絶頂と甘いキス

 そのまま抱き合い唇を合わせていると、また緩やかに鳴戸の腰が蠢き出し細かいピストンで責めてくる。
「んっ、んあっ、んっんっんっ……んん、おや、ぶんっ……」
 口づけが解けると、また二人はじっと見つめ合い一度だけキスをして身体を起こそうとすると、いきなり視界が反転し、あっという間にベッドに沈む龍宝だ。
「なあ、一度でいいから俺のおねがい、聞いてくれねえ?」
「おねがい……? なんでしょう。俺にできることがあれば……ん、はあっ……」
「バックからいいか? お前でバックってヤったことなかったろ。今日くらい……いいんじゃね?」
「……バック、ですか。……あまり気乗りはしませんが、分かりました。それが親分のしたいことなら、俺は従います。尻を、じゃあ……」
 龍宝はゆっくりと体勢を変え、鳴戸に向かって尻を突き出してみせる。
「うわ……エッロいな。これはすげえ……思ってた以上にそそられるな。龍宝お前、尻の形いいな。いい尻してるわ。挿れてえ」
「ん……どうぞ、挿れてください。気持ちよくなって……」
 すると、鳴戸が後ろに回り早速アナルにペニスが宛がわれて挿入が始まる。ズブズブと遠慮なくナカを犯してくるそれに、思わず声が出てしまう。
「ああっ……あっあっあっあっ、んあっ……はあっ、は、あっ……!!」
「動くぞ、いきなりいくけど驚くなよ」
 ガツンと腰を使われたと思ったら、最奥まで貫かれ思わず声にもならない「かはっ!!」といった声が漏れ、腰が激しく動き出す。
 鳴戸の両手はがっしりと龍宝の腰を掴んでおり、まるで貪るようにひたすらにペニスがアナルに突っ込まれ、Gスポットも穿ってくれるため揺さぶられながら甘い喘ぎ声が飛び出す。
「はあっ、はあっ、あっあっあっあっあっあっあっあっ! んんっ、ああっ、きもち、気持ちいっ! あっ、あっイイッ! い、い、イイッ!!」
「俺も、はあっ、お前の身体使って初めてのバックは気持ちイイぜ。やっぱ名器だな、お前のココは。すっげえ、締まってくる」
「んっんっ、もっと、もっと欲しい。シて、シてくださいっ……! はあっ、はあっ、もっと後ろからおやぶん欲しいっ! 来てください、もっとシていいんですよ……?」
「こりゃ熱烈なおねだりだな。こんなもん聞かされて動かなきゃ、男じゃねえよな」
 そして始まる、後ろからの猛攻。
「龍宝、腕寄越しな。腕だ、うで」
「うっ、腕っ……? んん、はい……」
 すると、今度は両腕を引かれ、中途半端な体位で鳴戸を受け入れることになり、だがまたそれが奥まで当たって気持ちがイイ。
 思わず大きな喘ぎが出る。
「んああああ!! あああっ、あああう当たるッ! ナカのイイトコ当たってるっ! おや、おや、おやぶんっ!! ああああ気持ちイイッ!! イイッイイッイイッイイッ!! あっイイッ!!」
「龍宝、ちょい足伸ばせるか。奥がいいなら奥突いてやるよ」
「んっ、おく、奥……!」
 腕を解放され、足を伸ばすと龍宝の身体を跨ぐようにして鳴戸が両腕をベッドにつき、腰の力だけでずぶっずぶっと、勢いをつけてペニスをアナルへ叩きつけてくる。
 そのたびに、龍宝は「ああっ!! ああっ!!」と啼き、快感を訴える。
 そしてそのままピストンが始まり、奥まで何度も突き刺さり、あまりの快楽に悲鳴のような喘ぎが止まらない。
「ひあっ! ああっ、あああっ、あああううううっ!! んあっ、深い、深いいっ! あっ気持ちいっ! い、イイッ、イイッイイッ、おやぶんイイッ!!」
 興奮が頂点に達したところで、すかさず鳴戸が上に乗りかかってきて、正常位での結合からのセックスが始まる。
 一度ペニスが抜けたが、すぐに深く突かれてしまい奥深くまで犯されてしまう。
 拡がっていた足を畳み込まれ、何だと思う間もなくピストンが始まりそこでさらに奥深くまでペニスが入ることが分かり、縋るように鳴戸を見つめながらセックスという大人の愉しみを思う存分まで味わわされる龍宝だ。
 鳴戸は足の横に手をついて、腰の動きだけで龍宝を追い詰めてきていて、揺さぶられるたびに声が出てしまう。
「ああっあっあっあっあっ! んっんああっ! あぁっ! うっうっうっうっ、き、気持ちいっ! おやぶん気持ちいっ! やっ、またイキそうっ……! ああああイック!!」
「俺もそろそろイキてえし、んじゃあそろそろラストスパートかけるか。ついて来いよ龍宝!」
 激しく腰が動き出し、鳴戸の手は龍宝の腰をがっしりと手で掴まえ、ガシガシと腰を使ってくる。すっかりとその激しさに翻弄されてしまい、身体と腰を捩らせながら快感に酔い浸る。 
 するとやってくる、強烈な射精感。
 何度もイっているからか、かなりイキやすい身体になっているようだ。敏感になっているのだろうと思われる。
 だが、その方がより鳴戸を感じられる。
 必死になって動きについてゆくように龍宝も律動に合わせて腰を振ると、鳴戸がいやらしく笑み、さらに動きを早いものにしてくる。
 もはや半狂乱の龍宝だ。
「もっと、もっと突いてっ! 突いてくださいっ! もっと犯してっ、おやぶん欲しいっ! おやぶんがもっと欲しいっ!!」
「言うねえ、龍宝。んじゃ、本気出していくぞ」
 ぱんぱんぱんぱんと二人の身体がぶつかり合うたびに肉同士が叩きつける音が室内に響き、鳴戸の腰の動きはさらに苛烈を極め、乱雑と言っていいほどがむしゃらに腰を使ってくる。

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