絶望と希望の間、最後について考える。例えば君。明後日の方向で終わる。無様だ。
 





「僕の感情は四角い箱にテトリスみたいに埋まっていくんだよ、色々な形のブロックが。でも君の感情は水槽の中に色のついた液体が流れて、溜まって、溢れ出す感じ、それが表現になっているのだろうね」。抱きしめる腕や首の匂い、耳朶、細い髪、指、肩。おかえり。なくなるのが怖いと、久々に感じた。通過点でいいと思っていたが、それは嫌だとふと、感じてしまった。存在がコンプレックスで、向き合うしか無いのはわかってる。許して許して許されて笑えるのが一番いいのだろう。馬鹿にはなれない。愛は知らない。「勘違いやエゴが絡めば愛じゃない。思考の果てに理解できた自分を否定してまで他人を思う事が愛だと感じる。本当に最上級、だから使えない、見当たらない」。知れないな。好きと依存の違いがわからない。距離は近くなるけれど、気も使うけれど、思いやりが欠落してしまうね。生活をしているだけの私、生活すらままならない私は何か言える?喋る事は出来ないな。それでも今はただ、穏やかなんだよ、穏やかだって、笑ってしまうな。
 





二人弄って求めるのは今なのか先なのか、先だなんてわからないように思えるのだけれど本当はもう全てわかっているのではないか。だから収まれない、収まろうと思えない。空しいだけだと感じる、どうして拒否できないのだろう。捨てるくらいならいっそ壊してしまえばいいとは思う、中途半端な優しさで繋ぎ止めて、くだらないな、皆セックスだ愛だ裏切りだ、そんなの簡単に信じてしまって絶望を感じないのだろうか。ふとしたときに足下が見えなくなる絶望、何も考えられなくなる。相変わらず最低なルーチンワークに嫌気がさして、呼吸ですら申し訳ないのに一緒にいるだなんて贅沢すぎるよ他人なのに。自己嫌悪です。君は何だって悪い事はしていない。背中合わせて眠るのだって落ち着いてしまうくらいには近しい存在で大切なのかもしれないね。僕なんかに興味をもってくれて、と泣かれたってそんなのわからないって、泣かれたらどうすればいいのかわからない。黙って頭なでる?抱きしめる?キスでもすればいい?セックス?どうすればいい。優しくなれないな。優しい人はこういう時に君を宥められるのだろうか。ごめんね、私は優しくないので言葉もまともにかけられないよ。もうある程度は考えている事がわかるとはいったってね、疑ってばかりです。君に限らず誰の事だって。まあ、でも、痛いって言えるならまだ大丈夫。それだけなんだよ、それしかないんだよ。鈍くなるしかないって言ってた。最低だよな。最低です。続いていくのは絶望でしかないってまた泣かれるのだろうな。最後の最後で踏みとどまっているよ、何がそんなに難しいのだろうか。
 


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