夢見る細胞
すると、人差し指を先端に押し付けてカウパー液をさらに溢れ出させて指と先端が糸を引く様を見せつけてはいやらしく笑んでくる。「やらしいな、ココ。糸引いてるぜ、お前の出したスケベな汁と俺の指が糸引いてるの見えるか? エッロいヤツだなー龍宝は」
「や、やっ……! いやですっ、は、恥ずかしい! おやぶん!!」
今度は大胆にもペニス全体をゆっくりと扱き始め、最後には絶対鈴口に親指の腹を当てて刺激しては扱いてきて、もはや悶絶モノだ。
思わずのどを仰け反らせて「あああああっ……!!」と唸るように啼いてしまうと、さらに強めに扱かれてしまい、ぐっちょぐっちょと音がするほどに上下に擦られ勝手に足がピクピクと動き始める。
これは、久しぶりにしてはかなり強い快感だ。
違うことを考えようとしても、ペニスに与えられる快楽が強すぎてそれもままならず、ただひたすらに鳴戸の施すことに溺れるしかない。
すると今度はリズムをつけて扱いてきて、ひたすら手を上下させて擦りたくってくる。ここでも悶絶してしまい、勝手に吐息が漏れてしまう。
「はあっはあっ、はっあっあっあっ、はあっああっ」
「気持ちイイか? イイだろうな、トロットロのツラ晒しやがって、かわいいじゃねえの。ん?」
「や、やっ……き、気持ちいっ、気持ちいっ! おやぶん、おやぶん気持ちいっ! あっイクッ! い、イクッ!!」
「お前はイクって言ってからが長いからなー。もうちょっと、扱いて……」
鳴戸の指がまた、鈴口の辺りを撫で始めたその瞬間だった。龍宝にも自分になにが起こったか分からなかったが、急激な射精感がいきなり襲いかかってきて、何も考える暇もないままに爆発的な快楽に勝てず、思い切りイってしまう。
「うあっ! あああああっ!! イック、イック、イックうううううっ!! あああああああー!! やああっ、うあっイってる、イってるっ!! ああああイっちまってるっ! おやぶん、おやぶんっ!!」
何度にも分けて勢いよく鈴口からザーメンが噴き出し、それらは龍宝の腹とそして鳴戸の手と自身のペニスをぐっしょりと濡らし、白濁液が飛ぶタイミングに合わせてビグッビグッと腰が跳ね上がり、ぐったりとベッドに身を任せて絶頂の快楽に浸り切る。
「はあっはあっ、は、は、は、はあっ……んんんん、気持ちイイ……はあっ、は、はあっ……」
「お前、ホントにイっちまったのね。こんなにエッロい汁大量に出しちゃって……扱けばもっと出るかな?」
さらにそこで上下にまるで搾り取るように扱かれ、先端に行くにしたがって力を強くして握られるため、そこでもまた連続イキしてしまう。
「やっ! おやぶん触らないでっ! 触らないでっ、ああっあっあっあー!! またっ、またイクッ! イっちまうううっ!! やああっやあっあっあっあー!! あああああー!!」
さらにびゅびゅっと勢いよくザーメンが飛び、腰が跳ね上がりそして捩れる。
「おーおー、出るでる。お前、相当溜まってたんじゃねえの? たまには出してやらねえと」
「はあっはあっ、はっあっあっあっ、も、触らないで、触らないでくださいっ……! いやです、気持ちイイの、もういいっ……!」
「なんだ、リタイアか? 未だ俺挿れてねえんだけど、挿れちまうぞ、そんな風に無防備に寝っ転がってると」
「んん……あ、おやぶんの、おやぶん俺、親分の舐めます。しゃぶりたい……久しぶりに、俺で気持ちよくなって欲しいし、親分のおやぶんをもっと、感じたい」
「お前、ホント俺のモン好きだよなあ。そういえば、ムショに入る前もやたらしゃぶりたがってたっけ。でもなあ、ムショ行きになる前にも言ったと思うが、お前に求めてるのはそういうことじゃねえって言ったって聞かねえか。よし、好きなだけしゃぶれ。今日は無礼講だ! 勝手にしやがれ!」
「じゃ……下、脱がしますね。久しぶり、親分の」
既に勃ってスラックスを持ち上げている下半身を撫で回すと、ぴくっと鳴戸の身体が揺れる。
「興奮、してます? すごい、勃ってるみたいですけど、なんか嬉しいですね。俺見てこんなになってくれるって、すごく嬉しいです」
「まあな、惚れてるからそうなっても不思議じゃねえけど男でこんなに勃つなんてとは思うな」
「……男じゃなく、俺だから、でしょう? そう言ってください。でないと親分が両刀になっちまう」
「お前抱いてる時点で既に両刀じゃねえ? けど、例外はどこにでもあるってことか。その例外が、龍宝お前なんだけどな。かっわいいツラしてどうやって舐めてくれるのか、見物だな」
龍宝は頬を真っ赤に染め、目の前で膝をついている鳴戸の下半身に巻き付いているベルトを外しにかかる。
カチャカチャといった金属音が、何故だかやけに生々しく聞こえる。スラックスを脱がすと、暗色の下着を持ち上げた鳴戸自身が存在を主張しており、ウエストで止まっている布地を口で咥え、上目遣いで擦り下ろす。
すると、びいんと下着に引っかかっていたモノが勢い良く飛び出てきて龍宝の顔を打つ。ソレからはすでに先走りの液が大量に滲んでおり、鈴口からトロッとカウパー液が溢れ出してきてしとっとベッドに雫が落ち、ぴくんぴくん跳ねているソレを龍宝は掴まえ上目遣いを止めずに鳴戸と目線を合わせたまま、舌を出して大きく先端を舐める。
「んっ! ああ、いいぜ、気持ちイイ。もっとできるか」
無言のまま頷き、さらにぺろぺろと飴でも舐めるかのように音を立てて舐め続けるとますますペニスは質量を増し、大きく育ってゆく。
何しろ、これは鳴戸のモノ。愛おしく感じないわけがない。