熱と共に溶けてしまおうB


「…はぁ…っ何で…飲むんだよ…気持ち悪いだろ…」

「ううん、そんなことない。…俺はね、アキラの全てが欲しいんだ。」

そう言うと、アキラの頭を撫でた。

「…でも…俺もそろそろ限界なんだ…アキラ、ごめん。」


アキラがまだ落ち着いていないのに、ケイスケは指をアキラの蕾に挿し入れた。
先程アキラが吐き出したものとチョコがうまい具合に潤滑の役割を果たし、中が解れていく。

始め一本だった指も二本、そして三本まで入るようになり、ケイスケはそこで指を引き抜いた。
ケイスケの既に猛ったものを取り出すと、名残を惜しむかのようにヒクつくそこに標準を合わせ、アキラの入口に宛がう。

「…んっ…ま…待って…」

「…ア…キラ…?」

入れようとした瞬間、アキラからストップがかかった。見ると大粒の涙を流していた。


「…っく…っ…」

「アキラ…痛い?」

ボロボロと流すアキラの涙をケイスケが舐めとりながら聞くと、アキラは首を横に振る。

「…そうじゃなくて…怖いんだ…」

このあと、激しい痛みがくることを知ってしまっているため、急に怖くなったという。

「…大丈夫。確かに最初は痛いと思うけど、しばらくしたら気持ち良くなってくるから。…ほら、深呼吸して。」

優しくケイスケに促され、何度か深呼吸を繰り返した。
徐々に緩んできたところで、アキラの膝裏を持ち上げ、挿入を開始した。

「…っあ…!…っふ…ケ…スケ…」

「…っ…アキラ…ゆっくり息はいて…もうすぐ全部入るから…」

アキラの身体を労りながらゆっくりと侵入させていく。
本来、そこは何かを受け入れるためにある器官ではないため、激しい痛みがアキラを襲う。
その痛みにアキラは下唇を噛んで堪える。

「…アキラっ…唇切れてる…」

そう言うと、痛みに顔を歪めるアキラの唇にそっと唇を重ねた。

少し切れて血が出ている唇を舐めてやったとき、ちょうど全てを埋め込み終えたのだった。

「…ケイスケ…入った…?」

「…うん。アキラがちゃんと息を整えて動いていいって思ったら俺を見て…。」



しばらくして、呼吸が整い、アキラはケイスケを見た。その目は先程泣いたので赤く腫れぼったくなっていて、それはケイスケの心を更に欲情させるものとなった。

「アキラ、ゆっくり動くからね。」

そう言いながらケイスケは律動を開始した。

始めは痛みしか感じなかったが、徐々に身体の奥から快感を感じ出すようになってきた。


「…ん…っは…っつ…」

「…アキラの中、すっごく暖かい…」


一度精を吐き出して萎えてしまっていたアキラのものが、二人の腹で擦られ再び蜜を流し出す。
接合部からはぐちゅぐちゅと水音が聞こえ、聴覚でも二人を快感の渦に引きずり込んでいく。

ケイスケの激しい出入に身体を揺さぶられ、気付かぬうちにアキラの喘ぎは大きくなっていた。

僅かに残る自制心で恥ずかしくなったアキラは自らケイスケに唇を押し当てた。
貪るように互いの舌を絡め合い、角度を変えて何度も口付ける。

「…ケイスケっ…も…イクっ…!」

先にアキラが白濁を互いの腹に撒き散らした。
急激な中の締め付けにケイスケも堪えられなくなり、ケイスケの熱いものがアキラの体内で弾けた。

そのままアキラは意識を手放した。




数回腰を動かし、自身をアキラの中から抜いた。
どろっと白濁がアキラの下股を流れる。
ぐったりとしているアキラを見ながらケイスケは頭を撫でた。


「…アキラ…愛してるよ…」







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