー?
『悪』がいなきゃそんな面倒な事にはならなかったんだ、「人が人を脅かす事はいけないこと」なんて人間が考えた道徳を守れない人間がいるから『法律(こんなもの)』ができた。
自業自得だよ、仕方ないね。



………って、そーいう長い話はしないつもりだったんだけどなー、俺っち真面目だからなー!
そんなこんなで取りあえずこの世の中で生きていくのに『個性』の存在は色々と頼もしくて恐ろしいわけ。
で、俺っちにとってもこの『個性』を持つ以上死活問題な事がある。

だから俺っちはヒーローになろうと思う、唐突だよなー、ごめんなー。
まぁあれだ、『個性』に関する面倒事は『ヒーロー』になれば解決する、だから俺っちはヒーローを目指す…これだけ理解しといてくれや。



残念ながらこれは、ド底辺からNo.1への英雄譚でもなければ一般ピーポーの素朴で共感できるハートフルストーリーでもない。

ただ一人の『人でなし』が。



「ヒーローになるだけのお話さ!」

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