優しい爪痕

 がつがつとそのまま貪るような腰使いで責め立てられるのに、半狂乱で善がる龍宝だ。
「うあああっ、あああっ、あああううううきもちいっ、気持ちいっ! んあっんあっ、あっあっ、イイッ! い、イイッイイッイイッイイッ! おやぶんイイッ!!」
 龍宝の足を掬い上げる形で両手をベッドにつき、腰の力だけでピストンされそのたびにGスポットにペニスが擦れてゆくため、挿れられている興奮とGスポットによる快感で頭がおかしくなりそうだ。
 もう実際、おかしいのかもしれない。それほどまでに、鳴戸との情交は快感が強いのだ。
 もはや半狂乱で揺さぶられ、啼き続ける。
「はあっ、はあっ、はっあっはっはっはっはっ、おや、ぶんっ、きもち、いっ! イイッ! い、イイッ! おやぶん、イイッ? ちゃんと、イイッ? はっはっ! はあっはっ!」
「大丈夫だって、ちゃんとイイから心配すんな。何しろお前のココは名器だからなあ。もう、気持よくてイっちまいそうだぜ。お前も身体で分かるだろ」
「んっんっ、おやぶんの、すっごくでっかくなってる! でっかいの、好きッ! おやぶんのココ、すっごく、好きッ!」
「好きなのはソコだけか? 悲しいなー俺」
「やっ、ちがっ! おやぶんだから、すっごくイイッ! あっイイッ!! んっ、当たるぅっ!! イイトコ、当たるっ!! おやぶんしか、許してないからっ、おやぶんがいい。おやぶんだけが、イイッ!」
「嬉しいこと言ってくれるねえ。俺のかわいこちゃんは。よーし、飛ばしていくか! ついてこいよ、龍宝!」
 さらに激しいピストンが繰り出され、一気に射精感が増す。先ほどからイキたいと思ってはいたが、さすがにイキすぎかと思い我慢をしていたのだがそれにも限界がある。
 がくがくと揺さぶられながら、イキの強請りを繰り返す。
「おや、おや、おやぶんイクッ! ああああ気持ちイイッ! だめ、だめですこのままだとっ、イっちま、イっちまううううっ!! やっ、気持ちいっ! い、い、イクッ……!! ああああイっちまうううっ!!」
「イっちまいな。そしたらまた勃たせる。イけ龍宝! イキたきゃイっちまえ、我慢なんかすんじゃねえぞ!」
「あうあああああ!! イック、ああああだめですっ、だめっ……イクッ!! あああああイック、イック、イックううううっああっあっあっあー!! あああああー!!」
 目の前が真っ白に染まり、チカチカッとした光が見えたと思ったら、猛烈な快感が下半身から全身にかけて拡がり、あられもない声を出して絶頂に達してしまう。
「んあああああっ!! あああっくうううう、イック、イック、イックううううっ!! ああああっああっあー!! あー! イってる、イってる!! すっごく、イってるううううっ!! んあああ、きもち、気持ちイイッ!! あー!!」
 ペニスがぶくぶくっと膨らみ、縦横無尽に飛び跳ねながら鈴口からザーメンが噴き出し、ピストンが未だ続いている所為もあり、白濁液があちらこちらに飛び散りながらのイキは最高に気持ちがよく、夢見心地で揺さぶられる。
 するとすぐにペニスが復活を果たし、あっという間に鳴戸との間で律動と共に揺れ動くようになる。
「ちょっと、いいか。足貸せ、もっと深く入るようにしてやる。気持ちイイぞー、これは」
「んっ……?」
 疑問符を持ち、鳴戸を見ると両脚を肩へと担ぎ上げ、さらに上半身を傾けてくる。これで何が変わるのか分からなかったが、ガツンと腰を使われ打ち込まれたペニスがアナルへと突き刺さると、かなり奥深くまで犯される上、Gスポットにもペニスが激当たりする体位だということが一発で分かった龍宝は、そのままがつがつと逞しい腰使いで責め立てられ始めるのに歓喜の叫びで応える。
「はっあっ! ああっ、んあっ、これ、このカッコ、すっご! すっごく、奥くるっ!! ああああ気持ちイイッ! おや、ぶんっ、気持ちイイッ!! あっあっおやぶんっ!!」
「いいだろー? 俺もナカがさらに締まってすっげえ気持ちイイ。よっしゃ、このままラストスパートかけるか。いけそうか?」
「いけ、いけ、いけます! おやぶんと、一緒にイキたい! イって、しまいたいっ……! はあっはあっ、んっんっ!」
「んじゃ、ついて来いよ。いくぜ!」
 それからはまるで貪るような腰の使い方で激しく身体と身体がぶつかり合いバンバンバンバンといった音が部屋中に響き渡る。
 Gスポットを忘れず穿ってくれる所為で、快感も倍増し。奥深くへペニスが刺さるのも最高に気持ちがイイと思う。こんなセックスは、鳴戸でないと無理だ。そもそも、鳴戸以外誰も許す気は無いが。
「ああっ! あっあっあっあっあっあっあっあっ!! ああっ、んああああ!! あああう気持ちいッ! い、い、イキそうっ……! おや、おや、おやぶんイキそうっ!! だめっ、イクッ!!」
 やってくる爆発的な快感。そして、射精感。
 奥を穿たれているのが相当キいているらしい。いつもよりも、ナカで感じる快感が強く思える。
 すぐにやってきた快感の波は龍宝を容易く飲み込み、絶頂への階段をひたすらに上り始めてしまう。
「おや、おや、おやぶんっ! イクッ! イキますっ!! イキたいっ……ああああイクうううっ!! あっあっ、い、い、イクッ……! だめ、気持ちイイ気持ちイイ、気持ちイイッ! イクうううっ!!」
「俺もっ……そろそろ、かな。イキたくなってきやがった。よし、これで最後だ!」
 腰の動きが乱雑、かつかなり高速になり鳴戸がイク準備を始めたのが分かった。そうなれば、自身を解放してやってもほぼ同時くらいにはイけるだろう。

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