熱と共に溶けてしまおうC
翌日……
隣でケイスケが寝息を立てている。
アキラの身体は、意識を飛ばした後、ケイスケによってきちんと清められていた。
アキラの視線に気付いたのか、ケイスケがぼんやり目を開けた時、アキラが睨んでいた。
「…サイッテーだな、おまえ。」
「はへ…?何が…?」
理由が全くわからないケイスケ。
そんなケイスケを横目で見て、腰をさすりながらキッチンに向かう。
テーブルに手をつくと、バンッと勢いよく叩いた。
「ケイスケ!メシ!早く!」
アキラは完全にご機嫌ななめだ。
ケイスケはびくびくしながら朝食の準備を始めた……
***
「ねぇアキラ、なんでそんなに怒ってるの?」
「チョコ……」
「チョコ…?がどうしたの?」
アキラはため息をついてケイスケを見た。
「…チョコは食べ物だ。変な事に使うな。普通に食べればいいだろ。」
あっ…と言い、昨夜の事を思い出す。
「…ごめん…。でも俺としては手作りチョコ+アキラの……」
最後まで言う前にケイスケの頭を叩く。
「…てててっ…。でもアキラ、アキラだって気持ち良さそうにしてたけど…?」
「…っ…」
痛いとこを突かれ言葉を無くす。
昨夜の情事を思い出したのか、急に顔を真っ赤にするとそっぽをむいてしまった。
「そうだ!まだチョコ残ってるからさ、今夜も…………」
バギッ!ボガッ!
それからしばらくアキラは口をきいてくれなかったらしい………
end
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お読みいただきありがとうございます!
咎狗小説の初書きがコレかい!と一人ツッコミをしてしまいます(笑)
こんな拙い文章ですが、読んでいただければと思います!!
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