迸るリビドー

 そうしてそのままキスを続けていると、もじっと龍宝が下半身を動かした。思わず口づけを解いた途端、なんとも言えなく悩ましい溜息が龍宝から漏れた。
「はっ……あっ……ん」
 その声の正体に気づいた鳴戸は手を下へと持ってゆき、龍宝の股間をぎゅっと強く握り込む。そこはしっかりと反応を示しており、息づくペニスが刺激を今か今かと待っている様子。
「勃ってんな。そんなに感じちゃったか」
 その言葉に顔を真っ赤に染め、首を横に何度も振る龍宝を置いておき鳴戸は未だ身体にまとわりついていたブランケットを横に退けて起き上がった。その際、スーツの裾を握られたがその手を振り払い、襖を木刀でつっかえ棒と成して誰にも侵入されないように工夫する。
 改めて後ろに向き直ると龍宝のその下半身にはブランケットが掛かっており、じりじりと広間の隅に逃げている。
「なんだよ、怖くねえから。ほら」
 ずいっと歩を進めると、それだけ龍宝が逃げる。その距離をずいずいと縮め、しゃがみ込んでぎゅっと身体を抱くと、漸く逃げるのを止めてくれた。
 それに気を良くした鳴戸は、さらに強くもう一度だけ抱きしめてから身体を離す。そして邪魔なブランケットを毟り取って放り、下半身に巻き付いているベルトに手を掛けた。
 途端、ばしっと手が振り払われてしまったがそこでめげる鳴戸でもない。
「だ、だめです! 止めてください、親分! 親分!」
「まあまあ。悪いようにはしねえよ。だってこのままじゃ、部屋からも出られねえだろ」
「それはっ……じ、自分で何とかします! 後ろ、後ろを向いてというか部屋から出て行ってください!」
「できねえ相談だな。いいじゃねえか、一の子分がどうやってイクか見とくのも親分の特権ってもんだろ」
「どんな特権ですかって、あっ、あ! や、止めっ……も、揉まないでください! や、あっ……!」
「大人しくなるまでこうしてやる。ほらー、龍宝いい加減暴れるのは止めろって。ほれ、ほれほれ、こうすればお前はイイコになるか?」
「あっあっ、やっ……! い、やですっ……あぁっ……!!」
 加減も無く揉みたくってやると、股間はますます猛りを増し手に触れているモノは、スラックスの上からでも握れるほどに硬く勃起して興奮を露わにしている。
 そしてとうとう、抵抗も薄れた頃に漸くベルトをカチャカチャと音を立てて外し、抜き取って放る。龍宝はいたたまれない様子で顔をどす赤くし、身体を震わせている。
「怖くねえって、な? かわいい顔見せてくれよ」
 すると首を二度、横に振り少しだけ顔を背け、また身体を少し震わせた。どうやら、今の状況を受け入れる気になったらしい。顔を振ったのはせめてものプライドといったところだろうか。ジッパーを下すとこんもりと股間が盛り上がっており、スラックスごと下着も同時に無理やり擦り下ろすと勃起したものが引っかかり、さらにずいっと下穿きを掴むとびいんと勢い良く飛び出てきたそれは龍宝の腹に当たり、透明な液が飛ぶ。
「随分勃ってんなあ。ま、お前若いもんな。当たり前か」
 鳴戸は遠慮も無く下に穿いているものすべてを足から引き剥がし、改めて龍宝に向き直る。
 肌に桃色と白色を混ぜ程よく筋肉のついたその足は、男性的魅力に満ちており思わずのどが鳴る。
 手を伸ばすと、慌てて閉じようとする足。その隙間に身体を捻じ込み大きく開かせ、中心に息づくペニスをじっと見る。
 男のモノに触れるのはこれが最初ではないが、なんともエロティックな眺めだ。完全に勃起したソレの先端からはカウパー液が滲み出し、トロリとサオの方へ零れ出てくる。
 肝心の龍宝は、身体をかすかに揺らしながら手をぐっと握りしめ、ついでに唇もきゅっと噛み締めて鳴戸が成すことを待っているように見える。
 その様子を眼に入れながら、ゆるりと屹立したモノに手を掛けると途端、ビグッと身体が跳ねそして鈴口からぴゅくっとカウパー液が飛んだ。
「うっ……あっ、はっあ!!」
 背を反らせ、のどを反らせ啼いた龍宝の姿はこの上なく色っぽく、そしてエロティクスだった。その姿をもっと見たくなった鳴戸は、そのままペニスを両手使いで扱いてゆくことにする。
 すると、生足は白から桃色にさあっと染まり、龍宝の頬にも桃色が濃く浮かび上がる。その様の美しさに思わず見惚れてしまう。
「ああっ、あっあっ、あっ……んああっ……や、おや、ぶんっ……」
 つい激しくし過ぎてしまったらしい。痛かったのか、龍宝の両手が鳴戸の腕を掴む。そしてぎゅぎゅっとシャツを握りしめてくる。その手はプルプルと細かく震えており、引き剥がそうとしているようだがここまで来て引き下がるという選択は無かった。
「痛いか?」
「ちがっ、ちがい、ますっ……! や、き、きもち、きもち、いっ……あっ……!」
 龍宝が首を反らせ、またしても喘ぐ。この色っぽさたるやどの女も持ち合わせていないものだ。そして、龍宝は鳴戸の動きを気持ちイイと言っている。これは力が入ってしまうのも致し方ないことだろう。
 先走りで濡れそぼったペニスをぐじゅぐじゅと音を立てながら緩急をつけて扱くと、むくむくとソレは大きくなり、さらにカウパー液が鈴口から溢れ出てきて鳴戸の手を濡らす。その蜜をサオに塗りたくるようにして手の滑りを良くし、さらに激しく上下に擦ってやるとまたしても色っぽい声が龍宝の口から飛び出す。
「んあっ! あ、あ、あ、あああああっ……んはあっ……!」
 忘れずタマもしっかりと揉んでやると、足は桃色から赤に色を変えその美しい様を眼に入れながら、今度は焦らすようにゆっくりと時間をかけて責めてゆくことにする。
 龍宝のソレは既に剥けていたので、くびれに指を引っ掛けくりくりと回すようにして刺激してやるとビグビグッと足と身体が跳ね、鳴戸の腕を掴んでいた手の震えが増す。
「んあっんああ、あああああっ、ああっあ!」
 心地いい啼き声だと思う。もっともっと、啼かせてやりたい。この声を聞いていたい。その欲望に逆らえ切れなかった鳴戸は、さらに責め立てるべく両手を動かす。
 一旦左手を根元に置き固定して、右手でゆっくりとサオを上下に擦る。すると、溢れ出ていたカウパー液が糸を引き、なんとも淫猥だ。時折人差し指で鈴口辺りを撫でるように擦ると、ペニスがビクビクと跳ね、さらに多くのカウパー液が滲み出してくる。

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