暴虐

他人の幸せをぶち壊したいと思うのは別に異常な事じゃねえよな、誰だってあるだろ、自分より幸せな奴を傷つけたくなる事位。

苛付くんだよだらしねえ顔で野郎共と話しやがって、誰構わず愛想振りまきやがって反吐が出る。
そんなに自分を良く見せたいのか、男死神の中で癒し系とか言われてるらしいが、俺は上辺しか見てねえ奴のように簡単には騙されねえ。
作り笑顔だってバレバレなんだよ、お前、気づいてねえだろ、口元が引きつってるぜ。
瞳だって死んだ魚みてえだし本心は男を嘲って見下してるんだろ、お前の考えてる事なんざ手の取るように解るぜ。

何で解るのかって言いたげだな、お前と俺は同類だからだ。
一目見た瞬間から感じてたぜ、”コイツは俺と同じモンを持ってる”ってな。
期待させるだけさせて自分の手中に嵌ったら紙くずみたいに捨てるんだろ、実際寄って来る野郎を片っ端から食っては捨ててるって噂で聞いた事がある。
そうやって幸せで有頂天になった奴をどん底に突き落とのが好きなんだろ、俺は知ってるぜ、嘆いてる野郎の前で笑い声ひとつ出さずに嘲笑っている事を。

まあ、そういう一癖ある女は好みだ、優しいだけの女は好きじゃねえしつまんねえしな。
なあ俺達って似た者同士だと思わねえか、自尊心が強くて、人一倍幸せでなきゃ気が済まねえ貪欲な精神を持ってる。
他人の不幸を踏み台にして生きてく事に生き甲斐を感じている、誰よりも何よりも自分が一番でなければ満足出来ねえ性質だ。

好きモンは好きモン同士仲良くやろうぜ、まあお前はそれを素でやっていて自分の残虐性に気付いていないんだろうけどな。
だったら俺がお前の本質を暴いてやるよ、かくいうお前も正直物足りなくなってきてるんだろうが。
根拠がねえと言うだろうが証拠はある、お前最近俺を見てるじゃねえか、今までは当たり障りのない野郎を手玉に取ってたお前が。

別にいいぜ、早く俺に話しかけて来いよ、朝から晩までたっぷり愛し合おうぜ。
お前はどれ位乱れてくれるんだろうなあ、楽しみで仕方ねえな。
先に言っておくが嘲る役目は俺だ、お前はお前に傷つけられた野郎共のように泣き叫びながら顔を床に擦り付けてりゃいい。
たまには新鮮でいいだろ、お前も傷つけられた奴の痛みを知ればいいんだ。
お前は恨まれてるって解らせてやるよ、この俺のように。


張り巡らされた蜘蛛の巣に獲物が引っ掛かった、もがき暴れて逃げ出そうとする標的に、鋭い爪を立てて捕獲する。

「止めてください!帰して!」

囚われた後で後悔しても後の祭り、じっと身構えて行動を自粛し、やっと掛かった獲物を逃がす程俺は落ちぶれちゃいねえよ。

「何言ってんだてめえ。こうなる事が解ってて俺を誘ったんだろ?」

馬鹿な女だ、俺が周囲から危険視されてる事位知っているだろうが。
少しの間見詰めていると案の定俺の獲物、なまえが声を掛けて来た。
この女開口一番に何て言ったと思う、”貴方の事を知りたいかも”そう言ったんだぜ。
だから俺はこう言葉を返したんだ、”俺の総てを教えてやる”ってな。

当然それは身体の意味を指す、別に甘い言葉の囁き合いなんざ望んでいねえし、囁きたくもねえし。
だからそれを教える為に強引に俺の部屋に急いでいるっていうのに、さっきから帰せ帰せと喧しい。

「黙ってろ。叩き斬るぞ」

見下すようにギロリと睨むとなまえの怯えた瞳が映った、。俺は鼻で笑いなまえの腕を掴んで自室へと強引に引っ張っていく。
女なんてなあ、始めは嫌がってても身体が気持ち良くなりゃ喘ぎまくって結局その気になる生き物なんだよ。
どうせお前もその口だろうが、黙って俺に従ってりゃいいんだよ。
別に処女でもねえんだから勿体ぶってんじゃねえよ、俺にも教えてくれよ快楽とやらをよ。

ズカズカと廊下を歩き俺の部屋の前へ立ち止まる、乱暴に襖を開け苦しそうに息を切らせているなまえを強引に部屋に突っ込んだ。


「キャアッ」

投げるようになまえを放り込んだ為思い切り床に倒れこむ、しかし俺は痛がっている彼女に声を掛ける事もせず両手首を拘束して組み敷いた。
生易しい態度なんざとってやるもんか、お前が弄んだ男の中には俺の部下も居たからな。

「よお、何時もと逆の立場はどうだ。興奮するだろ?」

少しは痛い目見て反省しやがれってんだ、お前のせいで女が信じられなくなった野郎が実際居るしそいつが不憫で仕方ねえ。

「何言ってるんですか!?離して下さい。こんな事望んでなんか」

涙目になりながら下で強がりを言うなまえ、全く持って説得力がねえ、女って弱いな。

「何言ってやがる。お前から誘ってきたんだろうが。二人で愉しもうぜ」

ニヤリと不適な笑みを浮かべて死覇装を引っ張る、加減したが脆い布はあっさりと引き裂かれ、なまえをあっという間に真っ裸になった。

「いやあッ」

不要になった手にある引き裂かれた布をなまえの手首に巻きつけ拘束する、何時見ても繋がれた手首を見るのはいい、俺はそれだけで欲情した。
拘束された手首を見詰めながら意外に豊満な乳房に貪り付く、一度舌を這わせただけで二つの飾りは主張を始めた。

「ははっ。たったこんだけで感じてのかよ、淫乱女」

ベロリと舐め上げながらなまえを見ると顔を真っ赤にして涙を流している、仕切りに止めてと呟いていたがそんな泣き言は俺には通用しない。

「他の野郎にもそんな顔見せてヤらせてんのか?大した策士だぜ。そりゃ騙されるよな」

右の乳首に歯を立てて噛り付く、もう一方は乱暴に揉んで愛撫を繰り返すとなまえの腰が僅かに動いた。

「痛……ッ、お願い、もう、やめてえ」

何度もしつこい女だ、この状況でやめる男だと思ってんのか?甘いんだよ。
俺はなまえの言葉に反し更に激しく胸を弄んでいく、甘噛みしながら円を描くように乳房を揉むと、なまえから喘ぎ声が聞こえてきた。

「…ッ…ぁ…ッ」

やはりコイツも他の女と変わりない、少し気持ち良くさせただけで既に身を捩ってその気になってやがるんだから。

「おいおい、もっと抵抗しろよつまんねえ。抵抗するからこそ男は燃えるんだぜ?」

案外早くその気になってしまったなまえの肌に爪を立てて三本の赤い筋を付けていく、爪が食い込んだ部分は赤い血が滲み、彼女は顔を顰めて悲痛な声を漏らした。

「甚振られてる気分はどうだ?だが、お前に捨てられた男共の痛みはこんなもんじゃねえ」

「…ッヒ…イヤァ…ッ」

ギリギリと更に爪を食い込ませてなまえの反応を愉しむ、食い込んだ部分からゆっくりと血が流れ俺はそれを舌で掬い取って舐めた。
次から次へと出てくる血液を舐め口内に広がる鉄の味を吟味する、カタカタと身体を震わせるなまえを見詰め、満足している俺は狂って居ると哂いながら。

「何怯えてんだなまえ。何時も見せてるムカつく位の笑顔で喘げよ」

そう言い放って手を下半身へと伸ばす、其処は反発する態度とは裏腹にじっとりと水分で満たされていた。

「…っや…ああ…ッ…」

プックリと膨らんだ突起物を指の腹で擦るとクチュリと水音が鳴り響く、其れを指と指で挟みこんで潰すとなまえは今まで以上に大きな声で喘いだ。

「淫乱女は此処が気持ちいいのか。一体今まで何人の男とヤったんだ?」

淫核を口に含んで今度は指を膣にぶち込む、中で指を折り曲げながら引っ掻くように喚かき回す。

「んああ…ッ…アッ…アア…ッ」

「言えよ、言わねえとやめるぞ」

思い切り突起物を摘んで引っ張るとなまえは悲鳴を上げた、何度も其れを繰り返すと観念したように喘ぎながら口を開いた。

「…あ…ッ…五人…です…ッ…っふああ…ッ」

「嘘付くんじゃねえよ。もっとこの中に咥え込んでるんだろ?正直に言わねえとぶち込んでやんねえぞ」

「やああ…っ…本当です…ッ…信じて…あ――ッ」

渾身の力で膣中を苛めると噴出すように蜜が外に溢れ出てくる、俺は一旦指を抜いて無造作に転がっていたバイブをなまえの前に立てた。

「この上に乗れ」

前触れもなくそう言い放つとなまえは目を見開いて立てられたバイブを見詰める、ただ其れを見詰めただけで行動に移さないなまえに苛立った俺は、無理矢理彼女の腰を上げて一気に挿入させた。

「グズグズすんじゃねえ、お前は俺の指図に黙って従えばいいんだよ!」

「や、いや――ッ」

片手でバイブを掴んでもう一方の手でなまえが逃げ出さぬよう腰を固定する、すっかり濡れた挿入部分のお陰で何の障害もなく玩具を埋め込んでいった。

「おら、腰使って動けよ」

睨みながら言うとなまえはゆっくりと腰を動かし始める、流石何人もの男を食っている事だけはある、慣れた腰付きが様になってやがる。

「中々いいぜ。遠慮せずにもっと声出せよ」

「あんっ…ああ…あっ」

すっかりその気になったなまえを見詰め俺も手助けをする、強引に腰を上下に動かし根元までずっぽりと挿入させた。

「ふああ…ッ…んあッ…あん…ッ」

なまえは夢中になって激しく腰を動かす、上気を帯びた身体はピンク色に火照り、乳房が大きく揺れた。

「もっと乱れちまえよ。自分で出来るだろ?」

四つん這いになりながら腰を動かすなまえの左手を蜜で濡れたバイブに運ぶ、其れをしっかりと掴んだのを確認してバイブのスイッチを入れ俺は両乳首を抓った。

「ああ…ッ…あ…あん…ッ」

強弱をつけて乳首を弄ぶとなまえはその快感をバイブを激しく動かす事で伝えた、俺はそれが面白くなり愛撫を継続しながら首筋に舌を這わせる。
なまえは軽快に手を動かして喘ぎまくり、大胆にも片手で淫核に触れながら恍惚とした表情で愉しんでいた。
暫くなまえの自慰シーンに集中していると下半身に違和感を感じる、俺は一体何だと其処を見つめるとその部分に彼女の手が添えられていた。

「……何だ?そんなに俺のモンが欲しいのかよ」

「ああ…ッ…あんッ…あッ」

相変わらず慣れた手つきでバイブを動かしなまえは喘ぎながら大きく頷いた、ニヤリと笑い下半身に顔を向けると彼女はゴソゴソと肉棒を取り出している。

「エロイ女だな。随分と慣れてるみたいじゃねえか、ああ?」

なまえの顎を掴み顔を近づけると、彼女は切なそうな表情をしながら唇を重ねてきた。

「…ん…っふ…っは…早く挿れて…」

舌を強引に捻じ込まれ俺も特に動揺することなく受け入れていく、しかしコイツの大胆行動には負けまいと、バイブを引き抜いて一気に貫いた。


「ア――――ッ更木隊長の…っ大きい…よお…っ」

嬉しい事言ってくれんじゃねえか、少し気分よくなったからご褒美でもやるよ。
なまえの下半身を起こして上から思い切り突きまくる、ついでに転がったバイブをそのままにしておくのも勿体ねえから、でかい口開けて喘ぐなまえの口にぶち込んでやった。

「ふんん…ッ…んん…ん――ッ」

「こんなに濡らしやがって、淫乱女が!これからじっくり時間を掛けて他の野郎のモンなんかじゃイけなくなるような身体に仕込んでやるからな」

本当愉快で仕方ねえな、お前が俺の包囲網に引っかかってくれたお陰で生活に潤いが出てきたぜ。
お前が俺の虜になるのは時間の問題だな、今だって自分で腰使ってお盛んになっちまってるし、何よりも完全に目がイっちまってるし。
さて今後はどういう風に苛めてやろうか、このまま中出しして孕ませて、夫婦になるってのも悪くねえかもな。


とりあえずお前は俺の隊に異動願いでも出しておけ、俺の大事な仲間に紹介するから。
それで挨拶変わりに一発ヤらせてやれよ、一回だけは許してやるから、一回だけな。

ああ、イイ事思いついた、全員で中出ししまくってどいつの子を孕んだのかゲームでもするか。
そりゃ名案だ、そんじゃ第一発目は今俺がぶちまけるって事で。


誰の子供でも俺は可愛がるぜ、何たって愛しい女の餓鬼なんだからな。



END

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