繋がりは秘密の場所で

 男のそういったモノをこの手に持つことが来るとは思ってもみなかったが、やはりこれも鳴戸限定で愛おしいモノに他ならない。
 少し早めに手を動かすと、さらに勃起度が上がり、質量も増したようだ。そろそろ、しゃぶり頃かもしれない。
 上目遣いで鳴戸と視線を合わせながら、わざといやらしく見えるように咥内に唾液を溜め舌先に乗せて先端に吸い付きちゅっと音を立ててキスを何度も繰り返すと、ごぐっと鳴戸ののどが鳴る音が聞こえた。
 どうやら、かなり興奮している様子だ。
 気を良くした龍宝はちゅぷっと音を立ててカリまでを口に含み、唾液と共にシェイクするようにもぐもぐと口を動かして先端を刺激してやると、カウパー液が溢れ出てきて口の端から唾液とカウパー液の混ざったものがポタポタと雫となって落ちる。
「ん、ん……んんっ、ふっ、うんっ……んっんっんっ、んん……」
 咥内に溢れる体液すべてを飲み下して腹に収めた後、今度は舌先を出して亀頭部分をくまなくれろれろと上下に舌を動かして刺激してやると、鈴口からカウパー液が滲み出てきてさらに大きく成長するソレ。
「んん……気持ちイイですか? この大きくなったの、これだけでイイんですか? 本当に」
 挑発的に笑んで見せると、鳴戸は一瞬困ったような顔を見せたが、すぐに仏頂面に変わり片手で龍宝の頬を包み親指の腹で撫でてくる。
「男に二言はない! べつに、お前がそれだけやってくれりゃなんの文句もねえな。てか、上手いなお前。前から思ってたけど」
「ただ、俺は親分に気持ちよくなって欲しいと思ってしているだけなのでテクもなにもありはしませんよ。ですから、親分が気持ちイイって言ってくれるのが一番の嬉しい言葉です」
「お前はなー、健気だよな。かわいいくせに、エロい子ちゃんでホント俺は嬉しいよ。ちゃんと気持ちイイぜ、龍宝。良くやってくれてる」
「じゃ、もうちょっと……」
 今度はノーハンドでカリまでを口に含み細かくストロークする形で顔を前後に動かすと上から息を詰めたような「くっ……!」といった鳴戸の声が聞こえた。どうやら、かなり感じてくれているらしい。
 カウパー液も量を増したようだ。
 さらにピストンする形で顔を動かすと、亀頭がむくむくと大きくなりつるつるのつやつやに腫れ上がって今にも射精してしまいそうだ。ピンク色のソコは、光っていて龍宝の顔さえ映りそうなほどにてかてかとした輝きを放っている。
 さらに責め立てようとしたところで、くいっと額を押され鳴戸ストップが入ってしまう。
「はあっ! も、もうだめだ。そこまでにしておいてくれねえとイっちまう。しかし、先っぽだけだっつーのに龍宝お前、ホントに上手いな。こんなにしてくれる女もいねえぞ」
「女と比べられたくはないですが、悦んでいただけて何よりです。ちゃんと気持ちよかったですか?」
「イっちまうよ、これ以上されたら。サイコーに気持ちがよかったぜ。ありがとな、龍宝」
 その言葉に、嬉しくて笑みを浮かべるとあごを捉えられ立ち上がらされたと思ったら掬い上げられるように下からキスされ、唇をぺろりと舐められる。
「かわいいなあ……お前は。ホント、かわいいやつだよ」
「おやぶん……?」
「さて、そろそろベッド行こうぜ。本格的にかわいがってやるよ。お前がしゃぶってくれたコレでな」
「おやぶんっ!」
 バスルームのドアを開けた鳴戸の背に飛び乗るようにして後ろから抱きつき、縺れ合うようにしてベッドへと二人して転がる。
 まるで当然のようにして鳴戸の両手が龍宝の頬を包み込み、熱く口づけを交わし舌を絡ませ合う濃厚なキスを愉しむ。舌が痛くなるくらい擦り合わせ、咥内に溢れる唾液を啜り合うようにして飲み下し、呼吸のために少し開けた隙間すら埋めるように熱烈に鳴戸が口を吸ってきて、龍宝も吸い返しながら激しい口づけに溺れる。
 ふと唇が離れ、至近距離にいる鳴戸をじっと見つめるとその眼には明らかな欲情が宿っており、龍宝を射抜いている。
「おやぶん……あの俺、親分の上、乗ってもいいですか? もっと気持ちよくなって欲しいんです。親分には、俺の身体で気持ちよくなって欲しい……」
「お前が? 上に乗るのか。うーん……まぐろになるのか、俺が。お前はそれで愉しいのか?」
「……それは、多分。したことがないので分かりませんが。乗ってもいいなら乗ります。いいですよね? 親分だって、好きでしょう? 気持ちイイこと」
 わざと色のある表情を浮かべ、ぺろりと鳴戸の唇を舐める。そして自分の唇もついでに舐めると、こくっと鳴戸ののどが鳴ったのが分かった。
「よし、いいだろう。乗れ。だけど、止めろっつったらすぐに止めること。いいな?」
 それに頷き、仰向けになった鳴戸の身体を跨ぎ、位置を決めてアナルにペニスを押し当て、ゆっくりと腰を落としてゆく。
 指を挿れられるときもそうだが、いくら丁寧に解してもらっても後ろで受け入れるというのはいつまで経っても慣れないと思う。
「う、う、ううっ……太いっ、くる、しいっ……あっあっ、あっ……!」
「おいおい、無理しなくていいんだぞ。ほら、体勢変更だ。俺が挿れてやるから、寝転がりな」
「平気……あと少しで、全部入ります、から……んんっ、はっ、あっあっ……んんんっ、はあっはっ」
 最後、一気に体重をかけると鳴戸の全部が胎内へと入り、ナカが太いモノでいっぱいになる。満たされたという気持ちと、異物感の板挟みで少々苦しいが、引き締まった鳴戸の下半身に両手を置き、ゆっくりと腰を動かし始める。
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