私は潔子ちゃんとイスに座り、試合を眺める。
ふ、とあっちのベンチを見れば、月島の妹ちゃんが向こうのコーチより声張り上げてる。
凄い、本当に月島と双子なのあの子…!
「向こうのMB二人とも、凄いね」
「潔子ちゃんも思った?鉄っちゃんは言わずもがななんだけど、もう一人のあの子も凄い。あの身長で小回りきくってやばいよね。」
「でも、やっぱ結の幼馴染の人凄いよ。」
「鉄っちゃんのブロック磨きかかってるもんなぁ……。あと研磨もやっぱすごい。
っていうかリベロやばい!!東峰のボールに反応するってそうそうないと思うんだけど。」
うーんやっぱ鉄っちゃん率いる音駒強いなぁ……。
そして予想通りというか、1セット取られコートチェンジをした時だった。
音駒サイドが少しざわつきだした。
「なんだ?」
「わかんない、何だろうね。」
「多分っすけど。さっき一瞬あっちのセッターが足引きづったように見えたんスよね。」
「え!?影山本当に!?」
「っす。一瞬っすけど。」
改めて音駒の方を見ると、月島妹ちゃんがアイシングの用意やらをしていた。
影山の言った通り研磨が捻ったかなんかなのだろうか。
気になるけども、あっちには鉄っちゃんもいるし多分大丈夫だよね。
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