※小学生なのに二日酔いとかボカしてる話。
間に受けないで下さい。




今年のお正月は皆さんはどうすごしているのかな。
お年玉貰ったり、初詣いったり――――
さて、今年は一体どうなっているのやら。






NEW YEAR DAY




「みつきちゃん!あけましておめでとう御座います。」
「ヒカリちゃん!おけましておめでとう。」
年をあけ、新たな一年が始まる年:元旦1月1日。
大半の家には両親と子供が一緒にゆっくりした時間を過ごしたり
神社にお参りなど色々あるのだが、今年のみつきの元旦は両親が帰ってきた。

わざわざ仕事をこじ開けてまでしてくれる
両親の優しさが染みるのだが、帰ってきて我が家〜とかいいつつ
今年の正月は寝正月っぽかったので
みつきは隣の八神一家のヒカリと玄関先で話していた。
今年は元旦から見事な晴れな空。

ヒカリは今日は私服じゃなくて可愛い着物を着ていて
可愛いね!とかみつきは想っていた。
「ヒカリちゃんは今日は初詣は家族と?」
「ううん。お父さんもお母さんももう行っちゃったからタケルくんと
一緒に初詣。」
「へぇ。行ってらっしゃい。」

旅を通じて(しかも同い年)のタケルとは仲が急速に良くなったのだろう。
昔からの幼馴染でもあるみつきはとても嬉しそうだった。
「・・・そういえば太一は?」
「お兄ちゃん?お兄ちゃんは・・・。」
ヒカリはちょいちょいっとみつきに耳を貸してとジェスチャーで伝えた。

「お兄ちゃんね・・・酔ってる。」
「・・・は?」
「昨日お父さんが特性なお酒をお兄ちゃんに飲ませちゃって・・・それで・・・」
「二日・・・酔い?」
「・・・そういう事かな。」

苦笑しているヒカリに同時にみつきも苦笑してしまった。

「だからみつきちゃん、お兄ちゃんの看病よければしてくれないかな。」
「・・・えぇ!?」
「大丈夫!みつきちゃんだったら。
お母さんもお父さんも夕方には帰ってくるし。」
と無理矢理(というか強引?)に押し付けられてしまったみつきは
この八神家に取り残されてしまった・・・・のである。







八神家にはとりあえず今2人の人間がいる。
みつきとこの八神家の長男である八神太一である。
「太一、」
「あ、みつきじゃん。どした・・・って。」
みつきがリビングにきたときにはヒカリ・太一の部屋からいかにも
頭が痛いという様な顔で起き上がってきた。
「あれ?ヒカリは?」
「ヒカリちゃんは・・・・・・・。初詣。」
みつきは今自分がタケルと一緒に。とは断じていえなかった。
答:太一はヒカリの事をめっちゃ可愛がっているからである。

「・・・誰と。」
「友達だって!それしか聞いてないし。」
はははっと空笑いしつつもみつきは「はいはい〜!」っと太一の背中を押した。

お正月の番組というのは本当にヒマなものしかやっていなかった。
小学生の元旦って言うのはとにかくヒマなものである。

「いてて、」
「別に寝てていいよ?頭痛いんでしょ?」
「そうじゃなくてさ。」
「・・・ん?」
太一は自分の部屋に帰るのかと想ったのだが
一緒にリビングでソファーに寛いでいた。
みつきはというとヒマなのかTVのリモコンを持ったままチャンネルを
一々切り替えていてチャンネルの番組を定めていなかった。
みつきは一旦太一が座っているソファーの近くによって
太一の言葉を聞こうとした。



「どしたの?」
「そのさ、俺らも神社いくか。」
「・・・いいよ別に。」
みつきの疑っている目は太一が二日酔いしているのもある・・・。
正直太一が今神社で初詣してもきっと太一は人の波に飲まれて
ゲロ吐きそうだとちゃっかりと想定しているのである。
「なんだよ、俺と行きたくねぇのかよ。」
「・・・二日酔いして体調崩した小学生が何いってるの?」
自分も小学生だが、と小さくツッコンだのはきにしないとして・・・
みつきは太一と一緒に真昼のヒマな時間を一緒にすごす事になった。

まぁ、みつきもヒマだったのをこういったので潰せるのなら
全然良かったのだが・・・。


「そういえばさ、みつきは今日は家族と一緒にいなくていいのか?。」
「寝正月だしね。」
みつきは苦笑しながらも太一の言葉の質問に答えた。
みつきの両親は余り帰って来れないしと言っていた、その両親達が
帰ってきたのだからとても嬉しいのだろう・・・
しかし、自分の看病で
大切な時間を削ってしまったのに悪い事をしちまったな、って二日酔いの太一は
小学生なりに一生懸命に考えていた。
「それに太一といたかったしいいかな・・・て・・・・・」
くるりと太一を見ようとしたとき、太一の姿が見えなくて
ふと視線を落としてみたら頭を痛がっている太一の姿が・・・。

「・・・まぁ、今年はゆっくりと太一といるのも・・・いいかもね。」






聞こえてしまった言葉は俺の頭に響いて・・・恥ずかしくて
頭を痛がっている振りをしてしまったのは、
未だ言えぬ想いでありましたとさ。
まだまだ青い自分達の今年の元旦が終わった。









A HAPPY NEW YEAR!
Suzuno Asaka
Dream Novel 2007,0104



太一さん元旦早々ダウンって話(笑)
あたしも違う意味でダウンしていたのでこれでいいのかな!みたいな(笑)
話の設定的には連載主人公で旅が終わった翌年っていう設定。2007年じゃないけど・・
まぁ正月でいいじゃないって。
旅が終わっているというのでネタバレもちょびちょびあるけど・・・
書きたいんだ(笑)
という訳で、今年もどうぞ宜しくお願い致します。


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