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「あっ、ぁあ、ひゃ…あっ」
ヨシくんは俺を後ろから抱き込んで、何故か自慰を手伝ってくれてる。
「やっ、やぁ! ヨシくん、ダメっ」
「ダメじゃ無いでしょ? 柏木にはやらせようとしてた」
それを言われちゃ何も言えない。と言うか、何しようとしてたか完全にバレてーら。
「で…でも、あっ、ぁッ」
いつもの自分のでは無い動きに初めての快感を得る。
あのヨシくんに、親戚であるあの綺麗で穢れ無きヨシくんの手に! そう考えるだけでイキそうだった。
快楽に仰け反る首にはしっとりとした唇からキスを与えられ、俺は流されるがままに身を預けた。
「んぁあっ、ァッ、あっ! ぁあァああッ!!」
【SIDE:R】
「…トシ」
「んー? なに?」
「お前、その…む、」
「む?」
「む、夢精は治ったのか?」
ごほん、と咳払いをひとつ。
幼馴染が持ってきた相談事のその後が気になり、他人事ながらも内容の恥ずかしさに頬が紅潮する。
「あっ、ごめんりっくん! 治った!」
しかしこちらの心配もよそに、そんな事も有りましたね的な軽さで返事が返って来た。
「治ったのか」
それでも治ったのなら良かった、と胸を撫で下ろしたその瞬間、耳を疑う続きが紡ぎ出された。
「うん! 結局刺激がたりなかったみたいでさ…今は毎日ヨシくんに抜いて貰っててー」
「は!?」
「ん〜、でも夢精は無くなったけど、今はケツが疼くのがちょっと気になるかなぁ。刺激が足りないとか俺って変態?」
ポリポリと頭をかき首を傾げるトシに、俺は驚愕を覚えた。ケツが疼くって何だ!?
「お、おまっ、美樹さんと何してんだ!?」
「え? 何かヨシくんが俺のケツにぃ「俊成〜!!」」
トシがそこまで言いかけた時、タイミング悪く隣のクラスの友人がトシを訪ねて来てしまう。
「あ、ごめんりっくん俺行かないと! 兎に角アレは治ったから! 相談聞いてくれてありがとなー!」
そう言って少し変な走り方をして走り去る幼馴染。明らかにそれ、ケツ庇ってるだろ!
「トシぃ!!」
お前、一体美樹さんに何されてるんだぁー!!
それから暫く、俺は眠れぬ夜を過す事になった。
「何されてるんだぁあぁあ!!」
【SIDE:Y】
彼が幼馴染を連れてきた日から毎晩、丑三つ時になると向かう場所。それは…
「トシくん」
今日も自室でスヤスヤと安らかに眠っている甥っ子。昔からトシくんは、一度眠ると地震で揺れても起きない子だった。
「トシくん」
肩を揺さぶって深く眠っていることを確認すると、被っている布団を剥がす。少し肌寒かったのか、トシくんは「ん〜」と身体を捩った。
「トシくんが悪いんだよ? ウチに理人くんなんて連れて来るから」
ずっと気に入らなかった。年齢が近いからと当たり前の様にトシくんの隣を陣取っている理人が。
眠っているトシくんの下半身に手を伸ばす。記憶よりも成長したそれを握りこめば、トシくんの身体は反射的にピクリと跳ねる。
「これはお仕置きだよ、トシくん」
トシくんの口から漏れる吐息に、僕は無意識に舌舐めずりしていた。
◇
「ァッ、あっ、ぃあ…ぁんっ」
「ここでも大分感じる様になって来たね」
おバカで可愛いトシくんは、僕のお仕置きにも気付かず思った通りに動いてくれた。
まぁ、同僚の柏木の件は予想外ではあったけど、それでも結果的に僕の腕の中に堕ちて来たのだ。そこはもう許してあげてもいいだろう。…柏木は許さないけど。
「もう夢精はしなくなった?」
「し、しないっ、あっ…はっ、で、でも」
「ん? なぁに?」
「ひゃっ、ぁ…お、お尻が…んぁあっ、やっ、やぁあッ!!」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てるそこをワザと乱暴に掻き混ぜてやれば、トシくんはピクピクと痙攣して絶頂を迎えた。
ハァハァと荒い呼吸を落ち着かせる為に、トシくんはいつも僕の首元に顔を埋めてくる。それが堪らなく可愛い。
「トシくん?」
頭を優しく撫でてやれば、甘える様に擦り寄ってくる。
「最近、お、お尻が…疼くんだ、学校でも」
目に見える範囲の肌全てをカァっと赤く染めたトシくん。想定内の言葉を捉えた僕は、ニヤつくことを抑えられなかった。
「じゃあ、次の段階に行こうか」
「次?」
「そう、次」
「うぁンッ、ぁあっ、や、なに!? ヨシくん!」
閉じてしまったそこにもう一度指を入れて広げる。初めてが対面座位、まぁ悪くない。
「全部僕が治してあげるからね、トシくん」
ニタリと笑った僕の顔をトシくんが見て固まっている。そんな無防備な彼の口を啄ばみ、快楽に弱い身体を逃げられない様にしてやる。
「んふっ、ンッ、んん」
しがみ付く手は昔と変わらないなぁ。
ずっとずっと欲しかった。
小さな君が「よしくぅん」と僕を呼んでくれる様になった頃からずっと。
「ひぁっ、ぁあ…あぁあっ!!」
蕩けきった場所へ、昂りまくった自分のそれを突き入れる。たくさん時間をかけて慣らしてきたそこは難なく僕を飲み込んでいく。
あぁ、何て気持ち良いの。これから先もずっと、僕が君を満たしてあげるね。
「あうっ! はうっ、あっあぅ、あっ! ンあ、ヨシくんっ、ひぁあ」
おバカで可愛い彼が、これが治療なんかではなくてセックスだと気付くのは何時だろうか。
その頃にはきっと、心も身体も、もう僕から離れられないね。
「ね、トシくん」
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