17 先生とセフレになるA

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「別れた…の?え?」

恐る恐る顔を上げた。
次の瞬間、大きな両手が私の顔をがっちり掴んだと思ったら、あっという間に先生の真顔が近づいてきた。
そして乱暴に唇と唇が重なる。
もはやキスとは言えないような。

目を閉じる余裕もなく、ただそれを受け入れた。
何度も何度も、角度を少しずつ変えて啄むような、食べられてしまうんじゃかいかと錯覚するようなキス。


どういうこと?
なんで?
え、彼女と別れたから?
もういいってこと?
私のことどう思ってるの??なんで?


カーディガンの上から胸を揉みしだかれる。
息を十分にする余裕もなくて、次第に体が傾いてきて、それに気がついたのか彼の片方の手が私の腰をぐっと抱き寄せた。
自分の身体に先生の硬くなった陰茎が当たる。

「せ、せんせぃ…待って、ねえ…!」

厚い胸板を叩く。
すると先生がひょいっと私を横抱きにした。
慌てて首に手を回して縋り付く。

「え?!まって!怖い…!」
「ふ、落としはしない」

すぐ間近から聞こえる先生の声に心臓の鼓動が激しくなる。
そのまま抱えて連れてこられたのはベッド。
予想はしてたけれど、緊張して体が固くなる。


ゆっくりと横たえられ、そしてさっきの続きが始まった。
濃厚でしつこいキスを繰り返されて、先生の手がするりと音もなく服の中に入ってくる。
ブラ越しに胸を強く揉まれて、少し痛い。

もしかして彼女と別れたせいで自暴自棄になってる?と思ったけど、どうなんだろうか。
先程の「落としはしない」はいつもと何ら変わりない口調だった。
理性は残っている、と思う。


けれど先生は手を止めない。
ワイシャツのボタンは開けられ、キャミソールはたくし上げられる。
太ももを撫でられて鳥肌が立つ。

困惑するしちょっと怖いけれど、それで私が今ここで何か発言したら先生がやめてしまいそうな気がして、何も言えなかった。
ただ今は先生を受け入れるのが最善だと思った。


中3の時に彼氏が居たは居た。
でももちろんこんなことをするのは初めてで、緊張と恐怖で心臓がばくばくする。
先生は何も言わずに私を愛撫する。
とうとうパンツを脱がされて、一気に緊張感が増した。
思わず「先生…」と呼ぶと、太ももに吸い付くようなキスをしていた彼が目線だけこちらに寄越した。

「はじめてなんだけど」と言おうとして口を噤む。
処女は面倒だと思われて途中でやめられたら嫌だったからだ。

先生は何も言わず、体を起こした。
私の投げ出されていた両手を握ってくれた。
そしてすごく優しい触れるだけのキスを一度だけ。

一瞬にして私は安心して、体から力を抜いた。
それからは流れるように、自然に私たちは重なり合った。







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