★2話★




翌日、試合は原作通りに進み、晴れて1年四人+私が正式にバレー部への入部が決まった。

手渡された真っ黒いジャージを受け取り、そして羽織る。
これから共に凄く仲間達。


そういえば、私が居るってことは、やっちゃんはどうなるんだろう?
入るとマネージャー2人になるよね?





「……黒月、前。」


「へ?――――――ったぁぁぁっ!!!」






ツッキーの声と共に、私は目の前にある柱にゴチーーーン★っと思いっきりおでこをぶつける。







「危ないよ。」


「遅いからっ!!!もうぶつかったから!!!」


「ツッキーそんな意地悪しないであげなよー!黒月さん大丈夫?」


「ひりひりするわぁ……。月島も少しは山口みたいに優しくなったらどうなのさ。」


「はいはい、ソウデスネ。」


「うわぁ……絶対右で聞いて左で受け流してるし!!!」






スタスタと先を歩くツッキーを後ろから軽く睨み付ける私。
そんな私にそっと山口が耳打ちをした。





「でも、ツッキーがこんなに女の子と楽しそうに喋ってるの初めてみたよ!」





そういい、山口はツッキーの後を追いかけるように走っていく。




……楽しそうに喋ってる?
  
         



           ――――――え!?どこが!!!?????

 




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