雑記帳です。適当に思いついたことをつらつらと。
日常話が多め。ただの呟き。
自分語り苦手な方はブラウザバック推奨です。




▼ あまりにも

2015/11/04

あまりにも気力が消え失せているので、ヒソカエロ短編を冊子にしてみた。
こうやって形にすると元気でるよね!まだ8割完成だけど!!




ちなみに、この話、半分弱がエロになってます。
え?エロパート多すぎないって?


当たり前だろ!!!

「おや、どうしたんだい?……くくっ、濡れてるじゃないか」

とか言うヒソカがそこに居たら禿げ萌えるに決まってんだろ!!
描写も濃くねっとりになるに決まってるだろぉぉぉぉ!!!!!


ふぅ


頑張ろ……

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▼ 結局

2015/11/02

結局、本は何部すればいいんでしょうかね、悩みどころです。

サイトトップのアクセス数のだいたい1/10くらいの方がこのブログ見てくれているんですけど。たぶんそのまた1/10くらいの部数で良いかと思っています。つまりは超極小部数。

まあ、後々アンケート取るかと思いますが、本当の本当にH×Hやアダルトリオ、ヒソカを好きな方の手に渡れば、それがたとえ数人だとしてもそれで十分だと思っています。

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▼ みんな……

2015/11/02


みんな………口に出して言わないだけで………



エロ大好きだと思うんだよね!!!!!!

はい、私も大好きです!!!ひゃっほいっ!!!

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▼ 鬼畜

2015/11/01


ヒソカ×鬼畜エロって、すっごく合うよね……
うん、凄く合う……(悟り顔)

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▼ ヒソカ短編は

2015/10/29

ヒソカ短編は、お察しの通り(?)R18ですね。エロに入るまでで2万字、キスからパンツ脱ぐところまでで5000字と、なかなかいい感じで進んでいますね。エロだけでエロなしパートと同じくらいの量行けばいいなぁーと思ってますw

この間、BLのエロ書きの創作友達に、「え?エロ最後の方しか入ってないじゃんw」と突っ込まれたのが地味に効いていますね。彼女に書き上げた本を「どやぁw」と見せたいってのが、今のところのモチベーションです。

あと、地味に喘ぎ声のレパートリーに困ってます。

「んっ」なのか「――ん」なのか「んっ……」なのか「ンっ――」なのか「んッ、」なのか「ん――ッ!」なのか「ン……ッ」なのか、段々ひらがなとカタカナがゲシュタルト崩壊してきて、筆が進みません。なんか「ン」が変な文字と言うか、変な記号に見えてきて困りものです。

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▼ ヒソカ短編

2015/10/22

お返事を書く書く言いながら、お返事に手を出せていない管理人です。はい、お久しぶりです、皆さん、お元気ですか?


最近はリアルに忙殺されながら、ぼそぼそとヒソカ短編なぞを書いております。
長編は、夏のやる気に満ち溢れていた頃と真逆に、やる気が消え去ってしまいました……。困りものです。でも、書く作業から遠ざかっていたら、書く力が急速に弱まりいつかは全く書けなくなってしまうので、別の話でも書かないより良いだろうと、細々と書いています。

書いている内容は、以前、ヒソカ萌え語りで語ったネタですね。


ヒソカ萌え語りコーナー


転載すると、こんな感じの内容です。


↓↓






◆転載その@
2015.06.06 Sat 13:05


お昼食べてきましたー。
今日は外でランチ。大好きな餃子を目一杯食べてきました。王将で。

餃子のみ三人前とか、そんな感じで餃子だけを頼むことも珍しくはありませんね。餃子、むっちゃ好きなんです!!

で、ヒソカ語りに戻るんですけど。最近ヒソカについて考えることといえば、長編の最新話の部分とか、あとはヒソカ短編ですね。このヒソカ短編はとりあえず、「仮面を付けたヒソカってエロいよな」って部分から妄想が始まりまして。

「仮面付けたヒソカがエロいことをするシチュって最高だよな」って話になりまして。じゃあ、そんなシチュを実現させるにはどんな設定にするべきか……って考えまして。

普通、エロ話を考えた時って、

@愛のあるイチャラブエロ
A愛のない鬼畜エロ

この二つに分けられると思うんですね。

ま、中間で、愛はないけれどフェイクとして愛のある風なイチャラブエロを演出するってのもあるんですけれど(個人的にクロロはこれが得意そう)、ヒソカで妄想した時って、どうしてもAの愛のない鬼畜エロしか想像できないんですよね……

仮面ヒソカ×鬼畜エロが発生する状況ってどんな状況!?

って思うんですけど。

ヒソカって変態ですけれど、外で誰彼構わず発情するタイプじゃないと思うんです。相手を選ぶ。そして状況も選ぶ。社会的や常識的に考えて今が良いか悪いか……という事は考えないけれど、「この状況はボクを楽しませてくれるかどうか」を考えて、世間的には非常識な場所でコトに及ぶことはあると思うんですね。







◆転載そのA
2015.06.06 Sat 13:12


で、ヒソカは正装をするような仮面舞踏会でいきなりコトを起こす人間かどうかって考えた時、「いやぁー、ヒソカはよっぽどの事がない限りやらないと思うなぁ……」って思っちゃったんですよね。

ご婦人をたぶらかす事はあっても、根本的な部分ではこんな仮面舞踏会に来るような人種に興味を持ってないと思うんですよ。

勝手な解釈ですけど。

だから、仮面を付けたエロヒソカを見るには、よっぽどの何かを起こさないといけないってワケですね……

よっし、そんなエロヒソカを見るためならお姉さん頑張っちゃうよぉ!?

ってな事で妄想は続きました。






◆転載そのB
2015.06.06 Sat 14:50


で、ヒソカのエロですけど。まずは状況設定ですよね。ヒソカは裏情報で何か良いか話がない限り、仮面舞踏会に「えぇ?仮面舞踏会!?ボクも行く行くw」ってな感じにならないと思うんですよね

※ちなみに喜んで行く場合は、ゴンとかキルアだとかクラピカだとかが、仮面舞踏会で供物として献上されるとか、そういう場合な気がする。BL注意報の嵐になっちゃいますねw

なので、行く場合は馴染みの人間に誘われて連れて行かれるってパターン。

おあつらえ向きに、短編でヒソカと同じ戦闘狂夢主が1人いるので、その彼女に

「んふ、今度いい遊びがあるの。一緒に行かない?」
「それってどんな内容だい?(かくかくしかじか)……んー、あんまり興味ないナ」
「いいじゃない、付き合ってよ。この間の貸しだと思って」
「んー、しょうがないなぁ」

みたいな感じが始まり。

それで連れてこられたヒソカ。場所はヨーロッパの古城を貸し切った豪華なもの。皆正装をしており。仮面を付けている。ただ、一部の方はボンテージ姿であったり、裸にロープが巻き付けられていたり、首輪を付けられていたり。……とにかく、そういった集団のパーティー。

「どう?楽しんでる?」
「ん、そこそこ。それより、今日のキミはまた一段とセクシーだね。この間、ココに傷をつけたはずなのにもう直っている……」

的な事を言いながら、戦闘狂夢主を引き寄せて耳元で囁き、太ももの曲線に指を這わし、背中を撫で上げる。

「あら、まだ早いわ。……ふふふ、お楽しみはこれからよ」

みたいな返しでヒソカの誘惑をさらりとかわす。こんな大人なやり取りをするヒソカ、是非とも見てみたい。指先の動きとか目線とか、(クロロとはまた違った意味で)エロいと思うんだ。

「お楽しみ?今日は何か特別な催しでもあるのかい?」
「んふ。ヒソカ、私の念能力が何か覚えてる?」
「もちろん」
「微細なオーラを飛ばして相手のホルモンを操作する私の念はね、実は上手いこと調整すると凄く楽しめるモノになるのよ。んふふ。私の趣味にあうって理由もあるけれど、今回はそれが目的で呼ばれているのよ。」
「それで?何が特別なんだい?」
「んふふ。ねえ、ヒソカ。あなた、人が壊れる瞬間って見てみたくない?……ふふ、興味ありそうな顔ね。そう、入れ物を壊す楽しみは私もあなたも十分知っているけれど、違うの、そっちじゃなくてココロの方。」
「ココロ?」
「そう。何も知らない純粋培養の世間知らずのお嬢様を、衆目の中で吊るし上げ、一枚ずつ服を剥き、嫌がる叫び声を肴にして、幾重と視線が突き刺さる中いたぶるのよ。ふふ、痛みなんて与えないわ。ひたすら快感だけを与えるの。感じたくないのに感じてしまうその恥辱。無垢な瞳が絶望に変わってゆく様、ああ、想像するだけで奮えちゃうわ。……んふ、そのお手伝いよ、私は。」
「手伝い?キミも舞台に立つのかい?」
「違うわ、もう仕事は終わり。この三日間、そのお嬢様をのオーラを影から操作して、下準備は終わってるの。一度イッたら最後、男を求め続ける浅ましい身体になってしまうの。」
「へえ」
「強制的に感じさせられて、一度イカされたら最後。飢えにも似た焦燥感が身体を襲い、心と頭を壊してゆくの。どんなに堕ちたくないと願っても身体は求め、浅ましく腰を振ってねだるようになるのよ。あの気位の高い娘がどこまで気丈に耐えられるか、今から楽しみで仕方がないわ」


みたいな展開。つまりは戦闘狂夢主は都合の良い媚薬が作れるって話ですね。

なんだか、書いていたら結構話の筋が作れてきた気がするんですけど。この話をちゃんと書こうと思ったら、まずホルモン調節でそういうのが出来るかどうか、それっぽいこじ付けが作れそうかどうか調べなくちゃいけないですし(面倒臭い)、お城だとかドレスだとか仮面だとか資料集めしなくちゃですし(面倒臭い)、とにかく時間がかかりそうなんで、執筆は後回しになりそうですねー。





◆転載そのC
2015.06.06 Sat 15:08


で、今回の夢主はこの供物として捧げられる娘さん。

たぶんすごい美少女。穢れを知らない感じ。純粋培養。赤ちゃんはコウノトリが運んでくると心から信じている。気高い感じ。……そんな感じ。

この子は実際のお嬢様をお金で買ってきたパターンと、供物にする目的で孤児をお嬢様として長年育てて来たパターンの二種類を考えています。

前者でも後者でも良いんですけど、とりあえず、自分が供物にされる事を知って城から逃げ出そうとしているところで、つまらないなーと思って会場から抜け出してきたヒソカと遭遇。ヒソカが追いかけてきた男を倒す。

「私を助けて!」

みたいなやり取りの最中、ヒソカは「ああ、この子が例の……」って感じでピンとくる。

外見だったり、無垢さだったり、強気なところだったり、きっかけはどれでも良いんだけど、ヒソカがちょっと悪戯心を起こすような何かがあって、

「そう、じゃあボクとのゲームに勝ったらキミを逃がしてあげよう」

ってな感じになり、悪戯ゲームが始まります。

ここでポイントなのが、この娘さんがヒソカの気をひく何かを持ってないと「助けて」って言われても「何でボクが助けなくちゃいけないの?」ってスルーされてしまうのでね。

今のところパターンAは、猫のような釣り目で勝気な高飛車お嬢様系。この子は少し乱暴な口ぶりをする。
パターンBは、ウェーブのかかった柔らかい髪を持つ感じの健気で儚げな穢れを知らない天使系のお嬢様。良く泣く。

どんな性格の娘さんにするかどうかで、ヒソカがエロ攻撃をした時の反応やセリフの返しや展開が変わってくるので、どっちにしようかなぁーと迷っています。

前者は私の好みだけど、長編夢主と被りますし、後者は心が綺麗すぎて陵辱シーンを書いていたら私の心がダメージを食らう気がします……

まあ、とにかくそんなきっかけで、ヒソカは娘さんを部屋に連れ込み

「今からこのベルがなるまでボクの悪戯に耐えられたらキミの勝ち。何、簡単なことだよ、キミが自分から『もっと触って』とおねだりしなければいいだけの話だから」

こんな言葉が皮切りとなって、ゲームスタート






◆転載そのD
2015.06.06 Sat 15:20



……的な仮面舞踏会でのヒソカのエロ話を妄想するのが楽しい今日この頃ですw

今、真昼間ですけどね!!!

エロのパターンは今は置いといて。最後はお約束で、娘さんの快感堕ちですよ。ダメだと思ってたのにヒソカにねだってしまう。

その言葉ににやりと笑うヒソカ。

「残念、キミの負け◆」

女の恥だとかプライドとかそういったもの全てをかなぐり捨ててヒソカにねだったのに、ヒソカをその言葉を聞いた瞬間身体を離して

「くくっ、良かったネ。ホールにはキミのおねだりに応えてくれる男性が山のようにいるよ」

それはつまり、供物として衆目に晒され陵辱されるという事。しかし、一度イッて収まりのつかなくなった彼女は、供物になる事をもう拒絶できなかった。絶望だけが彼女襲う。

……みたいなバッドエンド。


そんな話が頭に浮かびましたね。

でも!!!ヒソカのエロって、こんな感じの遊ばれて終わり系の話しか浮かばないんです!!!

ヒソカが甘々ラブラブってそう簡単に行かないと思うんです!!!

それこそ原作キャラか、長編でうん十万字書いて関係性を作り上げた相手じゃないと、ヒソカがラブラブしてくれないんですよ!!

エロを妄想しようとすると、どうしてもこんな感じの殺伐としたエロしか浮かばないんですよ!!

でも、そこがいいっ!!!



――――――――――


↑↑



って、内容のヤツですね。
ヒソカ生誕祝いを兼ねて、ヒソカ萌え語りをした時に私がつらつらと投下したものになります。

あれから、はや四ヶ月……(遠い目)


時間が経つのって本当に早い……


あっ……

本当のところ言いますと、夏過ぎに大まかな流れと展開はガサガサ書いたんですよね、ハンターオンリーに合わせて。

でも、実はこの話、ちゃんとした本の形にして、自分の本棚に収納したいと思っているんですよ。大雑把に書いた話でも適当に刷ったコピ本でもなくて。もっとちゃんとした本の形として。

紙媒体って良いですよねー。タブレットのアプリに文字を打っているだけだと、どれくらいのものが書けたか実感ないものですけど、紙媒体だとそれが目に見える形になるんですよね、手で触れることができるって凄いですよね!!!


ちなみに、長編夢も縦書きに書き直して、章ごとに冊子にしてたりします(笑)
まだ、第一部のところしかやれていませんがw





とにかく、そんな感じで最近は作業しております。

そうそう、

全部書き終わるまで、このヒソカ短編の話は伏せておこうかと思ったんですけど……



最終更新日が二ヶ月も前じゃないですか??
前はどんな忙しい時でも、月に一度は話をアップしていたのに!!!



今のペースで行ったらこのヒソカ短編もいつ書き上がるとも言えないですし……


なので!!


管理人生きてますよ、今こんな話を書いていますよ……との近況の報告と合わせて、短編の序章の部分を投下したいと思います。












「ねえヒソカ。あなた、人の壊れる瞬間に興味はないかしら?」

 薄紫の瞳に妖しい光を宿してそう問いかけたのは、同志として浅からぬ仲となっている女だった。

「どういう意味だい?」

 ヒソカは人を壊すことに愉悦を感じる人種であり、大切に育て上げたものを壊す悦楽は性交で感じるそれに勝るとも劣らない快楽をヒソカに与え、その快楽はヒソカをさらにその享楽へと駆り立てていた。

 常人には理解できるはずもないその愉悦を求める心は、確実にヒソカという男の核となっていたが、ヒソカは他人には理解されないそれを誰かに理解されたいと思ったことは一度もなく、この世で自分を理解できるのは己ただ一人で十分だと思っていた。
 しかし、幸か不幸か、いくつもの巡り合わせの中で、ヒソカは自分と同じ感覚を持つ人間と出会った。それが今、目の前で薄ら笑いをしている女である。

 ところが、つい先日も互いに壊し合いをして愉しんだはずなのに、その彼女が『人の壊れる瞬間に興味はないかしら?』と問いかけている。ヒソカは彼女の今更な質問の意図が分からず、「ちょっと話があるの」と請われて乗った飛行船のシックなバーで、カウンター席の隣に座る赤いドレスの女へと、不平の視線をぶつけた。

「いやだ、そんな目で見ないでよ。……ええ、分かっているわ。あたしもヒソカも入れ物を壊す愉しみを知っているけれど……。違うの、そっちじゃないの」

 女は鼻に抜ける声を出しながら、ルージュを塗った赤い唇を艶かしい舌でペロリと舐める。女のマニキュアの塗られた赤い指先が、ヒソカの頬へとゆっくりと伸び、皮膚の上でつつっと踊る。

「壊すのはね、カラダじゃなくて……んふ、そう、ココロの方よ」

 薄紫の瞳が妖しく光ると同時に、女がヒソカの頬に爪を立てた。落ち着いた曲調のトランペットジャズが、二人の間を静かに流れる中、引っ掻かれたヒソカの頬に赤いミミズ腫れができてゆく。

「痛いじゃないか、血が出たらどうしてくれるんだい?」
「ふふ、こんな力じゃあなたの皮膚を傷つけられるわけないでしょう?」

 女はふふふと小悪魔のように笑うと、少し汗のかいているカクテルグラスを口へと運んだ。薄暗い照明の中、彼女の白い喉がこくりと動く。首元が桜色に上気しているように思えるのは、彼女がなにがしかに興奮しているからだろうか。

「……今度ね、パーティーをするの」
「パーティー?」

 そう問いかけると、女はいかにも訳ありと言った声色で話し出す。

「そう、仮面舞踏会って名目だけどね。本当のところは、何も知らない世間知らずのお嬢様を衆目の中で吊るし上げ、嫌がる叫び声を肴に一枚ずつ服を剥ぎ、幾重の視線が突き刺さる中いたぶる……。そういうパーティーをするの、ふふっ」

 女は目を潤ませながら言葉を続ける。

「ねえヒソカ、どれくらいの恥辱を与えたら人の心って壊れると思う? 人間のカラダは痛みに弱いから、許容量を超える痛みを与え続ければその内ココロが壊れてしまうけれど。そうじゃなくて、純粋なる快感だけでココロって壊せるものかしら? どれだけ責め立てたら壊れるのかしら? 無垢な瞳が絶望に変わる瞬間ってどんなかしら? ねえヒソカ、試してみたくならない?」

 女は恍惚に頬を染めながら身を震わせる。興奮しているのだろう。瞳は潤み、肩は荒々しく上下していた。

「そう、それで――その遊びのご招待でボクは呼ばれたってワケ?」

 ヒソカの声色は熱を帯びる女とは対照的に、温度のない冷え冷えとしたものだった。ヒソカは赤褐色のライトに照らされた琥珀色に輝くスコッチウイスキーを鈍重な動きで手に取り、ぐいと飲むと、飛行船の丸い窓から見える地上の夜景へと、気だるげな視線を落とした。

「あら、あまり興味ない感じ……かしら?」
「興味ないわけじゃないケド。これから熟れてゆく青い果実ならいざしらず……強いとも弱いとも分からないどこの馬の骨か知らない人間が壊れても、ボクは興奮しないと思うよ」

 ヒソカは大げさに肩をすくめるとふーっと息を吐いた。飲み干されて空になったグラスが、カランと乾いた音を立てる。

「そう。ヒソカならそう答えるかも……って思ってたわ。でもね――」

 女はくすりと笑いかけると、ヒソカの耳に真っ赤な唇を寄せて熱い息を吹きかけた。

「もし、その相手をあたしが選んできた――と言ったら?」

 その言葉にヒソカのまなじりがわずかに上がる。それを見て女がしてやったりと目を細める。

 元から女とヒソカの好みは似ていた。もちろん、細かい嗜好という点で違いはあるが、大切に積みあげられたものが壊れる瞬間――ひとつの意思のもと時間と手間をかけて練り上げられたモノが力足らずに無残に散っていく瞬間――に、エクスタシーを感じる点では同じである。そして壊す対象は、簡単には屈しない心が強い人間であればあるほど良い。

「どんな子なんだい?」

 女の選んだ娘なら自分の好みに近いのだろう。ヒソカの声にわずかに喜色が混じる。

「ふふっ、実はね……その子、タラス王国の第二王女なの」

 タラス王国。別名「永遠の輝きを持つ国」、ダイヤモンド産出量世界一を誇るアフレスカン大陸でも有数の国であり、王国を統治するタラス家は四百年続く名家中の名家である。
 現在、タラス王家には王位継承権を持つものが四人おり、その中でも第二王女と言えば、その美貌と知性、そして人望の高さから最有力候補と言われている人物であった。
 誰がどう見ても世界的VIPに名を連ねる人間である。淫らな享楽で弄ばれて良い存在ではなかった。

「ええ、ヒソカが疑うのも無理が無いわ、普通そんな高貴なお姫様を玩具にできるわけないもの」

 ヒソカの疑念を感じ取ったのだろうか、女が声を上げて笑った。

「――でもね。ふふ、可能なの。いえ……可能にしたのよ」

 女の目が、おもちゃ箱を目の前にした子供のように嬉々と輝き出す。

「ねえヒソカ、タラス王国で革命の機運が高まっていることは知ってる? ――ええ、今、タラス王国では外貨の収入源であるダイヤモンドの枯渇が危ぶまれていて、国政の転換を求められているの。でも、保守派な執政官たちは自分の身を守るためにもそれをしたくない。そんな中、ぐうたらなお兄様や知恵遅れなお姉様には任せておけないと、お勉強にお勉強を重ねた才気あふれるお姫様が現れたらどうなると思う?」
「――争いになるね」
「そう、その通り。見目麗しく生まれてきたお姫様は操り人形として大切に育てられてきたのだけど……少し、賢すぎたのよ」
「なるほど、それで売られてしまったというわけか」
「まあ、売るように仕向けたのはあたしだけど。ふふふ、お綺麗なお人形のままなら生き残ることもできたのに、悩み苦しむ国民たちを見ているうちに勘違いしちゃったのね、『私にも何かできるはず!』って」

 女はますます饒舌になって言葉を続ける。

「国民のため、国家のため、王家のため。寝食を惜しんで勉学に励んだお姫様はいつの間にか執政官たちに疎まれる存在となってしまい、ついにはこんな性悪な女に付け込まれるはめになってしまいました――とね」

 性悪な女とは自分自身を指しているのだろう。己の性分を良く理解している女だと、ヒソカは漏れ聞こえる女の笑い声を耳にしながら思った。

「極上の女よ……彼女は。さすが王家に名を連ねる者として幼少のみぎりから手間暇かけて育てられてきただけあるわね、頭のてっぺんから指の先まで磨き込まれているわ。よほど良いものを食べてきたのでしょう。……それにね、あたし、これからパーティーの始まるまでの二週間、その子にみっちりと仕込みをさせて貰うことになってるのよ、うふふ」

 目に恍惚を浮かべて女は肩を震わせている。小悪魔的な笑みをしている時の彼女は決まって何か良からぬことを考えている。今回もろくでもないことを考えているに違いない。

「最近ね、新たなテクを開発したの。ねえヒソカ、あたしの念は知っているでしょう?」
「もちろん」

 女は己のオーラをミクロ単位の微細な粒子に変質させて放出するタイプの能力者だった。
 人間の生体活動に必要不可欠なもののひとつとして、神経間を行き来する神経伝達物質があげられる。その数は百種類を超え、代表的なものとしてドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンなどがあげられるそれらは、消化器・循環器・生殖器、果ては人間の情動にまで深く関わるものである。
 女はオーラをこれら神経伝達物質に変容させて飛ばすことを得意としていた。

「これから二週間、あたしは『王国を近代化するにあたって有用な経済政策』を論じる経済学博士として彼女の側にいるの。だてに色んな国を渡り歩いているわけではないもの、今まで見てきた近代国家の良い結果を生み出した政策をいくつか掻い摘んで説明するわ。王国の未来を憂うお姫様は、無垢な瞳を向けながら熱心にあたしの講義を聞くのでしょうね。それが地獄に繋がる罠だとは知らずに……ふふふ」

 女の念の良いところは相手にそれと悟られずに仕掛けられるところであったが、悪い点は作動するまで期間が掛かるところであった。しかし、二週間近く側に居られるのならその点も問題ないだろう。

「ドーパミンを過剰摂取させて興奮状態に浸らせたり、逆にセロトニンを不足状態にして無気力状態にするのもいいけど……、正直なところ、やり飽きているのよね、それ」

 実際のところ、ヒソカは念に耐性のない一般人の男が彼女の手管に掛かって堕ちていく様を何度も目にしていた。男側からしてみれば、会うたびに過剰な多幸感や快感に浸れる彼女の隣は溺れるに値する唯一無二のものに感じただろう。念使いであるヒソカの目から見たら、それはあえて己から麻薬を打たれに来るような愚かな行為にしか見えなかったが。

「だからね、あたしは。あの、澄み切った瞳と意思の強そうな上向きの唇が印象的なお姫様を……穢れを知らない、純真無垢な存在をね……うふふ、一度イったら最後、襲いかかる飢えにも似た強烈な焦燥感に浅ましく腰を振り、ねだり、乱れる……そんな身体に作り変えるの。意識の混濁なんてさせない。気狂いさせる余裕なんて与えない。最初から最後まで意識はクリアなまま、体だけ淫乱に作り変えるの。どう? 素敵じゃない?」

 女は頬を上気させて熱い吐息を漏らす。やはり女の考えていたことはろくでもなかった。しかしヒソカは世間から見たら軽蔑されるであろう策を嬉々として語る女に、好感さえ抱いた。いや、好感という言葉は語弊があるだろう。実際は、「ああ、やはり彼女は同類だ」という強いシンパシーであった。

「あの気位の高い娘は、いったいどこまで気丈に耐えられるかしら。どのくらい時間を掛けたら、シミひとつない柔らかな白肌を桃色にさせて、唇を噛み締めながら、手入れの行き届いた艶やかな髪を振り乱すようになるのかしら。今から楽しみで仕方がないわ」

 ヒソカも果実と死合いをするためなら、手間を惜しまない。アクセス履歴を覗いて行く先をストーキングすることも、身分を偽って入団することも、半殺しにして相手に憎しみを抱かせることも厭わない。美味しそうな果実であればあるほど、掛ける手間も注ぐ想いも倍増するものである。

「キミがそこまで手間暇掛けた相手だって言うのならば……いいよ、そのパーティー行かせていただこう」

 とりあえず、ここ一ヶ月は緊急な仕事も用事も入っていない。女の言う第二王女に、ヒソカはハンター試験で出会った少年や逆十字を背負う彼のように強烈に興味を引かれたわけではなかったが、暇つぶし程度には問題ないだろうと考え、承諾の意を兼ねて女に向き合うと、長い語らいで水滴の付いたグラスを手に取って「乾杯」とグラスを掲げた。

「ふふ、後悔はさせないわ」

 女は赤いネイルに彩られた指先でカクテルグラスを持ち上げると、ヒソカのグラスにカクテルグラスをチンと合わせた。トランペットの重厚なBGMが静かに響く中、女の白い喉とヒソカの筋肉に包まれた角ばった喉が上下にコクリと動いた。

 飛行船は幾百の人間が住まう夜景の上を何事もなかったかのように静かに飛んでゆく。この夜、二人の狂人によって開かれた密議は、弧に歪む唇によって幕を閉じたのであった。





はい、序章終わりです。長いですねw

ゆうに長編一話分はありますが、一応起承転結の「起」の部分となっています。
一応上記の萌え語りのストーリーをなぞる予定ですが……すでにバトル要素が入り掛けていて……
定期的にお会いする創作仲間の方に、「え?バトル展開必要なくね?ってかR18メインなんでしょ?最後の方だけってむしろ少ない方じゃね?」と突っ込み入れられてたじたじしております

はてさて、どうなることやらw


全部書き終わって、本の形になりましたら、また、ここのブログでお伝えしたいと思いますー。



以上、近況を兼ねた報告でした!








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▼ 近況

2015/10/13

お久しぶりです。久々の日記です。
近況ですが、夏以降冠婚葬祭続きで自由な時間がなかなか取れず、サイトのログイン頻度が極端に下がっておりましたが、最近やっと時間に余裕が出てきました。

サイトに来ていない間、拍手やコメントを下さった方々、本当にありがとうございます。
ぼちぼち運営を再開させて行きたいと思いますー!!

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▼ かつては

2015/09/19


かつてはほぼ毎日更新していたこのmemoのページも、最近は一週間に一度程度の更新となってしまっています。ぶっちゃけ、8月終わり頃からあっぷあっぷしてます。

それなのに、こんなドタバタした時に新しいことを始めてしまい、そちらの方でもあっぷあっぷする始末。計画性のなさが丸わかりですね……。頑張ろ……(涙目)

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▼ 脱毛

2015/09/18

数ヶ月前の話なんですけど、久しぶりに学生時代の友達と会ったんですね、仲良しグループの5、6人で。

仲良くなったきっかけは、入学式の席順が近かったという理由だけなんで、(相田・井上・上杉・江藤、大内……みたいな感じ)、みんなオタク要素ないんですよね。私自身は「私はオタクだよー、漫画とかアニメ大好き!」程度のオタク話にとどめ、その子たちに詳しい内容は一切話さず、そう言ったオタク話は別ルートで仲良くなったオタク友達としてたんですよ。

なんで、その子たちと話す時はもっぱらリア話。近況から始まり、仕事や恋愛、映画やドラマ、流行りもののあれこれなどなど。私自身、お喋り得意じゃないので聞き役に回る事が多いので、問題ないんですけど、その時、衝撃的な事を知ってしまったんです!!



……社会人になって一人で稼ぐようになると、みんな脱毛とか行くんですね!?


その場に集まった半数以上が脱毛サロンとか通っているって聞いて、私、びっくり。

乳首のまわりのポツポツからたまに生えてくる、あの、一つの毛穴から二つ頭出しちゃいましたーwww的な太い毛とかみんなどうしてるの?抜いてるの!?もしやカミソリ!?そんなの先端削ぎ落としそうで怖いじゃん!?


みたいな話を、なんかの話の流れでしたら、(そもそも何でそんな話になったかは覚えていない)


「えー、脱毛通い出したら、そういう所の毛はもうなくなっちゃったよー♥」
「うんうん、そうそう」


みたいな反応でした……orz

おうっふ……、そうっすよね………、脱毛、みんな行くんですよね……
私が喫茶店でにやにやしながら小説を打っている時間、みなさん、そういった所に行かれて、オシャレなハーブティーとか飲みながら、美容について語り合っているんですよね……そうっすよね……あはははは……


「へー、いいねー、脱毛、私も行ってみようかなぁ〜」なんて笑顔で答えながら、内心そんな事思ってました(涙目)


一応、ぎり一般人と思われる程度の擬態は出来るようになってますが、根がオタクなせいか、美容とか全く興味ないんで、表面的な擬態以外はやってこなかったんですよ……。なんか、こう……よく分からないんですけど、精神的なダメージを食らいましたね……世とのギャップというか、「お前、全然擬態できてねーよwww」と突きつけられたというか、なんか……ね。



いや、開き直ってるんでいいんですけど!!(涙目)


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▼ パンツ

2015/09/15



ちょっと奮発して総レースのパンツ買ったんですね、クロッチの部分はもちろん布だけど、サイドとかフロントとかバックとか、ほとんどがレースでできているパンツ。
今日がそのパンツを履く初めての日で、下着含め、新しい服着る日ってテンションちょっと上がりますよね?


なので、今日1日、ちょっと高めのテンションで過ごしてたんですけど……さっきトイレに行ったら、フロント部分に白い四角い布みたいな変なものが付いてたんですよ。


え?何これ?


と思ってよく見たら………


タグでした………orz



今の時間、午後7時30分。
つまり今日一日、パンツを前後ろ逆に履いていたって事ですね………おう……鬱だ……

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