だって、皆で楽しみたいと思ったんだもの。
ねっみつきさん!クリスマスは皆で楽しまないと!



太刀川 ミミ
12月23日午後10時 外出中






ミミは外出中だった。
両親と一緒にご飯を食べに来ていてその帰り道であった。
両親のベタベタっぷりはやっぱりちょっと後が引けていて・・・
そのときに丁度クリスマスソングが流れてきて同時に母と父のもとに
行きたくなったのだ。

「お母さん!クリスマスはどうする?」
「どうするって・・・勿論家族でパーティーよ?」
「おい。ミミは友達とかもしれないだろう?」
「えー!そうなの!?」
ミミの母はそんなー!とか言っていてショックという顔だった。
「そっそうよ!友達と一緒だもん。」
「えー!」





といってはいるがミミはまだ誰にもクリスマスはどうしよう。とか
考えてはいなかった。友達からは「どう?」とか聞かれるが
今の時点で「うん。」とは即答が出来ない・・・その理由はあるのだ。
自分が本当にクリスマスを送りたい人達がいると・・・知っているから。









ミミはよしっ!とガッツポーズをすると(むしろ気合?)ケータイで
ある人に電話をした。
その人は、
【みつきさん】
という自分よりも少し年上の少女だった。


「みつきさん!元気にしてる!?」
「・・・ミミちゃん。声でかいよ。」
あきれた声なのか、ちょっとばかしあっちから「ひっ」と驚いた声
がかすかに聞こえたような気がした。
はきはきしているミミの声はみつきには充分驚きをもらったのだ。

「みつきさん明日皆呼んでクリスマスパーティーしたくない!?」
「あ、明日?」
「うん!もうクリスマスっていったらやっぱり皆呼んでわいわいしたいじゃない!?
だから幹事をみつきさんにやってもらおうとおもって!」
「ちょっ!あたし!?」
みつきさんだったらスムーズにいきそうだもの♪とミミが思っていたのは
その思った本人しか知らず、ということなのだが。


「ミミちゃんがやればいいじゃない?」
「だって!ミミがやったらきっとめちゃめちゃになるでしょ?」
ちょっとは自分だってわかっているんだからね、みつきさん!
という声とはちょっと違う信念がミミにくる。
しかし、自分が言っている会話が絶対、みつきさんが折れる・・・・
そんな自信があった。



「・・・わかった。あたしも皆にあいたいし。」
見事折れてくれましたみつきさん!


「じゃあ決定!場所はあたしが決めておくからあとはよろしくね!」
「えっちょっ!」
「あ!プレゼント交換は必須ね!」







楽しみになりそうじゃない!
寒い夜空の中・・・想像するだけでも楽しいと思える太刀川ミミは両親に
頼んでデパートに連れて行ってもらった。









明日は楽しみね!、みつきさん!


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