手作り
2014/05/14 09:10

「あ、ルフレー。今度時間作れないー?」
「ん?問題ないと思うけど。いつがいいの?」
「ホワイトデー前かなー。お菓子作り教えて欲しくてー」


ヘンリーがお菓子作りなんて言うと思わなかったから、僕はすごく驚いた。


「サーリャがさー、バレンタイン手作りのケーキくれたんだー。だから、手作りでお返ししたくてー」
「あぁ、サーリャは意外に家庭的だからねー」


何を混ぜたのか分からない、怪しげな薬を作るのばかりが目立つけど、サーリャは料理が上手い。
僕も前クッキーをもらったけど、すごく美味しかった。
ただ、渡す時に意味深な言葉を言って去って行くのは少し怖いけど。


「ケーキの作り方教えて欲しいなー。クリームたっぷりのー」
「もちろんOKだよ!ちなみに、ヘンリーの料理レベルはどれくらい?」
「うーん、レベルかー。最近は、インスタントラーメン焦がしちゃったー」
「えっ!?」


インスタントラーメンって焦げるっけ!?


「勝手に水が出てくると思ってさー。フライパンに入れてほっといたら焦げちゃったー」
「…………ホワイトデーまでに間に合うかな…」




実話。
このレベルの方に今度お菓子作りを教えてあげるのです。





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