「10分休憩です!」
体育館に響く潔子ちゃんの声。
私は補充が完了したドリンクとタオルを各々へと渡しに行く。
まぁ勿論3年からなんだけどね。
「菅原ー!はい!」
「お、サンキュー小野!…なぁ、口の端、チョコついてんべ。まぁたポッキー食べた?」
「え゛!?『なぁんでウッソー!!ホント小野は騙されやすいなーww』
この私をいつも揶揄うのは菅原。
いい奴なんだよ本当に、でもね、私をいつも揶揄ってくるの!!
面倒見はすごくいいんだけどね、特に後輩に対しては。
そういうのは尊敬してる。…ちょっとだけね。
「東峰ー!アンタ体力落ちたでしょー!1か月も部活サボるから!!」
「サーセンっ(焦)!!!!」
東峰はやっと帰ってきたうちのエース。
見た目は怖い、相当怖いけど凄く気弱なんだよね。
そして3年のもう一人は ――――…、
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