処女膜裂傷の快感

 このまま強引にでも押し進めてもらえれば、セックスは成功と言えるのではないか。
「はあっはあっ、おやぶん、きて、きてください。もっと、おやぶん欲しいっ……!」
「大丈夫だな? このまま進めるぞ。止めろっつったって聞かねえからな」
「んっ……平気、きて、ください」
 するとさらに腰を使われ、細かくピストンを繰り返しながらズブズブとアナルに太いペニスが埋まってゆく。
 確かに圧迫感や違和感はあれど、妙な腰の辺りが重くなるようなそんな快感も芽生え始めており、戸惑いが隠せないがとにかくすべてを鳴戸に任せることにして、龍宝はただ自身にされることを受け止めるだけだ。
 ずん、ずん……と、ゆっくりと奥を突かれ最後まで収まると内臓まで押し広げられているようなそんな苦しさがあり、浅く早く息を吐きながら鳴戸の腕を掴むと、ゆっくりとした律動が始まる。
 突かれるたび、どうしても声が漏れ出てしまうのは仕方ないだろう。何しろ内臓を掻き混ぜられているような、そんな感覚がどうしても抜けなくて快感よりも苦しみの方が今はどうしても勝ってしまう。
「ああっ、あっあっあっあっ、あっんっ……ううっ、うあっ、んっんっ、おや、ぶんっ! くるしいっ……! あっ、はあっはあっ」
「もうちょっと、あとちょっと我慢できねえか。さっきのとこを、俺ので擦ってやれば気持ちよくなるはず。龍宝、もっと身体の力抜け。締まりがすごすぎて動けねえ」
「うっううっ、むり、ですっ……! はあっ、はあっはあっ、も、キツイッ……!」
 背を海老反らせ、鳴戸の肩に手を置いてぎゅっと握りしめると腰つきが探るような動きに変わり、様々なところを穿ってくる。その間も、息苦しいような快感のようなものが襲ってきては龍宝の思考を掻き乱してくる。
 もう限界だと泣き言を吐こうとしたところだった。
 ある一点を鳴戸のペニスが掠め、そこから一気に快感が湧き上がってきて最初は何事か分からなかったが、三度ほどそこを擦られたところで明らかな快楽が身の内から下半身に拡がり、思わず大声で啼いてしまう。
「うっあっ……あああっ、あああああ!! ソコッ、おやぶんっ、おや、おやぶんソコッ! ソコッ、ああああ気持ちイイッ! やっ、イイッ!!」
「んっ? ココか? ココだな。この、ぽっこりしこったココか、お前のイイトコロってのは。よし、分かった。これで気持ちよくイかせてやることができるぜ。覚悟しろ、龍宝。一緒に天国イキってな」
「んっんっ、あっあっ、おやぶんきもち、気持ちいっ! あっあっ、早く、はやくっ!」
 正常位で突かれ、そのたびに浮かせていた足がビグビグと跳ね動く。律動はいつの間にかゆっくりしたものから貪るようなそれに変わっており、クリームの手助けが大きいのか痛くはなくいつの間にかすっかりとアナルでの快感に翻弄されてしまう龍宝だ。
 今までに感じたことのない、未知の快感がこんなにものすごい威力を持っていることが不思議でならなかったが、いま体験していることは嘘でも夢でもない。
 鳴戸に抱かれていることを、アナルが教えてくれている。狭い孔に、野太い肉棒が突き刺さり、射精目当てで動き、胎内で暴れている。
 そのことに興奮が隠せず、つい大声で啼いてしまう。今はただそれしかできそうになかった。
「ああっ、ああっ、あっあっあっあっあっあっあっあっ!! うああっ、あううっ! んああっ、き、気持ち、気持ちいっ! あっあっイイッ、い、イイッ、おやぶんイイッ! あっうっ、イクッ! イキそうっ!」
「もうイっちまうのか? もうちょっと頑張れって。ほら、ほれほれ、頑張れ龍宝」
「や、やめっ! あっあっ、感じるっ! 感じちまうっ! おや、おやぶん止めっ!! あっあああああ!!」
「気持ちよさそうな声出しやがって、かわいいじゃねえか。女よりもそそるぜ。イイ声。ずっと聞いてたいな。んん? トロットロじゃねえか、お前」
 ずいっと顔を覗き込まれ、一瞬正気に返って赤面するがそんな龍宝を鳴戸は笑い、さらに腰を使って責めてくる。
 もはや悶絶の龍宝だ。
 今度は片足を上げさせられ、不安定な体勢で鳴戸を受け入れることになるがこれまたずっぽりと奥に入りそれはそれで気持ちがイイ上、Gスポットも忘れずに穿ってくれるため快感も倍増しだ。
「あっあっあっあっ! んっんっんっんっ! あっ、気持ちいっ! 気持ち、気持ちいっ! おや、おやぶん気持ちいッ! あっあっ!」
「俺も、サイコーにイイわ。めっちゃくちゃ締め付けやがって。すっげえ気持ちイイぜ。名器だな、お前のココは。ん?」
 ゆさゆさとベッドの上で揺さぶられ、スプリングが激しく軋む。だが、そんなことは気にせずにひたすらにペニスをアナルへと打ち付けられ、やってくる強烈なまでの射精感。
「あっあっ、だめっ、だめですイクッ……! イキそうっ……! ああああイクッ!! イック、イック、イックううううっ!!」
「なんだ、ナカイキすんのか。いいぜ、イっても。そしたらまた勃たせるまでだ。イキたかったらイキな。止めねえぜ」
 揺さぶられながら許しを得た龍宝は、我慢することなく身体全体を解放してやるとまたさらに射精感が増し、イキが身体全体に巡ってくる。
 絶頂まではもうすぐだ。
 そろそろ本気でイこうかと身体の準備を始めたところでいきなり身を屈めてきた鳴戸に思い切りキスされ、激しく腰を使われる。
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