トランスポート

注意!悪ふざけです
入れ替わりパロ


今日もナルト先生と任務。
あの二人を空気にしてしまいたい、ナルト先生と二人きりになりたい、なんて考えながら今日の集合場所に向かった。どうせ今日も草むしりだろうけど。
歩いていると、遠くからでも簡単に見つける事が出来る、綺麗な金糸が視界に入ってきた。
けれど今日はどこか違った。

(ん…オレンジ?それに何かちっこくない?)

遠目に見たナルト先生は、小柄な体がより一層小さく見えて、いつもの忍装束ではなく派手なオレンジ色のジャージを着ていた。
その事に多少の違和感を覚えつつもチャクラはナルト先生のもの、だから違和感は置いといてと。俺は一気に早足で駆け寄って行き、ナルト先生に抱きついた。

「いっ、ぎゃぁああぁぁああぁ!ななな何だってばよ!」
「おはようございます、ナルト先生!」
「………は?」

ナルト先生の口から間抜けな声が聞こえた。
あれ、おかしいな。いつもなら、俺が後ろから突然抱き着いても俺の気配を読んで、抱きとめてくれるはずなんだけど。それにこんな大声を上げることもしない。何かナルト先生らしくない。
抱きついたナルト先生はいつもよりも小柄で、身長の関係か顔も近くて綺麗な顔がよく見える。
振り返ったナルト先生はパニック状態、一体何が起こっているのか分からないという表情をしていた。それに頬は一部だけ赤く腫れていて抓った痕があった。

「おぉお…夢だ、これは悪い夢だってばよぉ…!」
「ナルト先生?」

様子がおかしいナルト先生に俺は傍にいたサスケとサクラを振り返った。すると、二人もどうしたのか分からない様子だった。

二人によると、ナルト先生は集合場所に来るや否や「どうしてサスケがいるんだってばよ!?」と顔を青くしたらしい。
それからサクラが到着して、また顔を青くしたらしい。
どうなってるんだ、とサスケとサクラが顔を見合わせた。俺が聞きたいよ。
状況を掴めないままでは、任務処ではなくなってしまう。俺は抱きついたままナルト先生に何となく質問してみた。

「あの、ナルト先生は今いくつですか?」
「十六だってばよ。」
「………はい?」

今度は俺が間抜けな声を上げた。
十六だって?俺の知るナルト先生はずっと大人なんだけど。
ナルト先生は俺を引き剥がすと、すっと立ち上がった。
立ち上がったナルト先生は俺が知るナルト先生よりもずっと小さくて、可愛かった。
上下オレンジ色と黒が入ったジャージ、派手なジャージがよく似合っている。俺は見惚れて動けなかった。

「あのさ…やっぱこれってば夢だよな…」
「…多分違いますよ?」
「っ、んむ!」

あまりに可愛いものだから、俺はナルト先生の手を引いてバランスを崩した先生の唇にキスをした。サスケの悲鳴やサクラの怒号は無視しよう。

「ほら、ね?」
「な、何するんだってばよ!」
「キスです。」
「っ!こんのエロガキ!」

エロガキってサスケじゃあるまいし、ナルト先生に言われるのは構わないですけど。
俺が突然手を引っ張った事とキスに驚いたナルト先生は、尻餅をついて座り込んだ。本当に可愛いナルト先生。
もしかして、もしかするとこの人は昔のナルト先生なのかもしれない。俺の知らない、ずっと若い頃のナルト先生。もしかしてタイムスリップ?とかいうやつ。いや、それは違うか。このナルト先生にとってはここが未来になるから、タイムトラベル?

「ふーん…もしかすると時空間忍術でナルト先生の時間だけが巻戻った、とか…」
「それはないってばよ、時間が巻戻ったって言うんなら、俺もサスケやサクラちゃんみたいに下忍の頃のちっこい頃に戻るはずだしな。…てかさ、さっきから、お前誰だってばよ?」

「は?」
「サクラちゃんって、ナルト先生が…ちゃん付けで呼んだわ…」

ナルト先生は今なんと言った?
俺のこと、誰だって、知らないって ― それにナルト先生が下忍?
話からすると、ナルト先生とサスケやサクラは同い年若しくは同期になる。
その一言で俺までパニックになってきたよ。

「…取り敢えず、綱手様に言った方がいいわよね?」
「敵の手の込んだ変化、だったりしてな。」
「はぁ?俺がナルト先生を見間違える訳ないでしょ!」

「もう…訳分かんねぇ。」

サクラの提案で、一先ず綱手様の所へ行く事になった。




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