「やっと見つけた親父。」


「おう、シカマルか。どうした。」


「チョウジの父ちゃんが、今日の夜一杯やろう、いつもの場所で待ってるってよ。」


「そうか。 ―――――ちょうどいい、シカマル。お前にも修行つけてやる。」






くるっと戻りかけたシカマルの腕を掴み、逃がさねぇと言わんばかりに。
そしてその様子を見ていたカミコもすくっと立ち上がる。






「では私はこれで『お前も一緒にやるんだよカミコ。』






逃がさねぇパート2。
立ち上がったカミコの腕もガッシリと掴み、にっこりと笑みを浮かべた。


明らかに嫌そうな顔をするカミコを見たシカマルは、はぁ、と深いため息を吐いた。






「ぐぁ ッ ……!!!」





ずさぁぁぁ、と自分の身体が今日何度目かわからない回数で蹴り飛ばされる。
カミコと組手をし始めて2時間が経過した。

カミコは遁術だけではなく体術まで下忍レベルを超えていて。
冗談じゃねぇ!と息を荒くして吐き出しているシカマル。







「おいおいシカマル……。お前は本当に体術は弱いな……。」


「げほッ……しゃーねぇだろ…苦手なんだよ!」







カミコはというと、汗一つかかずにただシカマルを見ていた。







「(体術が苦手…という訳じゃない気がする、けど。)」


「ほらもう1セット、吹っ飛ばされて来いシカマル。」


「くっそッ…。」






そもそも俺は近距離じゃなくて遠距離タイプで、こういう体術を避けて闘ってるんだから、できないのは当たり前で。

俺の入れるパンチもキックも、全てカミコによって止められていて。



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02:少女の強さ
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