▼2016年の只の一般人(PC審神者プレイ勢)が何故か美少女クソビッチに成り代わる話。
理解力と行動力が無駄にある、夢知識持ち。
▽お家でスヤァしたら違和感を覚えて目が覚めたら鶴丸とオセッセしてた。
「ん…あ、あ?(え、え?なんぞ?この状況なんぞ?)」
「、は、はぁ、なぁ、主、満足したか?なら…皆、を」
「ん、う…もう、いい、抜いて(夢?夢か…鶴丸が夢に出てくるのは初めてだなぁ…ってこれ夢じゃねーわ感覚あるわ、あかん、アカン)」
「あ、あぁ…」
「っ……(あかん、え?あかんって、あかんアカン、なんでヤってんの?夢のなかで?鶴丸国永と?は?意味わかんね、てかこれ夢じゃねーわ、てか私お初なんですけど)」
「…?主?どうした、まさか、上手くなかったか?す、すまない!もう一度…今度は上手くやるから、だからあいつらは悪くないから…!」
「もういいって、言ったけど?(2度目はいらない、あと目の前も見ない、見ないぞ!絶対見ないからな!?男の裸なんて紙面でしか見たことねーっての!)」
「っ!…くっ…」
「汗…ベッタベタ、お風呂入るから、服整えて出て、また呼ぶことになるから」
「ま、待ってくれ主!話が…!」
「出ろって、言ったんだけど」
「っ、……分かっ、た」
▽鶴丸退室、何とか部屋に備え付けのバスルームがあったのでシャワー浴びつつ現状整理
「気持ち悪い」
「は?なんなの?はぁ?なんでヤってんの?なんで鶴丸がいたの?目の前で喋ってさらに素っ裸なんだけど、お前は画面越しか紙面越しにしか会えないんじゃなかったの?」
「てか初めてなんだけど、いや殆ど終わってたからよく分かんないけど、初めてがあんなのとか嫌すぎる、女として死んだな私」
「で、誰だお前は、私じゃないな!?いや私か、喋ってるのも鏡にグーパン決めてんのも私か、ならこの鏡に写ってる美少女は誰だ」
「………ふむふむ、つまり君はそういうやつだったんだねエーミール」
「成り代わり…ってやつか、マジか、よりによってクソビッチかよ笑えねぇ、自分より顔がいいから余計腹立つ」
「おけ、何となく理解した、ここはピンク系本丸ってやつか、で、鶴丸の様子からしてブラック入ってると、他の奴らは云々言ってたし、つまり」
「ここはヤバそうだ、と、ひぇーつらぁ、突然の人生ハードモードつらたん」
▽風呂から上がってすること
「服が、ない、だと?」
「下着…はこれか、Tシャツとかジーンズは…ないよなぁ、穿かなそうな顔してるもんなぁ、あるのはフリフリのスカートばかり…こいつ仮にも歴史改変を食い止める最前線基地でなにしてんだよ…ナニですね分かります」
「あー、あ?和服なんて来たことないので論外、着方わかんね、いや鶴丸に教わるとか…?」
「うーんうーん…とりあえずおとなしめなやつで今は凌ぐか…」
「………………さて、と」
「立て直すかぁ」
▽調べまくる
「ラッキー!審神者マニュアルみっけ!…………………ふむふむ、つまりここはこういうシステムで、ゲームと似たり寄ったり、かな、馴染みやすくて結構」
「執務用PC…これか、えーっと……資材数…の…残り………100」
「\(^o^)/」
「待って待って落ち着こう私、まだ慌てるような時間じゃない、刀剣数は……40、小狐と三日月難民ですね分かります」
「んー、これ虎撤兄弟までしか実装されてない?博多は?物吉は?源氏は?明石も日本号もまだ、かぁ……うーん、ま、いいけど」
「刀剣はほぼ中傷、周回組は軽傷…鶴丸軽傷だったんだ、怪我してんのによくヤるよね…まぁ命令だったんだろうけど、そして鍛刀で溶かしたと」
「とりあえずー、とりあえず、資材が、ないから、手入れが、できないんだよねー」
「……………(マニュアル熟読)…………よし」
「鶴丸国永!いるなら至急私のところに来なさーい!」
▽鶴丸来ました
「………呼んだか?主、今度は何をすればいい?」
「(うわぁ、すっごい窶れてる、というか目が死んでる、死んだ魚のような目、鶴なのに)」
「今の第一部隊の隊長ってあんた?」
「…そうだが?」
「じゃあ近侍も鶴丸か」
「あぁ…君がそうしたんだろう?」
「(訝しげにみるとはこう言うことか、すっごい変な目で見てくるけど分かりやすく顔に出るのによく近侍出来たな、顔か)」
「なら鶴丸以外の隊員は全員解除ね、あ、ついでに他の部隊も解体しよっ」
「…………は?いや、待ってくれ主、俺以外部隊から外すのか…まさか、いや、待ってくれ!」
「(え、なに、何か?)」
「何が不満なんだ?!俺はこうして君に奉仕してる、三日月や小狐丸も第一部隊が連れて帰る、だから、だから他の連中は見逃してくれ!頼む主、なんでもする、だからこれ以上あいつらを…!!」
「(………おけ、把握)」
「勘違いしてるようだけど」
「…勘違い?」
「んー、あー、説明してる時間が惜しい、時間は有限だから有効活用しないとね、鶴丸」
「え、あ、主?一体…」
「今から30分時間をやる、それまでに手入れしてほしい短刀二振り、そっちの連中と決めて手入れ部屋に連れていって、私を呼びに来ること、30分過ぎても呼びに来なかったら手入れしないからな、ほら行って」
「…………あ、主…手入れを…してくれるのか…!?本当に!?その言葉に偽りはないよな!?」
「…早く出ていかないと手入れしないけど」
「あ、わ、分かった!すぐに準備する!!」
「(慌てて出てった…まぁこんなもんか、いやー演技って疲れるなぁ、大根役者にも程があるけども)」
「短刀4振り手入れしたら…二部隊に分けて遠征行かせて資材集めしなきゃ、まずはそこからだ…話、聞いてくれるかなぁ、まぁなんとかなるっしょ!さて手入れについてマニュアル見返さなきゃ…」
基本マニュアル見て馴染もうと頑張ってる。
自分も刀剣男士もなんであれ生きている、と実感していない、『そういう設定』という先入観が常にあるのでパパっと行動できる。
まるで実態を持つゲームをしているかのよう。
『本丸を立て直し、現実に帰る為のクリア条件』みたいなものをこなそうとする。
理解出来ても、受け入れられるかは別だよね。
で、本当にここは現実だって気付いちゃった彼女の運命や如何に。
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