シカマルがシカク達の元へ向かう。
そしてシカクもゆっくりと口を開いた。
「お前、サスケを知っていたのか?」
「…神楽一族は全員ではありませんが夢幻眼を会得できます。そしてうちは一族は写輪眼を。瞳術を使う一族として、両親から話を聞いていました。
彼、うちは一族だったんですね。」
ただそれだけ呟いて、失礼します、とカミコは家へと帰っていく。
そんな後姿をみるシカクとシカマル。
「どうだったシカマル。あいつ…カミコは凄かっただろ。」
「…あぁ。」
同じ下忍なのに、どうしてここまで違うものなのか。
俺がいなくても、カミコだけで十分だと目の前で見ていて思った。
それなのに、あいつは「助かった」といった。
「どうしてあいつ…自分から壁作ってんのかな、親父。」
色々あるんだよ。そう親父は言っていた。
俺は解決しないととことん気にするタイプで、親父もそれを知っているはずなのに。
「(あ〜ちくしょう。……とりあえず話がしてぇ。)」
カミコが気になって仕方がなかった。
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カミコは部屋のベッドの上で、刀剣を持ち座っていた。
カミコが考えていたのは奈良家の影と、うちは一族の事。
「…私に、仲間……なんて、」
ギリっと唇を噛みしめながら、ただただ下を向いたままだった。→