★2話★ 翌日、試合は原作通りに進み、晴れて1年四人+私が正式にバレー部への入部が決まった。 手渡された真っ黒いジャージを受け取り、そして羽織る。 これから共に凄く仲間達。 そういえば、私が居るってことは、やっちゃんはどうなるんだろう? 入るとマネージャー2人になるよね? 「……黒月、前。」 「へ?――――――ったぁぁぁっ!!!」 ツッキーの声と共に、私は目の前にある柱にゴチーーーン★っと思いっきりおでこをぶつける。 「危ないよ。」 「遅いからっ!!!もうぶつかったから!!!」 「ツッキーそんな意地悪しないであげなよー!黒月さん大丈夫?」 「ひりひりするわぁ……。月島も少しは山口みたいに優しくなったらどうなのさ。」 「はいはい、ソウデスネ。」 「うわぁ……絶対右で聞いて左で受け流してるし!!!」 スタスタと先を歩くツッキーを後ろから軽く睨み付ける私。 そんな私にそっと山口が耳打ちをした。 「でも、ツッキーがこんなに女の子と楽しそうに喋ってるの初めてみたよ!」 そういい、山口はツッキーの後を追いかけるように走っていく。 ……楽しそうに喋ってる? ――――――え!?どこが!!!????? ← → back 95/13 |