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あとがき


 『枯れない花束』をここまで読んでいただきありがとうございました。オーバ連載のスピンオフかつ男主というマイナーなジャンルの連載を読み、このあとがきまで読んでくださっている方は少ないと思いますが、だからこそ感謝の気持ちをお伝えしたいです。本当にありがとうございます。

 あとがきなので夢主の名前はデフォルトで書きますね。

 フウロちゃんの中編を書こうと思い立ったのは12月に入ったくらいでした。pkmsでクリスマスフウロちゃんが実装予告されて頭がクリスマス一色になっていたんですね。11月26日のメモに私の鳴き声が投下されている……花を使った告白のシーンがふと思い浮かんで、彼らの恋をきちんと形にしたいなと思いすぐに書き始めた次第です。
 フウロちゃん夢はずっと単発の短編がひとつだけ置いているだけだったので、気になっていたのです。夢を書くからにはふたりの物語をどんな形でも書いておきたい性分なのと、くっつく過程がまだなのに両想い後の姿を書けない性分なので……pkms時空でいちゃいちゃさせる免罪符が欲しかっただけとも言います。なので、単発で書いていた1話目をちょこっとだけリメイクしてから中編を始めました。

 少女漫画のような(両)片思いを目指して書いていたのですが楽しかったです。少女漫画で育った女なので……私としては珍しくキスすらもさせていない。手を繋いただけの純愛です。
 それからこのシリーズのおおもとはデンジ連載のshineなので『光』の要素も少しだけ意識しています。デンジ夢主にとってデンジが、オーバ夢主(アネモネの実姉)にとってオーバがそうであるように、アネモネにとってはフウロちゃん風であり、空であり、花であり、眩しい太陽なのかなって。
 最終話の冒頭で書いているのですが、彼らにとって太陽って唯一神のような信仰の対象じゃなくて、自分を笑顔にしてくれる眩しい存在、かなと思っています。唯一、周りがスター(星)と称するデンジをひとり太陽と称しているレインは最初こそ盲信していましたが、恋を自覚したら盲目を破っていますしね。

 風が花を集める街というフキヨセシティの説明が好き過ぎて、そこから夢主のアネモネのイメージを膨らませました。風がフウロちゃんなら花は夢主にしよう。デフォルト名とイメージは『風の花』の意味をもつフウロちゃん色の赤いアネモネ(花言葉:君を愛す)にしよう。花がイメージなら草使いだろうから花屋にしよう。こんな感じで夢主像を膨らませていった記憶があります。
 
 最終話で明かしたつもりなのですが、花を使った告白のシーンと、各回に登場する花、それからタイトルに込められたちょっとした仕掛けに途中で気付かれた方いらっしゃいますかね……?もし気付いてくださった方がいたらとても嬉しいです!このネタが思い浮かんで、中編を書き始めたので……!
 花は生きているからこそ美しいけど、ふたりの思い出のこの花だけは枯れない加工、プリザーブドフラワーとしてずっと飾られていたらいいな。
 イメソンは特に決めていなかったのですが書きながらなんとなくポルノの『Sheep〜Song of teenage love soldier〜』が頭の中を流れていました。

 フウロちゃん夢という男主で話を書くにあたり、ずっと応援してくださっていた方がいるのでご紹介させてください。Twitterで私が男主で夢を書くか悩んでいた時に後押しして下さり、今回連載を始めてからも1話を書くたびに愛情たっぷりのラブレターを届けてくださった某Hさん。この方がいてくださったからこそアネモネとフウロちゃんの話が生まれたと言っても過言ではありません。本当に本当に、お世話になりました!ありがとうございました!

 あとがきの文字数が最終話を超えてしまってはいけないので、この辺にしておきますね。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。shineシリーズはもうスピンオフは増やさないつもりですが、書くとしたら何年か前から頭に構想があるゲンさんかアカギさんかな、と思っています。もしくは、ダイパリメイクが来たら別次元のデンジとデンジ夢主を書くかもしれません。アネモネとフウロちゃんの話も番外編やpkms時空の話を書きたいです。予定は未定ですが、pkmn夢はスローペースでも何かしらずっと書き続けていきたいです。



詩 2019.03.22(2020.12.10)〜12.28





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