2

「ねぇ、カカシ。あんたって昔からナルト先生と知り合いでしょ?」
「それがどうしたの。」
「さっき知らない女の人が聞いてきたから。ナルト先生ってモテるのよねー。格好いいから仕方ないわよね、あ、でも勿論サスケ君の方が、」
「よく喋るよね…お前。」

いいからさっさと雑草抜く手を動かしなさいよ。
サクラの話を聞いてちらっと向こうにいるナルト先生を見る。
そこらにいる大人よりも小柄で、背も小さい。金色の髪は太陽の光できらきら反射して目をひく。空色の瞳は一段と綺麗で、吸い込まれるような錯覚を覚える。
本当に、好きなんだ。

「カカシ?」
「うわ、…先生いきなり目の前に現れないで下さい、心臓に悪いです。」
「ごめんごめん、」

突然俺とサクラを覗き込むように先生が現れて、二人とも驚いた。
さっきまであんなに遠くに居たのに。
サスケが向こうの方で羨ましそうにこちらを見ているのは無視しておこう。
あいつも色々厄介だ。

「ずっとこっち見てたろ?何かあったのかと思ったてばよ。」

見てたのは本当ですけど、先生は背中にも目があるんですか…俺の心臓は色んな意味でどきどきしっぱなしです。

「何も無かったならいいってば。怪我しない程度に頑張れよ。」
「はーい。」
「分かってます。」

草むしり程度で怪我って大袈裟すぎますよ、先生。
サスケの無言の訴えは華麗に無視する。






「本日の任務はこれで終了だってばよ。」

「終わったー…流石に疲れたわ…」
「手より口が動いてたのに?」
「うっさいカカシ!」
「…」
「サスケはずっといじけてるし。」

「終わるにも終われないってばよ…」

今日の任務も無事に終わった。
いつもは皆頑張ったご褒美だって言って一楽に連れて行ってくれるんだけど、今日はサクラも疲れてるみたいだし、サスケはいじけてるし、お預けだ。

「いじけてねぇよ!」

そうして解散。
今日の晩飯どうしようか。
ナルト先生との一楽での唯一の時間も今の俺には辛い、ちょうど良かったのかもしれない。
そう思って、帰ろうと足を進めた時、

「あ、カカシ、今日家来るか?晩飯、困るだろ?」
「…え、」

タイミング悪すぎでしょ。





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -