虹隠れの里は勿論忍の里。
下忍・中忍・上忍の位が存在した中、
そんなものをすっ飛ばしたカミコは、7歳から暗部へと所属していた。
この里で暗部といえば最高階級(夢影候補)と言われるに等しかった。
それほどこの里は常に他里から襲撃をうけるのだ。
そんなカミコも12歳へとなった。
虹隠れではきっての天才と謳われ、その一方冷酷さを通すカミコは、間違いなくこの里にはなくてはならない逸材であり、そして素材でもあった。
そんな変わらない日常を過ごしていたある日、その事件は起きてしまった。
カミコは事件の三日前に、木ノ葉のはたけカカシ監修の元、暗部合同極秘任務を仰せつかっていた。
その二日前に他国からの襲撃もあった為、里に残り警備を強化すべきと申し出たが、虹で一番の暗部をという木ノ葉の条件に、夢影はカミコの申し出を受け入れてはくれなかった。
「大丈夫だよカミコ!俺も下忍になったことだし、しっかり里を守って見せるから!」
「……無茶だけはしないでね?まだ下忍なんだから。」
他の暗部達に大丈夫だ、そう声を掛けられ、双子の兄に頭をゆっくりと撫でられ、カミコは兄や暗部の仲間に見送られながら木ノ葉との合同任務へと向かったのだ。
―――そして、事件当日昼下がりだった
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